いかのてんぷら

お気に入りのモノ・コト・などなど・・・・

ダッフルコート

2014-11-17 | Weblog

long long  ago
まだ今の様にインターネットが普及していなかった頃

おしゃれに敏感だった私たちは
海外の商品を少しでも安く手に入れる為
手紙を書いてカタログを入手し、
もちろん英語表記のみのカタログを辞書片手に訳し
送料負担を軽くする為、友達を募り、
発注書を郵送し、関税の手続きをし・・・

ようやく海を渡り、やってきた海外からのパッキンを手にしたものです。

そうして、L.LBeanやらパタゴニアなどの日本に入荷していない商品を
取り寄せては海外のエスプリを感じながら個人輸入を楽しんでいました。

そうして手に入れたカタログの中に
「J ピーターマン」というカタログがあったのですが・・・
全商品、イラストなのです。写真無し!しかも結構イイ感じのタッチで描かれています。

私とダンナは、その味わいのあるイラストにやられてしまい
度々、商品を取り寄せていました。
イラストの忠実性にビックリしたり、風合いの違いにがっかりしたり・・・

そうして我が家にやってきたのが「グローバーオール」のダッフルコート。

(画像は拝借。もちろん私はあごひげも生えていません)

メンズの商品でしたがスタンダードなダッフルコートを探していた私は
ベーシックな作りに「ま、いいか」と発注。(ま、いいかの割には高価だったと記憶)
その時は『ダッフルと言えばグローバーオール』なんてこと
もちろん、知る由も無いのですが。

届いた商品は案の定、肩幅なども大きく
しかも一番の予想外は・・・ もう、重いのなんのって。
それでもせっかく購入したのだからと着用していました。

ある日、私のコートを見た会社の先輩が
「誰や!このグローバーオールのコートは!」が叫ぶではありませんか。
(当時の会社は、コートなどのアウターはみんなで共同ロッカーに収納していた為
おしゃれな人は、他人のコートのブランドをチェックしたりするのです)

「あ、私ですが」って言うと
「すごいやん、グローバーオール。わかってんなぁ~」とお褒めの言葉。
彼は以前、旅行代理店に勤めており全世界を飛び回っていた人。
おしゃれにもブランドにも詳しいんです。

つまり【ダッフル=グローバーオール。間違いない!】という訳。
しかも商品自体がそれほど日本に入荷してなかったですし
あったとしても高価だったので「すごいやん」って事です。

トグルボタンも水牛製でずっしり重い。
裏地は無かったですが、裏側はイギリスらしくタータンチェックでした。

でも、やはりあまりの重さに次第に着なくなり・・・

着ないものの、何年か前まではクローゼットの中に眠ってましたが
2年ほど前、ついにリサイクルショップに持ち込みました。
(着てくれる人に着てもらう方がいいよね)って思って。

なんだか、今年はダッフルやチェスターコートが流行りの様です。

先日、神戸のバーニーズで
ENFOLDのグレーのダッフルコートをダンナはんに奨めてもらいましたが・・・

記憶の片隅にある「あのダッフルこそダッフル」だと思っているので
ENFOLDのダッフルは試着をすることも無く、売り場を離れました。
(このコート、とっても人気なんだそうですが。・・・
「着る人を選んでいるコート」そんな風に感じました。)


便利になった今
久しぶりにJ ピーターマンのカタログを取り寄せてみようかな。
あ、取り寄せ無くてもオンラインショッピング、やってるようです。

時代は進みました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿