ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

盲導犬のユーザーの会の新年会に参加

2014年01月12日 | 日記

盲導犬 ユーザーの会の新年会に参加

 盲導犬ユーザーが36名 盲導犬が35頭集った今日の新年会。
 ユーザーに比べて盲導犬が1頭少ないのは 一組の夫婦が1頭の盲導犬を共有しているから。これをタンデム使用と言っている。
 一般の多くの人にタンデムの意味を知っているかと尋ねたら 知らない人が多かった。タンデムで最も知られているのは タンデム自転車だ。
一台の自転車二 二つのサドルと二組のペダルが付いているもので 二人で協力して
楽しめる乗り物だ。

 タンデム盲導犬は それぞれが単独でも使うし 二人で出かける時は 一人がハーネス 片方は片方の腕やリュックを掴んで歩く。
おかあさんとおとうさんはタンデム使用としてニッキーを貸与された。
 ニッキーと私達夫婦が連れ立って歩いていた時 ニッキーは神経を張り詰めて 
一生懸命歩いていた。一人で歩いている時とは まるで 別の盲導犬のようであった。
 タンデムに向いている犬と向いていない犬とは 何らかの違いがあるのかもね。
どんな基準で選んでいるのか知りたいものだ。

 さて 今日の新年会には ニッキーの8頭の兄弟の内 4等が出席。おかあさんは ニッキーと共同訓練をしている時 「なつ」ちゃんのシャンプーをしたことがあるので 久しぶりに会えて嬉しかった。。
 今日集まったパートナーの年齢を聞くと 8歳が一番多かった。

 これはそのパートナーをもっている者にとって ちょっと厄介な問題。

 それは同時に代替の時期を迎えるということだ。
 盲導犬は そんなに 一度に大量生産出来るものではないので 仕上がるまで 
引退時期をずらすか 大体の盲導犬が 仕上がるまで 待機することになる。

 盲導犬ライフを経験した後で  白杖での単独歩行に戻ることはものすごく大変だろうと推察する。
外出が嫌に成るのではないかと思う。
今日も 長らく家にこもっていた人が 盲導犬との生活に入って どんどん 外出するようになったと話していた。
 今日 新年会の席上で 8頭目になる次の盲導犬の希望があることを言っていた人がいた。

 おかあさんは 既に 2年前に頼んでいるが 犬とのマッチングもあるので 競争倍率は高いと思う。

 何しろ 盲導犬との生活は 素晴らしいの一語に尽きる。ユーザーは 全員 自分のパートナーを愛して 慈しんで 大事にしている。今日 改めて このことを感じた新年会であった。

 遠くは新潟から 西は 静岡から 新年会で会員同士の交流を目当てに集った私達。楽しい会であった。

 それと たった三人にしか当たらない商品券の抽選で何んと おかあさんも当たった。2千円の商品券。
 皆は 今年の運はこれで終わりだなどとからかったが いやいや そうではなくこれが運の開き初め。
 昨年末は 二つの大きなコンサートの抽選に当たるし 明るい年になりそう。うふふ。

すっかり 犬嫌いになっているニッキーも 何年も会っていなくても 兄弟であることは分るらしく 嫌がって 避けるそぶりが無かった。
 みんなのたたずまいがよく似ている上に 美男 美女の家系らしく美しい犬たちだ。
 4年前の新年会には6頭の兄弟が集まったが 引退するまでには兄弟 全頭の8頭が集まれるといいなと思っているおかあさん。