ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

全盲の文化人類学者 広瀬浩二郎氏

2018年01月16日 | 日記

広瀬浩二郎さんのこと
全盲の文化人類学者の広瀬浩二郎氏は13歳の時眼底出血となり、1週間で失明。京都大学に進み日本史を選考し、今や博物館や美術館を駆け巡って、大活躍をしている。
 見えない世界ってこんなに面白いんだよと言っているらしい。
 おかあさんはこの言葉に大いに賛同。
 いつも、広瀬氏のワークショップを注目している。

 そんな広瀬さんが50歳を記念して本を書いた。
「目に見えない世界を歩く
う。(平凡社新書・820円)

 (ひろせ・こうじろう)1967年東京都生まれ。国立民族学博物館准教授。専門
は日本宗教史、触文化論など。著書に『障害者の宗教民俗学』『さわる文化への招

 一昨年の秋、ある大学が広瀬氏を講師に招いてワークショップを行った。そこで、おかあさんは40万年前のやじりを手にした。普通なら、ガラスの箱に収まっているも物の説明を受けるだけだが、実際に手にして、握ってその存在を確かめた時、「ああ この感触は忘れないぞ」と思えた。地球の歴史を体感した瞬間であった。
 と言っても 何でも触らせろと言うのではないが、たった一度の経験が、こんなにもわくわくさせる力を持っていること、広瀬氏は、多分 こんな興奮をいつも感じて仕事をしているのだろうなとうらやましくなる。

 この本はまだおかあさんは読んでいないが、広瀬ワールドを是非とも覗いてみて、何かに触れるなら、又 どこかのワークショップに行ってみたいなと思う。
 皆様も機会があったら読んでみて欲しい本。