北海道札幌市出身の著者が北海道を舞台に描く物語
「片羽の烏」
正太郎の母親と同じ頃に未亡人となった女性は ある日 正太郎と母ともう一人が歩く姿を見て誤解し 逆上し 身勝手な逆恨みを募らせる
我が身の不幸を他人のせいにしても 自分は幸せになどなれない
幸せは己の心の持ちようでもある
「雨降る夜の怪異」
正太郎の高校の先生が体験した不思議
それを自身の解釈で説明する大人たち
此の世の不思議が優しい想いで起きたものならばいいけれど
「八月四日のリジー・ボーデン」
理由は不明だが親殺しをした娘
娘も死んで真相は分からない
櫻子は薔子の相談に応じて 薔子が保存している家へと出向く
骨の標本を作る理系美女 感性に多少問題ありの九条櫻子と 年上の櫻子も母親も 関わりあっただけの人間すら救いたい 守りたいと思う正太郎が遭遇する奇妙な事件たちを綴ったシリーズ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」シリーズは15作まで出ております