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ロマンス

2007-08-19 | Play
久しぶりの三軒茶屋、普段はあまり縁がない。
2年半前の「コーカサスの白墨の輪」以来の世田谷パブリックシアターで
こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」を観る。

2階席の最前列、まあまあの位置だ。
日曜のマチネ、客層は老若男女さまざまだった。
井上ひさし作、栗山民也演出。
ロシアの劇作家、チェーホフの物語。
しかしチラシや公式サイトに紹介されている、妹と夫人との葛藤のストーリーではなく
チェーホフ自身の、44年の人生を駆け抜ける壮大な物語になっていた。
井上芳雄、生瀬勝久、段田安則、木場勝己。
少年期から青年期を経て、晩年までのチェーホフをリレーで演じ分けていく。
妹マリヤに松たか子、妻オリガに大竹しのぶ。
その他の登場人物もすべてこの6人が演じている。
随所に笑いあり、ペーソスあり、歌あり。
貧しい家庭に生まれながら、やがて医師となり
ヴォードビルを求め、多数の小説、戯曲を書き残したチェーホフという人物の虜になった。
それにしても、6人の俳優たちのなんと素晴らしいことだろう。
大竹しのぶ。
しっかり者のオリガ、時には少女のようにもなり、突如豹変して物乞いをする老婆にもなる。
松たか子。
生涯兄を支え続けるマリヤ。凛とした姿は彼女にふさわしい。
余裕があれば、もう一度観たいと思える素晴らしい舞台だった。



こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」
2007.8.19(SUN)@世田谷パブリックシアター
大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己
(2階A列32番)


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