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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

七尾与史著「偶然屋」 (小学館)

2016-07-17 22:56:36 | 本と雑誌
偶然屋
七尾 与史
小学館



ー昔から悪党は嫌いだー水氷里美(みずごおり さとみ)は弁護士になりたかった
だけど司法試験で失敗した・・・
今や就職浪人だ 「募集」の言葉が目に付いて連絡した相手から 目印をつけてパチンコ屋さんに行けと指示された

それが事の始まり
「偶然屋」という仕事に関わる・・・・

里美が解決したはずの仕事で知った女性が人を殺して自殺したー
その女性がネットで相談をしていた「仏(ふつ)」なる人物は・・・・・少年時代からまるで実験をするように・・・・・人を操っては不幸な目に遭わせてきていた

物語が進むと それがわかってくる
「偶然屋」を始めた油炭はある事件で姉が殺されていた

幾つもの事件 追い込まれていく人々

善意の人間のふりをして不幸の種をばらまく青年

彼は自分を油炭と里美の存在に気付いており しばしば死の罠を仕掛けて来る

だが・・・・彼も一度は「死」に捕まる


生きのびた彼は姿を消したがー


偶然屋にはもう一人 仲間がいる
14歳の雨宮クロエ
映画「キック・アス」に出て来るヒットガールに似ている少女で髪形はツインテール

彼女は里美を「おばさん」呼ばわりするのだった


そして油炭の友人で刑事の帆足


登場人物一人一人の個性もたっており 読みながら退屈することはありません