夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

結局 台所で半日過ごす日曜日

2020-02-16 21:15:59 | 子供のこと身辺雑記



















日曜日も料理作るうちに終わってしまう・笑

蒟蒻の炒め煮は作っていて楽しい
簡単に作れるし

まず茹でてあく抜きしたコンニャクをまな板にのっけて擂粉木なんぞで思いっきり叩く
(こうすると味が沁み込みやすくなるそうな)
ちょっと腹が立った時にオススメの料理です
蒟蒻を叩きながら 「バカヤロー」とか腹立つ相手を思いっきり罵ってみましょう
 あら不思議♪何故か楽しくなってきます・爆

で そののびた蒟蒻を適当な大きさにそぎ切りして胡麻油で炒めて 味醂・砂糖・醤油を混ぜたタレで煮る

好みですりおろした生姜か摺り胡麻か七味を振る



今日の苺は さがほのか(でも熊本県産)





加藤実秋著「メゾン・ド・ポリス 4   殺人容疑の退職刑事」 (角川文庫)

2020-02-16 21:13:50 | 本と雑誌







メゾン・ド・ポリス  そこでは退職した警察関係者達が暮らしている
元警視庁副総監だった伊達 伊達の愛犬バロン
迫田
高平
藤堂

彼等よりは少し年下の夏目惣一郎

現職の警察官ひよりは事あるごとに彼等に呼び出され 一緒に捜査することとなる

かつてドラマ化もされました

今回の事件は 父親が宇宙人に誘拐されたと言う少年の話を聞いて 自分の少年時代を少し思い出す惣一郎
彼には辛い過去がありました
最終話でその過去に一応の決着がみられます

そして検査を受けに行った病院へ悪意にみちたコメントがあり その犯人捜しをする一同


老人たちの善意を利用してー罪の意識に乏しく 巻きあげていた若者達

早とちりな警官に殺人事件の容疑者として手錠をかけられてしまった迫田

ある人物の死により帰郷した惣一郎
彼の存在が邪魔な人物
それは事故死した惣一郎の両親へとつながりー


人は過去があり それが現在につながっている
人の居場所とは

一緒に暮らし 些細な口喧嘩などは平気でできる関係

互いが互いを癒してもいる
そうした場所

困った時に助けてくれるメゾン・ド・ポリスの住人達
それぞれ まクセはありますが
良い方々です



「よたばなし」-28-

2020-02-16 01:00:16 | 自作の小説
ー出遭った女の話ー


見慣れたはずの町なのに何処か違和感を覚えながら歩いていると もしかしたら知り合いかもしれない女性に声をかけられた
若いような年寄りのような不思議な相手はこう言った

「ここが何処か気付いていないの?」

答えられずにいると相手は少し気の毒そうな表情になる
「じゃあ わたしの話をしましょ」
そう続けたのだった

「家の中で すっごくしょうもないことで両親が言い合っているの
同じ家の中に居てそれを聞き続けているのも辛くてね

少し外を歩いたわ

家へ続く道の横には池があってね

そこに何匹も猫が浮かんでいるの
溺れて死んだかと思ったわ

で 近寄ってよく見たら 池の中に大きな鼠もいっぱい居るの

気持ち悪くなったわ
以前 玄関の前で見かけたもこもっとした三毛のチビ猫らしいのも浮かんでいて 何故か助けなきゃーって思って
道具を取りに行って半分掬いかけたら
チビ猫は溺れているんでなくて・・・・・
池の中で自分の体より大きい鼠の体を半分くらいまで食べていたの


それで わたしは気付いたんだわ
猫が水の中で鼠を食べ続けられるはずがない

これは わたしが元居た世界とは違う

そうだ両親だって随分前に死んでいるのだ

いがみ合う

食べ続ける猫
食べられ続ける鼠

これは地獄ではないのだろうか

死んだと気付かず わたしはここに来た

たぶんあなたもそうなんじゃない

あなたは死んでいるのよ」

死んでいるーと女性が言う

そして ここが地獄だと

「ここでは夢の中のように どんどん居る場所が変わっていくの
本の頁がめくられるように ひらひらひらひら勝手にね」


ーね」の声は遠くなり女性の体も薄くなり 遠ざかる

では これが死か
死後の世界か

そして 地獄に居るのか

再び 別の聲がする
聲は こう言っていた
「このはずれ外道が」


はて
はずれ外道とは何なのだ 外れ外道だと 外が二つも重なる
外道を外れるということか

そしてその聲もまた遠ざかっていった

もう 何も無い

無い何も・・・・・