堂場瞬一著「共犯捜査」 (集英社文庫)

	共犯捜査 (集英社文庫)
	堂場 瞬一
	集英社

「検証捜査」でチームの一員として呼ばれていた福岡の皆川慶一郎巡査部長が主役を張るシリーズ３作目です

女の子が誘拐されて身代金受け渡しの現場から犯人を追跡していた皆川ですがー犯人は車ごと水中へーそして死亡

誘拐された女の子は死体で見つかる

父親となったばかりの皆川は・・・五里霧中の中でチームの一員だった東京の神谷から情報を得る
東京で逮捕された男が福岡の誘拐事件に関わったと言っている


その男を東京まで迎えに行く皆川

大阪から福岡に流れてきた誘拐事件について情報を知る男の存在
同じチームの一員だった大阪の島村の部下だったことが分かる
元刑事はしかし一筋縄でいく男ではなかった

誰もが隠し事をしている状態


そしてー別の誘拐事件の情報が！


息子を誘拐された家族とその親族が誘拐を認めない

怪しい動きを追った皆川は脚を撃たれた



二つの誘拐事件の捻じれた繋がり


見えそうで見えない真相

そのもどかしさ　歯がゆさ

簡単に人を殺す心が壊れた男

その男が恐ろしくなった共犯者たち


二転三転する展開の事件を追ううち　皆川は少しずつ逞しく成長していく

冷蔵庫の中味と相談しつつ

昼食は簡単に焼きそば　

　

　

牛肉とキャベツを炒めて　麺を加えて味付けーと至極カンタン　
味付海苔をちょっと切って　ぱらぱらふりかけ　目玉焼きをのっける　




温野菜を添えて　



夕飯用には畑でとれた南瓜を使ってポタージュスープなど　

　



皮をむいて種を除き切った南瓜と薄く切った玉葱をバターで炒めて　ブイヨンスープを加えて　切った食パンも入れてちょっと煮て　ミキサーにかけて鍋に移した牛乳も足して加熱し　塩胡椒などで味付け　

私はコク足しにコーヒーに入れるマリームとかなどのミルクも入れます　

有れば生クリームが一番いいのだけれど　


日曜日の三食　月曜日の朝御飯に使う材料の組み合わせなど思案もしつつー

堂場瞬一著「複合捜査」 (集英社文庫)

	複合捜査 (集英社文庫)
	堂場 瞬一
	集英社

「検証捜査」でチームの一員だった桜内省吾は埼玉県警で若林警部の下でＮＥＳＵ(夜間緊急警備班)に入っている

若林は仕事大好き人間で家の事は妻任せー周囲への気配りには欠ける人間だ

一夜のうちに立て続けに放火があり　しゃかりきになる若林

やがて滅多刺しにされた死体も見つかる


裏には警察を若林によって辞職させられたと恨む男
青山の存在があった

警察よりも自分が優れているのだ
警察を追い込み　若林に屈辱を味合わせてやりたいー
子供っぽい復讐心


桜内は関連して捕えた人間の絡みから　「検証捜査」のチームの一員であった神谷から連絡を受け事件について話し合う

神谷は同じチームだった桜内のことを気にしてくれているらしい
チームを率いていた永井からの電話もあった


青山は若林の妻子をも事件に巻きこもうとしていた

青山の目的に気付き　急ぐ若林

青山のトラップで桜内は負傷する


若林は傷つきながらも青山を追い詰めるがー

「桜内によろしく伝えて下さい」
いい所で神谷登場　おいしい場面をさらっていきます

友情出演か特別出演ーというところ

新しい捜査方法　警察の在り方を考える永井の試み

ー実は家族は何より大事で家族の為に仕事をしてきたのだと(中略)だが　いざとなれば自分の身を犠牲にしてでも家族を守る覚悟はできていたー

仕事中毒人間に見える若林の心の芯にあるものー
それは言葉に出して語られることはない

事件が片付いたあと　若林は柄にもない行動に出る
家族にーケーキを買って帰ろうと

だが　妻の好きなケーキがわからず電話をかけるのだった
「ああ　俺だ・・・・・ケーキでも食べないか？」

不器用な男なのだ


要領よく立ち回れない損な男でもある

事件を追うこと
犯人をつかまえること

それを大切にできる若林は稀有な　こうであってほしい警察官の姿であるかもしれない


警察官はやはり信用できる　尊敬できる　そして頼りにできる存在であってほしいと思います

正義の人でいてほしいと