夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

堂場瞬一著「絶望の歌を唄え」 (ハルキ文庫)

2020-06-29 20:14:03 | 本と雑誌



安宅は異国でテロ事件に遭遇 負傷
親しくしていた田澤は生死不明

帰国した安宅は警察を退職
いまは・・・フリーバードと名付けた店の店主
消えた田澤との想い出からの店名
命を救われたこともある

田澤は死んでしまったのか
十年経った今も気がかりな


安宅の店のすぐ近くで建物に車が突っ込むテロがあった
それは彼の国で安宅が経験したテロに似ている
まさか日本にあの一味がー

店に現れた謎めく美女
しかし彼女の話は嘘ばかりだった

何故 名前まで偽って近づいてきたのか


自分達が暮らす街を守る為に 夜の見廻りを始める有志
だが その目の前で再び 安宅とも親しいラーメン店に車が突っ込み爆発
店主と従業員が焼死

かろうじて実行犯は安宅が捕らえるが

かつてフィクサーと呼ばれた老人が殺される
何故 この街でこんなに事件が起きるのか

(東京 神保町
本屋 古書店も多い場所として有名な

この界隈の簡単な地図が掲載されています
地方に住む本好きには憧れの場所です)


フリーバードにふらりと現れる弁護士
頼みもしないのに安宅の顧問弁護士だと警察に名乗ります
普段は飲んだくれ
でも中々面白い人物です

フリーバードでバイトする安宅の姪の明日花
反抗期でぶっきらぼう 思春期らしく自分で自分を迷子にしているだけで芯は良い娘です
安宅が明日花に教えたモノ それが物語のクライマックスで生きます
明日花はちゃんと 考えて行動しました

警察官時代の安宅の上司や同期だった刑事達も事件をおって安宅と絡みます

一連の事件の影にいた人物が とうとうフリーバードに現れて・・・・・


事件が決着したあと 安宅は自分も負傷したテロ事件があった国を訪ねます

もう還らない日々
過ぎた時間は もう戻ってはこない

もしも・・・・・考えても・・・
もはや どうにもならない

立ち止まり 思いに決着つけて前を向いて生きていくのだ
人間は