![]() | 偶然屋 |
七尾 与史 | |
小学館 |
ー昔から悪党は嫌いだー水氷里美(みずごおり さとみ)は弁護士になりたかった
だけど司法試験で失敗した・・・
今や就職浪人だ 「募集」の言葉が目に付いて連絡した相手から 目印をつけてパチンコ屋さんに行けと指示された
それが事の始まり
「偶然屋」という仕事に関わる・・・・
里美が解決したはずの仕事で知った女性が人を殺して自殺したー
その女性がネットで相談をしていた「仏(ふつ)」なる人物は・・・・・少年時代からまるで実験をするように・・・・・人を操っては不幸な目に遭わせてきていた
物語が進むと それがわかってくる
「偶然屋」を始めた油炭はある事件で姉が殺されていた
幾つもの事件 追い込まれていく人々
善意の人間のふりをして不幸の種をばらまく青年
彼は自分を油炭と里美の存在に気付いており しばしば死の罠を仕掛けて来る
だが・・・・彼も一度は「死」に捕まる
生きのびた彼は姿を消したがー
偶然屋にはもう一人 仲間がいる
14歳の雨宮クロエ
映画「キック・アス」に出て来るヒットガールに似ている少女で髪形はツインテール
彼女は里美を「おばさん」呼ばわりするのだった
そして油炭の友人で刑事の帆足
登場人物一人一人の個性もたっており 読みながら退屈することはありません