番組サイトより 簡単なストーリー
{青森県青森市。八甲田の山麓(さんろく)で、寂れっぷりはなはだしいラーメン屋を営む49歳・服部 徹(吉田栄作)
唯一のメニューは、28年前に廃止された青函連絡船の名物「海峡ラーメン」。
徹がこのラーメンにこだわるのは、ある“後悔”をあの船に残してきたからだ。
ある日、認知症の老人(平泉 成)を連れて店にやってきたのは、明(大西信満)・ゆみ(田畑智子)という怪しげな男女。
「元連絡船・八甲田丸で海峡ラーメンを作ってくれ!
思い出の船が当時のままよみがえれば、彼の記憶も取り戻せるはずだ!」。
突然の頼みに戸惑う徹だったが、かつての“後悔”が、彼を八甲田丸の調理場へと向かわせるのだった。
……なーんてイイ話に見せかけて、明の正体は金銀財宝をねらうトレジャーハンター!!
真の目的は、老人だけがありかを知る“津軽海峡の宝”!!
果たして、八甲田丸はよみがえるのか? 宝は見つかるのか? そして、徹の“後悔”とは…!?
止まっていた時間が、28年の時を越えて、いまドタバタと動き出す!}
昭和61年 20才の服部徹は青函連絡船で一目惚れをする
相手は船内のラーメン店で働く美佳(りんご娘) 色白で可愛くてー初めて見た時 絶対この娘と結婚するーとまで思ったのだとか
けれど東京の会社に就職が決まった徹は 好きだと言えなかった
青函連絡船は青函トンネルができて廃業が決まっており
美佳は以前 徹と一緒にラーメン屋をやろうと言われた時に嬉しかった
だから船が無くなったらーラーメン屋しようかな
馬鹿みたいね 言われたこと信じてーと涙ぐんでいた
それから東京の会社に就職した徹は結婚もしたが うまくいかず離婚
会社もリストラに会い 青森に戻ってきて 今は客の少ないラーメン屋で働いている
このラーメン屋の店主が病気になった時 徹は頼んだ「海峡ラーメンでいきたいんです」
店主の妻の田村テル(木野花)は 現在も元気ですぐへたれる徹(吉田栄作)に発破をかけつつー時にからかいながらも一緒に店をしている
(この芸達者な二人のやりとりが とっても楽しいです)
トレジャーハンターの砂小路明(大西信満)は 幼馴染で介護ヘルパーの仕事をする船橋ゆみ(田畑智子)から介護する老人がお宝について情報を持っていると連絡を受けて その老人の源さん(平泉征)から話を聞きだそうとやって来た
ところが少しの間に源さんはすっかりぼけてしまいーゆみが自分の胸をちら見せするサービスをしても やっと「海峡ラーメン」と繰り返すだけ
ゆみ「源ちゃん 源ちゃん 思い出して お宝の地図は何処にあるの 本当に失くしたの」
源さん「俺の頭の中にある」
ゆみ「じゃあ 思い出して ヒントでいいのよ」
源さん「海峡ラーメン」
ゆみ「わたしの力では ここが限界」
(ドラマの中で幾度も ゆみが服のボタンを外したり 胸をはだけたりして 源さんにサービスし記憶を取り戻してもらおうとするのですがー
そのたびに「アッハ~~~~ン」って効果音出るのが笑えました)
ゆみは胸を見せると喜んでくれたのにーみたいなことを言ってぼやきます
明「男はスケベだけで生きているんじゃないんだよ ロマンもなきゃ」
ならば海峡ラーメンを食べさせたらいいと ゆみと明は源さんを連れて八甲田山の麓の海峡ラーメンがある徹の店までやってきます
徹の店に食べに来る客は他の有名店がいっぱいで入れない流れの客が来るくらい
いつも閑古鳥が鳴いています
入ってきた明・ゆみ・きちんと背広を着ている源さん
海峡ラーメンの注文に徹が「海峡ラーメン三つ」と言えば 明は「一つだ」と訂正
明は徹に確認します「本物の海峡ラーメンなんだな」
でも源さんはスープを飲んで「まずい ニセモノだ」
思い出してーと胸サービスをするゆみに「八甲田山丸さ 連れて行け」と言うのでした
八甲田山丸は今はもう動いておりません 部品を取り払われて動くことすらできません
多目的室ホールは座席も取り払われてがらんどう
源さんは ここは八甲田山丸ではないと言うのでした
ゆみが昔は客がびっしりで賑やかだったのだと話します
明の家は貧乏で修学旅行に行くことができませんでした
ゆみは修学旅行でこの青森と北海道の函館をつなぐ連絡船に乗ったのです
明「そうか 簡単じゃねえか 昔に戻しゃいいんだよ そうすりゃ何もかも思い出すだろ」
こうして八甲田山丸を連絡船として一度だけでもよみがえらせようとする明の悪だくみーお宝の場所さえ聞き出せリャ
あとは野となれ山となれ計画が動き出します
一方 源さんに作ったラーメンをニセモノと言われた徹は「もう今日は終りにしよう」とビールを飲み始めます
客はもう来ないと決めて
テルは「どうせおなご(女)目当てにラーメンを食べる男 (だけど)とにかくダーリンの見込んだ男だ」
だから どっかに見どころあるかもと思ってきたのだそうだ
しかし徹は「ラーメン辞めよう ニセモノと言われてほっとした」
テル「(そんなふうに根性ないから すぐに投げ出すから)だからお前はニセモノなんだぞ ラーメンもニセモノなんだ」
徹の回想
昭和63年の青函連絡船の八甲田山丸の中で
美佳「 卒業したらラーメン屋やろうと思うんだ 一緒に徹くんやろうと言ってくれたから
あたし信じちゃったんだ でもー」
徹は東京の会社に就職が決まってしまった 美佳の目に涙が光っている
無言の徹
現在の徹 テルに言い返す「これは見極め」
テル「50にもなって お前の人生 逃げてばっかりだ!」
徹「まだ49」
会社も結婚もーとテルに言われる
そこに入ってきた明 「申し遅れました 先日お邪魔した老人はわたしの患者です」
治療の為に連れてきたのだと いい加減なことを言い その為に八甲田山丸を動かしたいのだ
だからその船内で海峡ラーメンを作ってくれないか
本物の海峡ラーメンを作ってくれたら100万出すーと言います
こうして誠に身勝手な理由で 八甲田山丸復活イベントが始まりました
明は市役所の真面目そうな職員の原田静香(水崎綾女)も巻き込んでおります
このイベントに役所の上役はいい顔をしていないようですが
明は静香に言います
青函連絡船は青森の人間の魂なのだと
そしてイベントには吉永でもない国生でもない あのさゆりの中のさゆり 石川さゆりが来るのだと
「津軽海峡・冬景色」を歌った・・・・
そんな大嘘まで ぶちかましました
ー石川さゆりオン青函連絡船 青森市民の魂の歌です
青森市民の誇りじゃないですかー
真に受けた静香は必死に動き その熱気につられた他の職員たちも動いてくれます
ゆみはもうハラハラです
明はお宝の情報だけ聞き出せば逃げ出したらいいのだと
元通りになっている八甲田山丸の中に徹がいます
徹「まさか ここでラーメン作ることになるなんて思わなかった」
感慨深げな徹は「本番まであと三日しかないから ここに泊まり込みます」
とテルに話しています
徹が調理場から船内を見ると 若い頃の自分と美佳が見えます
あの最後の日 美佳が船を降りたらラーメン屋をするーそう話す場面
過去の自分に向かって叫ぶ徹
「言えよ 今 言わなきゃ一生後悔するんだ 言えよ!」
好きだって たった一言
結婚して一緒に東京へ行こうかーでも良かったのに
八甲田丸復活イベントの日
全国から続々人がやって来ます
連絡船に乗る為に
乗務員の制服を着たOB達もやって来ました
「我々は先発隊です 青函連絡船OB会を舐めて貰ったら困るよ」
市役所職員の原田「大喜利」とOB会を聞き間違えるボケも☆
OB会の制服を着た一行を出迎えて明「お待ちしておりました こちらです」
そして「これで役者は揃った」と呟きます
徹はラーメンのスープを作りながら 好きだった美佳が立っているのが見えます
ここで歌が流れます
ー人生うまくいかないことばかり 荒波にもまれて 西も東もわからないの あの日のお前のー
船内は出店もあり賑やかです
懐かしそうに語り合いながら押しかける人々
家族一緒に
乗ったことない子供たちは物珍しそうです
こんなふうに過ごしたんだーとトランプなどの遊具も持ち込んでいる人
冷凍みかんを嬉しそうに食べる人たちも
出船まで半時間になって
ゆみ「いいのかな 騙してばかり」
石川さゆりさん用の室内で ゆみは少し辛そうです
明「お宝のことを聞きだしたら 逃げるばかり」
乗客達は石川さゆりさんの歌も聴けると楽しみにしているのに 明は石川さゆりさんを呼んでいません
それなのに確認に来た原田には 室内で石川さゆりの歌の入ったテープをかけてー歌っているように見せかけます
その歌声にドア越しにうっとりする原田
徹の作ったラーメンを食べた源さんは「これ ダメだ」
車椅子から立ち上がり しゃんと背筋を伸ばして調理場に入り 料理人用の白い服を着てスープを作り始めます
彼こそ 伝説のラーメン師・海峡の源さんー 折笠源太郎
海峡の秘宝と呼ばれていた男でした
源さん「ラーメンのレシピな ここに入っている」と自分の
頭を指さします
徹「弟子にしてください お願いします!」
幾度も幾度も真剣にスープ作りに挑みますが 中々OKを貰えません
やっとやっと何度目かに
源さん「正解! よう頑張った」
その間に石川さゆりの出番が来ますが 当然のこと石川さゆりさんはおりません
着物を着たゆみがマイクの所に行きます
ゆみの真心が通じて 一人の男性客が津軽海峡・冬景色を歌い始めてくれてー乗客全員が一緒に歌います
(ここは 本当なら 詐欺師ペテン師とののしられても仕方ない場面なのだけれど)
海を眺めながら 冷凍みかんを一緒に食べようと明に渡すゆみ
ゆみ「一緒に食べたかったのよこれ」
ゆみはずうっと明が好きでした
一緒に修学旅行に行って青函連絡船の中で明と冷凍みかんを食べたかったのです
ささやかな夢
ずうっとかなわなかった夢
こんなにこんなにささやかないじらしい夢なのに
小学校の修学旅行から28年後・・・・になって漸くー
明「お宝か・・・」
ゆみ「一緒に探そうよ 」
これまで ゆみが腕を組んだりしてきてもちょっと嫌がっていた明ですが どうやらやっとゆみの価値が分かってきたようで その存在を認めます
明に寄せるゆみの想いこそ「お宝」だと思うのですが
船内の徹の所には 美佳そっくりの娘とき(りんご娘)が来ました
「まだ ラーメンタイム始まらないんですか 母が食べたいって言うもんですから 昔 母がここで働いていたものですから」
驚いている徹は続いて現れた美佳に緊張しつつ「いらっしゃい」と言いました
徹「津軽海峡の海の幸がいっぱいなんです ワカメとかホタテとか イカとか」
美佳「イルカ」
徹「イルカじゃないです イカです イルカは入ってないです
ちなみにー塩がおすすめです」
美佳「じゃあ 塩で」と笑顔
この会話は男女を逆にして 初めて会った日の徹と美佳の間で交わされた言葉そのままでした
美佳も徹を認めたことになります
徹「有難うございます!海峡ラーメン一つ! あ 二つですね」
そう娘さんもいるのですから
出来上がった海峡ラーメンを美佳とときのいるテーブルへ運んでいく徹
おいしそうに食べるとき
徹「お待たせしました
今 八甲田山の麓でラーメン屋をやっています 良かったらー食べに・・・来てください
待ってます」
美佳さんは笑顔です
幸せを呼ぶ青函連絡船 八甲田山丸
そして海峡ラーメン
音楽は坂本サトルさん 劇中でも使われたテーマソング「やぶれかぶれ」は このドラマの為につくられたそうです
地域ドラマだけに地元の方も多く出演されております
{青森県青森市。八甲田の山麓(さんろく)で、寂れっぷりはなはだしいラーメン屋を営む49歳・服部 徹(吉田栄作)
唯一のメニューは、28年前に廃止された青函連絡船の名物「海峡ラーメン」。
徹がこのラーメンにこだわるのは、ある“後悔”をあの船に残してきたからだ。
ある日、認知症の老人(平泉 成)を連れて店にやってきたのは、明(大西信満)・ゆみ(田畑智子)という怪しげな男女。
「元連絡船・八甲田丸で海峡ラーメンを作ってくれ!
思い出の船が当時のままよみがえれば、彼の記憶も取り戻せるはずだ!」。
突然の頼みに戸惑う徹だったが、かつての“後悔”が、彼を八甲田丸の調理場へと向かわせるのだった。
……なーんてイイ話に見せかけて、明の正体は金銀財宝をねらうトレジャーハンター!!
真の目的は、老人だけがありかを知る“津軽海峡の宝”!!
果たして、八甲田丸はよみがえるのか? 宝は見つかるのか? そして、徹の“後悔”とは…!?
止まっていた時間が、28年の時を越えて、いまドタバタと動き出す!}
昭和61年 20才の服部徹は青函連絡船で一目惚れをする
相手は船内のラーメン店で働く美佳(りんご娘) 色白で可愛くてー初めて見た時 絶対この娘と結婚するーとまで思ったのだとか
けれど東京の会社に就職が決まった徹は 好きだと言えなかった
青函連絡船は青函トンネルができて廃業が決まっており
美佳は以前 徹と一緒にラーメン屋をやろうと言われた時に嬉しかった
だから船が無くなったらーラーメン屋しようかな
馬鹿みたいね 言われたこと信じてーと涙ぐんでいた
それから東京の会社に就職した徹は結婚もしたが うまくいかず離婚
会社もリストラに会い 青森に戻ってきて 今は客の少ないラーメン屋で働いている
このラーメン屋の店主が病気になった時 徹は頼んだ「海峡ラーメンでいきたいんです」
店主の妻の田村テル(木野花)は 現在も元気ですぐへたれる徹(吉田栄作)に発破をかけつつー時にからかいながらも一緒に店をしている
(この芸達者な二人のやりとりが とっても楽しいです)
トレジャーハンターの砂小路明(大西信満)は 幼馴染で介護ヘルパーの仕事をする船橋ゆみ(田畑智子)から介護する老人がお宝について情報を持っていると連絡を受けて その老人の源さん(平泉征)から話を聞きだそうとやって来た
ところが少しの間に源さんはすっかりぼけてしまいーゆみが自分の胸をちら見せするサービスをしても やっと「海峡ラーメン」と繰り返すだけ
ゆみ「源ちゃん 源ちゃん 思い出して お宝の地図は何処にあるの 本当に失くしたの」
源さん「俺の頭の中にある」
ゆみ「じゃあ 思い出して ヒントでいいのよ」
源さん「海峡ラーメン」
ゆみ「わたしの力では ここが限界」
(ドラマの中で幾度も ゆみが服のボタンを外したり 胸をはだけたりして 源さんにサービスし記憶を取り戻してもらおうとするのですがー
そのたびに「アッハ~~~~ン」って効果音出るのが笑えました)
ゆみは胸を見せると喜んでくれたのにーみたいなことを言ってぼやきます
明「男はスケベだけで生きているんじゃないんだよ ロマンもなきゃ」
ならば海峡ラーメンを食べさせたらいいと ゆみと明は源さんを連れて八甲田山の麓の海峡ラーメンがある徹の店までやってきます
徹の店に食べに来る客は他の有名店がいっぱいで入れない流れの客が来るくらい
いつも閑古鳥が鳴いています
入ってきた明・ゆみ・きちんと背広を着ている源さん
海峡ラーメンの注文に徹が「海峡ラーメン三つ」と言えば 明は「一つだ」と訂正
明は徹に確認します「本物の海峡ラーメンなんだな」
でも源さんはスープを飲んで「まずい ニセモノだ」
思い出してーと胸サービスをするゆみに「八甲田山丸さ 連れて行け」と言うのでした
八甲田山丸は今はもう動いておりません 部品を取り払われて動くことすらできません
多目的室ホールは座席も取り払われてがらんどう
源さんは ここは八甲田山丸ではないと言うのでした
ゆみが昔は客がびっしりで賑やかだったのだと話します
明の家は貧乏で修学旅行に行くことができませんでした
ゆみは修学旅行でこの青森と北海道の函館をつなぐ連絡船に乗ったのです
明「そうか 簡単じゃねえか 昔に戻しゃいいんだよ そうすりゃ何もかも思い出すだろ」
こうして八甲田山丸を連絡船として一度だけでもよみがえらせようとする明の悪だくみーお宝の場所さえ聞き出せリャ
あとは野となれ山となれ計画が動き出します
一方 源さんに作ったラーメンをニセモノと言われた徹は「もう今日は終りにしよう」とビールを飲み始めます
客はもう来ないと決めて
テルは「どうせおなご(女)目当てにラーメンを食べる男 (だけど)とにかくダーリンの見込んだ男だ」
だから どっかに見どころあるかもと思ってきたのだそうだ
しかし徹は「ラーメン辞めよう ニセモノと言われてほっとした」
テル「(そんなふうに根性ないから すぐに投げ出すから)だからお前はニセモノなんだぞ ラーメンもニセモノなんだ」
徹の回想
昭和63年の青函連絡船の八甲田山丸の中で
美佳「 卒業したらラーメン屋やろうと思うんだ 一緒に徹くんやろうと言ってくれたから
あたし信じちゃったんだ でもー」
徹は東京の会社に就職が決まってしまった 美佳の目に涙が光っている
無言の徹
現在の徹 テルに言い返す「これは見極め」
テル「50にもなって お前の人生 逃げてばっかりだ!」
徹「まだ49」
会社も結婚もーとテルに言われる
そこに入ってきた明 「申し遅れました 先日お邪魔した老人はわたしの患者です」
治療の為に連れてきたのだと いい加減なことを言い その為に八甲田山丸を動かしたいのだ
だからその船内で海峡ラーメンを作ってくれないか
本物の海峡ラーメンを作ってくれたら100万出すーと言います
こうして誠に身勝手な理由で 八甲田山丸復活イベントが始まりました
明は市役所の真面目そうな職員の原田静香(水崎綾女)も巻き込んでおります
このイベントに役所の上役はいい顔をしていないようですが
明は静香に言います
青函連絡船は青森の人間の魂なのだと
そしてイベントには吉永でもない国生でもない あのさゆりの中のさゆり 石川さゆりが来るのだと
「津軽海峡・冬景色」を歌った・・・・
そんな大嘘まで ぶちかましました
ー石川さゆりオン青函連絡船 青森市民の魂の歌です
青森市民の誇りじゃないですかー
真に受けた静香は必死に動き その熱気につられた他の職員たちも動いてくれます
ゆみはもうハラハラです
明はお宝の情報だけ聞き出せば逃げ出したらいいのだと
元通りになっている八甲田山丸の中に徹がいます
徹「まさか ここでラーメン作ることになるなんて思わなかった」
感慨深げな徹は「本番まであと三日しかないから ここに泊まり込みます」
とテルに話しています
徹が調理場から船内を見ると 若い頃の自分と美佳が見えます
あの最後の日 美佳が船を降りたらラーメン屋をするーそう話す場面
過去の自分に向かって叫ぶ徹
「言えよ 今 言わなきゃ一生後悔するんだ 言えよ!」
好きだって たった一言
結婚して一緒に東京へ行こうかーでも良かったのに
八甲田丸復活イベントの日
全国から続々人がやって来ます
連絡船に乗る為に
乗務員の制服を着たOB達もやって来ました
「我々は先発隊です 青函連絡船OB会を舐めて貰ったら困るよ」
市役所職員の原田「大喜利」とOB会を聞き間違えるボケも☆
OB会の制服を着た一行を出迎えて明「お待ちしておりました こちらです」
そして「これで役者は揃った」と呟きます
徹はラーメンのスープを作りながら 好きだった美佳が立っているのが見えます
ここで歌が流れます
ー人生うまくいかないことばかり 荒波にもまれて 西も東もわからないの あの日のお前のー
船内は出店もあり賑やかです
懐かしそうに語り合いながら押しかける人々
家族一緒に
乗ったことない子供たちは物珍しそうです
こんなふうに過ごしたんだーとトランプなどの遊具も持ち込んでいる人
冷凍みかんを嬉しそうに食べる人たちも
出船まで半時間になって
ゆみ「いいのかな 騙してばかり」
石川さゆりさん用の室内で ゆみは少し辛そうです
明「お宝のことを聞きだしたら 逃げるばかり」
乗客達は石川さゆりさんの歌も聴けると楽しみにしているのに 明は石川さゆりさんを呼んでいません
それなのに確認に来た原田には 室内で石川さゆりの歌の入ったテープをかけてー歌っているように見せかけます
その歌声にドア越しにうっとりする原田
徹の作ったラーメンを食べた源さんは「これ ダメだ」
車椅子から立ち上がり しゃんと背筋を伸ばして調理場に入り 料理人用の白い服を着てスープを作り始めます
彼こそ 伝説のラーメン師・海峡の源さんー 折笠源太郎
海峡の秘宝と呼ばれていた男でした
源さん「ラーメンのレシピな ここに入っている」と自分の
頭を指さします
徹「弟子にしてください お願いします!」
幾度も幾度も真剣にスープ作りに挑みますが 中々OKを貰えません
やっとやっと何度目かに
源さん「正解! よう頑張った」
その間に石川さゆりの出番が来ますが 当然のこと石川さゆりさんはおりません
着物を着たゆみがマイクの所に行きます
ゆみの真心が通じて 一人の男性客が津軽海峡・冬景色を歌い始めてくれてー乗客全員が一緒に歌います
(ここは 本当なら 詐欺師ペテン師とののしられても仕方ない場面なのだけれど)
海を眺めながら 冷凍みかんを一緒に食べようと明に渡すゆみ
ゆみ「一緒に食べたかったのよこれ」
ゆみはずうっと明が好きでした
一緒に修学旅行に行って青函連絡船の中で明と冷凍みかんを食べたかったのです
ささやかな夢
ずうっとかなわなかった夢
こんなにこんなにささやかないじらしい夢なのに
小学校の修学旅行から28年後・・・・になって漸くー
明「お宝か・・・」
ゆみ「一緒に探そうよ 」
これまで ゆみが腕を組んだりしてきてもちょっと嫌がっていた明ですが どうやらやっとゆみの価値が分かってきたようで その存在を認めます
明に寄せるゆみの想いこそ「お宝」だと思うのですが
船内の徹の所には 美佳そっくりの娘とき(りんご娘)が来ました
「まだ ラーメンタイム始まらないんですか 母が食べたいって言うもんですから 昔 母がここで働いていたものですから」
驚いている徹は続いて現れた美佳に緊張しつつ「いらっしゃい」と言いました
徹「津軽海峡の海の幸がいっぱいなんです ワカメとかホタテとか イカとか」
美佳「イルカ」
徹「イルカじゃないです イカです イルカは入ってないです
ちなみにー塩がおすすめです」
美佳「じゃあ 塩で」と笑顔
この会話は男女を逆にして 初めて会った日の徹と美佳の間で交わされた言葉そのままでした
美佳も徹を認めたことになります
徹「有難うございます!海峡ラーメン一つ! あ 二つですね」
そう娘さんもいるのですから
出来上がった海峡ラーメンを美佳とときのいるテーブルへ運んでいく徹
おいしそうに食べるとき
徹「お待たせしました
今 八甲田山の麓でラーメン屋をやっています 良かったらー食べに・・・来てください
待ってます」
美佳さんは笑顔です
幸せを呼ぶ青函連絡船 八甲田山丸
そして海峡ラーメン
音楽は坂本サトルさん 劇中でも使われたテーマソング「やぶれかぶれ」は このドラマの為につくられたそうです
地域ドラマだけに地元の方も多く出演されております