夢見るババアの雑談室

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似鳥 鶏(にたどり けい) 著 「レジまでの推理 本屋さんの名探偵」 (光文社文庫)

2019-06-26 20:54:50 | 本と雑誌
レジまでの推理: 本屋さんの名探偵 (光文社文庫)
似鳥 鶏
光文社



「7冊で海を越えられる」
バイトの青井クンは客から相談を受ける
近く海外に向かう彼に 交際中の彼女から7冊の本が送られてきた
出版社も著者も分野もバラバラの本 これには何か7冊揃ってこその隠された意味があるのだろうか?

本屋で働くみんなで考えるけれど わからない

けれど店長には わかった

さて彼女は海外へ向かう彼にどんなメッセージを送っていたのか
しかも店長には その彼女が誰かも分かったのだ



「全てはエアコンのために」
書店のエアコンの調子が悪い 
困った 暑いのに・・・・・・

書店に相談を持ち掛けた客が修理できる人間が身内にいて
謎を解明するのと引き換えに 無料でエアコンを修理してもらえることに



「通常業務探偵団」
サイン会をしてくれた作家のポスターがいたずらされてー
チームワークの良い書店の店員たちは その謎を解こうとする

彼等の前に姿を見せた犯人はー



「本屋さんよ 永遠に」
読み始めて まず違和感を覚える
店長のキャラがこれまでの話と違うのだ

読み進めていって これもひっかけ描写だったかと気付かされる


そして 今迄読んできた話の店長さんの名前がわかります

どういう本屋にしたいのか
そうした夢も描かれていてー




「本屋さんよ 永遠に」

この話の中で本屋に火をつける登場人物がいます
それはもう本屋失格だろうと
借金に追い詰められていても

本を燃やしてはいけない


子供の頃から本が好きで 色々な本屋さんへ行きました

大型書店の進出で個人の本屋さんの多くは店を閉めてしまいましたが
大型書店でも本に対する愛が感じられる店は好きです

ただ万引き防止だけのレイアウトの店は悲しく思います
本に対する愛情が感じられない店からは 本を捜しにいってもこう寒々とした思いになるのです

確かにアマゾンで買えば日にちはかからず 確実に欲しい本も手に入るけれど


やっぱり書店で触って自分の眼で確かめて買いたいんです

見比べて 
だからできるだけ 店で買おうと努力します
幾軒か回ります

それで駄目なら取り寄せをお願いしたり

それでも駄目で初めて ネット注文になりますが

本屋さんも古本屋さんの独特の匂いも好きです

どうか どうか 本屋さんが無くなることがありませんように

読みたかった本を「やっと見つけた」
そんな喜びが奪われることがありませんように

どうか どうか
本屋さんよ 永遠に


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