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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「地上最大のショウ」(1952年 アメリカ映画)

2012-06-25 21:33:22 | 映画

監督・制作 セシル・B・デミル
ブラッド(チャールトン・ヘストン)は「サーカスの鬼」と呼ばれており 小さな動物から団員 設備 人間関係 隅々まで目を光らせ 気を配っている

お偉方の中でジョン・ノースは「地方こそサーカスを待っている」と主張するが 他の人間達は「儲かる大都市に」と大都市のみ10週間の興行を利益優先で押しきろうとする

ブラッドは黒字なら文句はあるまいと年間興行をかけて上の人間とやり合う

そして花形のブランコ乗りセバスチャンと契約したと話す

芸はとびきりで人気はあるが女癖悪いプレイボーイのセバスチャン(コーネル・ワイルド)はトラブル・メーカーとして有名だった
いわく「地上では悪魔」

年間興行を喜ぶ団員達だが 中央リングがセバスチャンのものになると聞き 恋人のブラッドにホリー(ベティ・ハットン)は噛みつく

中央リング(スターのあかし)目指して頑張ってきたのにーこのおが屑男!
冷血動物ねーなどと罵る

道化の化粧を落とさないバトンズ(ジェームス・スチュアート)にホリーはサーカスのことしか頭にないブラッドの事を愚痴る

バトンズは言う「愛する者を殺すこともある
恋は人を狂わせる

「道化の恋は一度だけさ」とも
素顔を晒さない彼は何か秘密を抱えているのだ

「かなしいわ ブラッドはわたしよりサーカスを愛してる」とホリー

サーカス列車が興行に出発する日 遅れてきたセバスチャンは派手な登場をする
速度違反 信号無視 無理な追い越し などなどで警官達に追われている
財布は空で罰金はサーカスが立て替える
名代の女たらしサーカスの中にも昔馴染みの女達がいる

セバスチャンと言葉交わすエンジェル(ドロシー・ラムーア)に 象使いのクラウスは焼き餅を焼く

エンジェルはいい加減なセバスチャンよりブラッドに片思いしていたが ブラッドにはホリーという恋人がいた

セバスチャンは早速 金髪美人のホリーに目をつけ 望みなら中央リングは譲ると言い 喜んだホリーはブラッドに伝えにいくが
ブラッドは中央リングはスターのモノだと素っ気ない

サーカス列車は聖職者と聖歌隊の祝福受けて出発する

鉄の剣呑み女 熊の芸 乗馬犬 楽しい芸 はらはらする芸
大テントの中でショウは続く
ホリーとセバスチャンはどちらが危険で客を惹き付ける芸をするかネットもはらずに張り合っていた

落ちれば命がない

無事に二人の芸が終わりほっとするブラッド

ショウの最後は様々な楽しいパレード

安全の為 ネットを張り空中ブランコは続けられていたのに
セバスチャンが新しい危険な大技を披露しようとしたのを
ホリーは「でもネットは張るのよね」と憎まれ口を叩いた為 セバスチャンはネットを切り 技の途中で落ち大怪我をするも 担架には乗らず ブラッドとバトンズ 長身の二人の肩を借りて退場する

バトンズの手当てで大事にいたらず入院するセバスチャン

退院しサーカスに戻ってきたセバスチャンはホリーに二人の恋は終わった よくあることさ

他のサーカスに移るとブラッドにも言う

コートをかけたままの右腕

ブラッドは右腕が動かないことを見破っており ホリーの前で指摘してみせる

ホリー「わたしがあんなこと言ったから」
ホリーはブラッドにセバスチャンを愛してるのと言い 彼の後を追いかける

「哀れみじゃない 愛をあげたいの」
セバスチャンをかき口説くホリー
「体がなんだっていうの あなたを愛してるの」

「有りがたい」サーカスに残ることを決意するセバスチャン

ずっと真面目で堅物のブラッドに心寄せていたエンジェルはホリーに失恋した形の彼に近づこうとするが その様子を見たクラウスは暗い嫉妬の炎を燃やす

ショウで象の足にエンジェルの顔を踏ませようとし ブラッドからクラウスはその場でクビを言い渡される

金がないからエンジェルが靡いてくれないと ブラッドへの恨みからクラウスは 悪い誘いに乗る

病気の愛する妻を安楽死させ逃亡中の医師がいる
彼は子供の頃 サーカスが大好きだった
勘を働かせた捜査官はブラッドに尋ねる
ブラッドはセバスチャンの事故の時バトンズの前身は医師ではないかと思っていたが その場はとぼける

捜査官は次の街で団員達の指紋を取りたいと言った

ブラッドはその事をバトンズに伝える
バトンズはセバスチャンの右腕が感覚を取り戻している様子から 回復の可能性を告げる

ブラッドはわざとセバスチャンを怒らせ 右腕が動くことを確認

喜んだセバスチャンは ブラッドに
あんたはいい人だ これでホリーにプロポーズ出来る
子供が出来たらボスとつけるよ

ホリーが眠る車両へ走る

ホリーを見つけてプロポーズ

クラウスは悪い奴の計画に乗り列車を止め盗みに行く
しかし別の列車が近づき愛するエンジェルが事故に遭うと 後続の列車を停めようとするも 脱輪した列車は事故を起こす

横転した車両からライオンや豹などの猛獣 象 猿 動物達も逃げ出し 子供も怪我

何よりブラッドが動脈切る大怪我を負う

下敷きになりながら他の人間を案じ 被害を知ろうとする

サーカスは諦めない

客を集め呼びこみ ショウを始めるんだ

血はどんどん失われ顔は蒼白くなっていくのに

ブラッドの体に乗る車両の部分をどける為 エンジェルは象を使う

ブラッドの命が危ないと聞きホリーも駆け付ける

「ブラッドを愛してるの」

ブラッドのかけた謎を解き サーカスを去ろうとしていたバトンズだが ホリーに頼まれブラッドを救う手当てをしに戻る

サーカス団の医師は事故で気を失ったまま

ホリーとバトンズの話を捜査官は聞いていた

万事休す

ブラッドの血液型はRhマイナス
珍しい血液型だがセバスチャンも同じだった

女たらしの血はいらん 聞きしにまさる噂以上のトラブル・メーカーだったと悪態つくブラッド

ホリーの様子から自分の思いを諦めるエンジェル

ブラッドに憎まれ口返しながらセバスチャンは嬉しそうだ

バトンズの横には捜査官

バトンズはもう逃げられない

自分の為にー「言葉もない」ブラッド

逃亡犯のバトンズにとって ブラッドは兄弟のような存在になっていた

サーカスをするぞ!
ブラッドの強い気持ちを知りホリーはサーカスの仲間と街へ客集めの行進をする

テントは無くても青空のもとショウを始める!

ブラッドが乗り移ったかのようなホリー

ホリーへの気持ちを諦めたセバスチャンは 昔一時期恋人だったエンジェルを口説く
エンジェルは結婚するならねと言い セバスチャンはそれを受ける

ホリーは街中の人間が集まったわとブラッドに報告
ブラッドが愛してるんだと伝えても
後でね
と話すはサーカスのことばかり

ホリーの後ろ姿にブラッドは
このおが屑女と叫んでから おかしくなって笑い出します

バトンズは可愛がっていた白い小さな犬を女の子に譲り捜査官とサーカスを去っていきます

サーカスのショウの進行係の言葉が流れ

映画とサーカス二つとも見ていたような気持ちになります

地上最大のショウを お楽しみいただけたでしょうか

ホリーがねぇ 二人の男の間をいったりきたり

本人に悪いことしてる自覚はないし

はた迷惑なヒロインだわ

過去(男遍歴)ある自分はブラッドに相手にしてもらえない
ブラッドは貞淑なタイプが好みなのよ
そうホリーに忠告するエンジェルのが よほど仁義わきまえたイイ女だと思うのだけど

最後ちょっとは頑張るけど ホリーさん中央リングや芸
けっこう我が儘だし ふらふらしてるなぁ

子供の頃 洋画劇場で観て もう一度観たいと ずっと思っていた映画です

実に60年前の作品になるのだわ


「微笑みの底には」

2012-06-25 15:31:26 | 自作の小説

ー1ー夫

約束の時間に現れた妻は美しかった
出会いの日のことを思い出した
友人が交際中の女友達からの紹介
会社の受付にいるという彼女をこっそり見に行った

一目惚れだった
すっきりまとめられた長い髪
よく通る声

友人のデートに便乗する形で作られた出会い
人気の映画を観にいく待ち合わせの場所

こんなふうに喋り こんなふうに笑うのか

一緒になれるなら どんな条件も呑んだろう

それから20年

会社の若い娘と浮気した

娘は「できた」と言ってきた

仕方なく妻に「別れてくれ」と言い家を出た

一言も妻は責めなかった

「そうですか」の言葉だけ

久しぶりに会った妻は 微笑んで会釈する―ああ 俺は なんて馬鹿な男なんだ 大馬鹿野郎だ―

妻が手を差し出す
俺はその手を取る
落ち着いた物腰

妻はすっと俺の胸の中に入ってくると 頬を寄せてきた

「今まで有り難うございます 幸せになって下さいね あなた
たとえ別れても あなたは
私の 私の一生で ただ一人の男の人です」

そうだ 妻は処女だった
結婚式の夜 ひどく大変だった
妻は俺しか知らない
俺の 俺だけの女

「愛するあなた どうか幸せに」
そう言って離れようとする
俺の親 妻の親 一人一人 送って 看病して
子供達も大きくなり楽になった

楽になって 俺は何をした

上司にも盆 暮れの届け物をきっちり 親戚付き合いもこなしてきた妻に

若い女に 若い女に

ああ 言い訳はできない

妻が守る幸福な家庭

俺は壊した

ーそれでもー

「いやだ 別れない 妻でいてくれ」
身体を離そうとする妻をがっちり捕まえた

びっくりした表情になった妻は尋ねてきた

「でも あの方は どうなりますの」

「そうよ バッカじゃない」

一緒に来ていた女は言った

―2― 若い女

今日でカタがつく
ドジったけれど 父親は確保できるのよ

彼の家で眠っていたら 彼の連れが体に乗っていた
正直 彼より上手で気持ちよく つい声をあげたら 部屋に彼が入ってきて

「こんな女だとは思わなかった 別れる」と言われた

それからひと月半 なんか気持ち悪くなること多くて
病院に行ったらー妊娠

連絡したら 彼は「誰の子か判らない 信用出来ない」

彼の連れは「だって アンタ一度だけだぜ バカ言うなよ」

やり逃げ男ばっかりだわ
おろす? あたし一人がバカを見るの

冗談じゃないわ

会社に最近 親が死んだくたびれたオッサンそのものの男がいる
噂では不動産とか相続したって
これは狙い目かも

奥さん?
ふん あたしは若くてこんなにカワイイんだから
オッサンごとき

会社の旅行で 広間での夕食後 横にへばりつき
「どっか連れていって下さい」
場末のスナック 一緒に飲んで
余り酒に強くない男を 連れ込み旅館へ押し込めるのは簡単だった

しかも男は途中で眠ったし

だから自分で腕やら足やらキスマークつけたわよ
掴んで胸にも痣にして

翌朝 言ってあげたわ「ハゲしいんですもん 溶けちゃった もう あたし 離れられません」

帰ってからも「会ってくれるだけでいいの」と会社の人間が出入りする店を選んで 噂になるように

「どうしよう できちゃった
産ませて下さい
認知して下さるだけでいいんです」

とろいうえにバカなオッサン

「責任とる」
妻とは別れる

追い込んで言わせたわ

流産の危険があるからエッチはパス
籍さえ入れたら こっちのモノ

相手が離婚届けにサインして終わりーのはずだったのよ

それで若い女のあたしの勝ち

なのに 何 これは
「あたしは いいえ この お腹の子は どうなるの」

ここまで来て いい加減にしてちょうだい

なのになのに あの女は言ったのよ

「いい加減にするのは あなたの方でしょう」

女の弁護士が出てきて ファイルから書類を出した

あたしの事を調べさせていた

慰謝料どころか こちらの出方次第では 逆に訴えると 女の弁護士は言ったわ

噂になり会社も辞めるしかなかった

金はない
お腹は大きくなる

こうなったのもあの女のせいよ
殺してやる あの女

あたしだけが貧乏くじなんて冗談じゃない

―3―妻

子供を育て 夫の親に自分の親 看病して 法要して
気がつけば 自慢だった細く長い指は フシが目立ち しっとりした肌の白さも失われていた

だけどそれはそれで働いてきた指だもの

子供達も大きくなったし

あと数年 頑張ったら 何か習いに行こうか

そんな事を考えていたら

夫が若い女と浮気して子供が出来た
別れてほしいーと言ってきた

このタイミングで来るものなのか

気になったから 夫の相手の若い女について調べてもらった

で攻撃材料は揃ったけれど

夫と別れて 子供を育てながら どう生きていくのかしら私・・・・・

なんか また 新しくって面倒だわ

夫は間抜けなところもあるけれど 悪い人間じゃない

じゃ駄目もとで自分にお金かけてみよう

エステに肌のシミ取り

体重も少し落として
夜はコンビニのおにぎり一個に決めて早く寝る

起きていたら つい食べてしまうから

家を出ていった男だけれど 子供のことや 他にもかけている保険のこと
あれこれの用事で家に来ることがある

そういう時 夫の思いがけない姿で出迎えてみることにした

バスタオル巻いたままの姿で出て
「わァごめん すぐ服を着るわね 草むしりしてたら汗かいちゃって」

寝巻きのまま出て「体調よくなくて」

手を伸ばしてくる夫に言う

「あなたには もう 別の 若い娘さんがいるじゃない」

夫と別れることになっている日 美容院に行き 自分が一番自信持てる洋服で出掛けた

確かに若さはもうないけれど

別れるのが惜しくなる女程度には 魅力的に装った

そして夫は「別れたくない」と言ったのだ

裁判所の人も 頼んだ弁護士も 夫の意志として聞いた

あとは夫が 若い女にも その子供にも責任がないことを証明する調査書類

夫が相続した財産目当てで近づいたことを 愚かにも自慢げに話していたテープ

賢い女は自分の企みについて話しちゃいけない

夫は戻ってきた

以前より更に優しくなって

自分のような男を愛してくれるのは妻だけだと思い知って

子供達は夫に冷たい

「なんで お母さんが別れないのかわからない」とも言う

夫は若く美しかった頃の私を知っている

私が婆さんになっても 夫は覚えているだろう

その記憶は案外大切なものだ

出社する夫を見送り 玄関前の掃除をしていると
夫の浮気相手の若い女が何か持って走ってきた

「殺してやる 死ね 死ね」と叫び包丁を振り回している

少しだけ腕を切らしてやってから ホースの水を顔にぶつけ当て 蹴飛ばしてやった

小学生の子供を送る付き添いの母親などが通る時間帯

誰かが連絡してくれたのか
すぐにパトカーが来て
私は怪我の手当てで病院に運ばれた

病院から弁護士に連絡し来て貰う

警察官が加害者に言いたいことはないかと尋ねてきて こう答えておいた

「若いのですから人生やり直して幸せになってほしいです
でも夫や子供 家族には近づいてほしくないです

そういうことは出来るでしょうか」

駆けつけた夫は「すまない 俺がバカだったから」

「これはあなたのせいじゃありませんわ」
私は「優しく微笑む」

私には若さもかつての美しさもないけれど それなりの幸せくらいは守っていこう

誰にも本当の心は見せない
何を考えているのかなんて教えない

誰にも


暑くなりました

2012-06-25 12:41:05 | 子供のこと身辺雑記

暑くなりました
昨夜 主人は言った「明日は雨や」

舅を点滴に連れて病院へ行くのに 雨はイヤだなーと思っていたら

主人の予言は外れ快晴に

ずっと田畑してきた舅の天気予想は当たるけど 主人のは外れる
真逆に(笑)

帰宅して まず夕食用の素麺の出汁作って

今から明治プリンアイス食べて 素麺のトッピング具を作ろうと思っています

暑い日は アイスだわ


C.J.ボックス著「裁きの荒野」講談社文庫

2012-06-25 01:25:58 | 本と雑誌

C.J.ボックス著「裁きの荒野」講談社文庫
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ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットは 殺人犯に狙われていた

娘を殺されたとジョン・ウェィン・キーリーは逆恨みをしていたのだ

彼はビル・モンローと名前を変えて ひそかにジョーへの陰湿な嫌がらせから始めた

ジョーの娘の友人の祖母で女牧場主が行方不明となり 相続問題が持ち上がる

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シリーズ第5作