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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

観たレンタルビデオの感想など

2014-08-18 20:43:21 | 映画
「バイロケーション」(2014年 日本映画)

教会のような場所で教師のような女性が聖書だろうか厚い本を読んでいる  と風が不思議な吹きかたをして 黒いもやっとした何かの禍々しいものがわいてきてー女性と同じ像の形となる 

ただ目ばかりが白眼をむいているが目の端から黒目が出てきて 真ん中におさまり 本物も後から出来た像もそっくりの姿で驚く 

これは異国での情景のよう 


そしてタイトル「バイロケーション」 

桐村忍(水川あさみ)は部屋で絵を描いている  窓から見える景色を 

賞をとるのだと思いつめている 


そこへ鳴らされる呼び鈴 誰か来たようだ 



彼女は中々出ない 

暗転 少しの間 


それから明るい表情で玄関で若い男と話している忍 

若い男ー高村勝(浅利陽介)は下の階に越してきてその挨拶に来たのだ 

この出会いから二人は一緒になる 


上の階には絵を描き続ける思いつめた暗い表情の忍 


下の階には愛する人を得て表情も明るくなった忍 


そして上の階の忍は使ったお金が偽札だと警察を呼ばれる 


現れたのは刑事の加納(滝藤賢一)  加納は忍を不思議な店に連れて行く 

そこにいたのは入院中の病気の息子を持つ門倉真由美(酒井若菜) 大学生の御手洗(千賀賢永)  そして店の持ち主飯塚誠(豊原功補)  彼らは話す ここにいるのはバイロケーションなる自分の偽物の被害にあった人間達だと 



唐突な話が信じられない人妻の忍 だがバイロケーションの偽者は その人間の大切なモノを奪うという 


そしてー 人妻の忍にとり大切なのは 愛する夫の勝 


大きな鏡の前で彼女は見てしまう 自分と同じ姿の女性 


加納は自分のニセモノが 自身も限界だった上司に執拗な暴行を加えた その為に左遷され出世は望めない 



真由美はニセモノが息子をさらおうとする 

真由美と忍が車に乗っていたら 真由美そっくりの女性が 自分の子供を返せ あの子を何処にやったのかーと必死の形相で追いかけてきた 


また忍は 自分達を殺させはしないと加納のニセモノに激しく殴打される 


駆けつけた加納に救われるが ニセモノは車にひかれようと 本体が死なない限り また現れるようだ 


感情が限界まで追い詰められた時にニセモノは出来てしまうと言う 


ニセモノは鏡には映らないのだと言う 見分けるには鏡に映せばいいと 


ニセモノの加納が事件を起こして 飯塚はニセモノを呼び出そうと持ちかける 

とらえようと



だが本物加納とニセモノ加納の戦いで死んだのは 本物の加納だった 


そしてニセモノ加納は「お前らみんな殺してやる」と言って黒い煙となり姿を消す 


御手洗は講義を受けている時にニセモノに襲われる 

携帯で救いを求めると飯塚の答は「何もするな」 

隠れる御手洗だが ニセモノが追ってきて暴力をふるう 

逆転させどうにかニセモノを撃退する御手洗 


また真由美は もう一人の真由美に殺される 


忍を護衛していた加賀美(高田翔)は彼女をある場所へ連れて行く 


飯塚が妻小百合と出会った場所 

ずっと入院していて病室から出られない真由美がいた 


もう一人の真由美は飯塚と出会って結婚している 



本物の真由美は見た 自由に外で幸せに暮らしている自分にそっくりの女を 


その真由美は 飯塚と妻小百合の前で飛び降り自殺 


飯塚の妻の小百合は黒い煙となり姿が消えた 



そこには二人の小百合の墓がある 


絵を描き続けている顔色悪くどこか暗い忍は本体 



本体の絵は落選 


ニセモノの幸せな人妻の忍の絵は授賞する 




そして自分がニセモノと知る忍は 本物忍に言う 

自分がいなくなるから 自分として暮らしてほしいと 



同盟を結び双子のように仲良くなった御手洗は飯塚を殺した 

飯塚の願いはニセモノにも存在できる 本物との共存 


愛にも授賞にも手が届かなかった本物の忍は 自殺したー




原作小説があり 映画は結末だけが異なる表と裏が制作されたそうです 











「サンブンノイチ」(2014年 日本映画) 監督 品川ヒロシ  シュウ(藤原竜也)はギャンブル(競馬)に熱中してしまい 店の売上を盗まれ青くなっているところを 店のキャバ嬢マリア(中島美嘉)に声かけられる 

連れて行かれたのは悪魔も逃げ出す極悪金貸しの渋柿多見子(池畑慎之介)のいるところ

素敵に高い利息付き 取立ては死神すら居留守を使わせてもらえない厳しさ 


借りた金を支払う相手は鬼も悪魔も泣かす破魔翔(窪塚洋介) 

翔は哀川翔の翔と漢字の説明の背景として それだけの為に哀川翔さん特別出演 

マリアにいい計画があるーと借金返済と人生やり直しの為に銀行強盗に誘い込まれるシュウ 


実はマリアは店のトイレに盗撮カメラが仕掛けてあることを見つけてオーナーの破魔翔に話した 


ところが!それは金儲けの為に破魔翔が仕掛けていたものだった そのカメラ代金5000万払え!と凄まれるマリア 

払えないなら元女優で演技力もあるから裏ビデオで稼いで返せ! 

しかし計画に乗るならーと言われたマリア 


破魔翔の計画は銀行強盗させて その金を横取りさんしちゃうという 

そこでマリアはシュウを銀行強盗実行犯になっていただく為に 店の売上横取りちゃん 

渋柿多見子から借金させるという巻き込み作戦 


シュウは店の護衛も兼ねる自分と暮らすコジ(田中聖)を引き込み 更に店の客のケン(小杉竜一)も引き入れる 


コジも金に困っていた  そしてケンはスケベさと外見と性癖から店の女のコ達に嫌われていた 


ケンも資金繰りがうまくいってなかったのだ 


銀行強盗は計画通りに運んだ三人だが 仲間割れを始め ケンが二人を殺して警官の服に着替え店を出て行く  その様子を他の場所から仕込んだカメラで観ていた破魔翔とマリア 


金を取りに行こうと破魔翔が外へ出ると 渋柿多見子と手下がいた 

手下に破魔翔を押さえさせておいて金を奪いに向かう渋柿多見子 


実は仲間割れはシュウらの芝居 

破魔翔が観ていることは計算済み 

また渋柿多見子がでばってくることも


火事になるよう仕掛けておいた三人は 渋柿多見子をまいてビルから脱出 


火事になったビルからマリアは 元陸上部の脚をいかして走り幅跳びで隣のビルへ跳びます けれど下りたところに多見子さん  多見子は高齢期に入りレズに目覚めたのだとか  八人の子供と二十人の孫持つ多見子さんは マリアにご執心なのです 


逃げるマリアを追う多見子さん 

その多見子さんを情け容赦なく轢いた車から降りたのは破魔翔 

破魔翔はアイスピックで多見子の護衛を倒してきたのです 

破魔翔はマリアを連れてシュウら三人を追いかけます 


もう逃げきったと安心した三人がいる一室へ 尾形を連れた破魔翔とマリアが現れます 

死体役を引き受けた尾形は外に出たところを破魔翔に捕まりました 


破魔翔はシュウの先輩で シュウが映画つくる人になりたくて脚本書いていた頃 読んでくれてました  破魔翔も映画は好きなのです 



渋柿多見子を敵に回した破魔翔はーなにしろ子供八人と孫二十人の渋柿ファミリー  コジに護衛をしろーと言います 


お前ら銀行強盗した悪党がよ マトモになんか暮らせるもんか 




そうして救急車の中では孫の声にこたえて 渋柿多見子がぱっちりと目を開けていました 



原作も相当 破天荒なハチャメチャ展開ですが 映画もピーターこと池畑慎之介さん怪演です 


藤原竜也さんはレーザーラモンHGさんにオカマを掘られ 「あ 痛っ デカっ」なんて台詞を嬉しそうに言ってますし 

回想場面で ホモ映画撮影の男優役の庄司智春さんやヤスチンさんらが浜辺でエグザイルの千手観音ふうダンスを踊ったりします 


またケンを銀行強盗仲間に引き込む場目では元キャバクラ嬢でSM の女王として壇蜜様登場 

酔っぱらい客達とコジが戦う場面では マリアン(海原ともこ)が タランティーノ監督「キル・ビル」の中の台詞「やっちまいなー」を



決して上品な映画ではありません 

原作にはないし これ必要ないなーと思う余分な台詞も脚色もあります 



娘は映画が終わり登場人物さんの名前が流れるのを見ながら言いました 

「仕事 選ばないなぁ 哀川翔さん」 


いわばゲスな映画だけれど 出演した俳優さんは 案外と楽しんで演じられたのではーと思います


深町秋生著「ダブル」幻冬舎文庫

2014-08-18 01:29:54 | 本と雑誌
深町秋生著「ダブル」幻冬舎文庫
深町秋生著「ダブル」幻冬舎文庫
深町秋生著「ダブル」幻冬舎文庫
深町秋生著「ダブル」幻冬舎文庫
孤独でいたましい育ちかたをした兄弟 

兄は弟の殺しを庇う 

父親は死に母に捨てられた兄弟  施設の理事長は施設の子供達に性的ないたずらを繰り返していた 

抵抗した弟は理事長を殺してしまう


そんな弟を兄は庇い自分が殺したことにした 


世に出てからも借金やトラブルから兄は弟を救ってきた 


薬物中毒になった弟 それは組織のルール違反 

弟の薬を抜こうとする兄だが 組織はそれを許さず 弟は殺された


兄もまた撃たれて海中へ落下




船に拾われた兄は女刑事から 組織を潰す為に 顔を変えての潜入を持ちかけられる 


殺された愛する女性と弟の復讐 

佐伯と名前を変えて 


女刑事は組織に捕らえられ拷問を受ける  幾つかの闘争の後 姿を変えていた組織のボスが正体を現す 



そして最後の戦い 



女刑事は佐伯と名乗らせていた男に息子がいることを教える 



傷が癒えてない男は病院から姿を消した 



佐伯と名前を変えた刈田は 組織のボスのカリスマ性にひきつけられてもいた 



しかしー


凄まじく強い男 

でも近くにはいてほしくない男が刈田という人間かもしれない