2月7日、8日私が所属する花巻市議会明和会(9名)の行政視察が行われ
長野県千曲市と小諸市にお邪魔して参りました。
今回の視察は一泊二日と限られた時間でしたが、実り多い研修となりました。
東北新幹線で大宮へ。大宮で長野新幹線に乗り換え一路長野県へ。
新幹線の車中、雪景色が連綿と続き、例年より全国的に寒く雪が多い年だと改めて感じました。
千曲市の視察について
千曲市では、農業政策について研修させて頂きました。
長野県は農業先進地ですが、今回「千曲市食料・農業・農村基本条例」制定までの経緯と目的について
担当者から懇切丁寧なご指導を頂きました。
当花巻市も農業が基幹産業であり、新たな時代に対応した農業政策が望まれています。
1.条例制定のきっかけ
平成20年2月、千曲市には、農業基本法に基ずく農業振興条例がありましたが、耕作放棄地の増加による
中山間地域の農地荒廃が進み、農地の荒廃対策を要する状況から条例の見直しに着手しました。
そのような状況の中、福岡県八女市の「食料・農業・農村基本条例」についての視察を契機に
条例化に向けた準備が加速し、市当局・農業委員会・農業関係団体との協議、懇談を行う中で
条例の制定、施行となったものです。
2.条例の目的
この条例は、食料、農業及び農村のあり方についての基本理念を定め、市・農業者・市民及び
事業者の責務を明確にし、必要な施策を推進することで多彩な農業が持続的に発展する豊かで住みよい
地域社会の実現を目指そうとするものです。
まさにこの条例は、市民・農業者・農業関係団体及び事業者が行政と協力して
基幹産業の農業を支えようとするもので、関係者の農業に対する熱意と可能性を秘めた取り組みと言える。
花巻市に於いても、今後TPPへの対応や、食の安全・安心を確保し、持続可能な農業政策の確立が待たれている。
これを契機に当市でも、未来に繋がる夢のある農政のあり方を考えるきっかけにしたいものです。
小諸市の視察について
視察2日目の小諸市に於いては、ロハス(LOHAS)について。
健康と環境に配慮した持続可能な社会を目指した暮らし(生き方)のすすめについて研修致しました。
これは、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会には限界がきていることから、
環境にあまり影響を与えず、発展続けられる社会や生活への転換が求められている今
新しい生き方を求めていこうとするものです。
1.こもろはす計画策定の経緯
小諸市では、平成18年からロハス政策掲げて取り組みを開始した。それまで各分野ごとに進められていた政策を
「こもろはす計画」として一本化し、健康づくりや環境、地産地消などの各種政策を体系的にまとめ
平成21年1月に「こもろはす計画」を策定した。
2.基本理念と方針
基本理念は、みんなで育む笑顔と自然が響きあうロハスなまちとし
基本方針を、 いつまでも元気ではつらつと(健康)
豊かな自然環境を後世に(環境)
活動の輪を広げ、地域を元気に(交流)とした。
3.推進体制
市役所内に「ロハス推進会議」を設置し、環境保護・自然エネルギー・地産地消・グリーンツーリズム
食育・健康づくり等の各部会を置く。また、市民組織として「こもろはす会議」を設立し
市民目線で同計画の普及拡大と推進を目指していた。
4.具体的な取り組み
取り組みは、健康・環境・交流の3つの分野に分け、
「健康」では、市民の健康づくりや地産地消、学校給食、各種健康づくり講座や無料診断の強化などを進めている。
「環境」では、生ゴミの分別収集や堆肥化の推進。森林再生プロジェクトの推進。
また、新しいクリーンエネルギーの創造を目指して、太陽光発電にも積極的に取り組んでいる。
「交流」では、人材の発掘やネットワーク構築、交流イベントの開催、グリーンツーリズムの推進等を行っている。
こもろはす会議を母体に、平成24年には「こもろはす倶楽部」を設立し、田舎暮らしを進めるなど市民の理解と協力も
更なる広がりを見せている。これらの取り組みにより、ロハスの考え方が確かな成果をあげつつあるようだ。
今回の視察で、双方に言えることは分野の差こそあれ、一過性ではなく持続可能な政策を立案し
官民一体となって取り組むところにある。
これは、まちづくりに於いて、大切なキーワードであり、見習うべき点であると感じております。
この度の視察から得たものを、今後の花巻市政発展のためにどれだけ活かせるかが視察団の課題だと思っております。
報告書の作成はもとより、十分な話し合いを進めて参りたいと存じます。
滞在中、長野名物の信州そばも頂き、良い思い出になりました。
視察に際しまして、各市関係者の皆様には大変お世話になりましたことを心より御礼申し上げます。
誠に、有難うございました。
照井
長野県千曲市と小諸市にお邪魔して参りました。
今回の視察は一泊二日と限られた時間でしたが、実り多い研修となりました。
東北新幹線で大宮へ。大宮で長野新幹線に乗り換え一路長野県へ。
新幹線の車中、雪景色が連綿と続き、例年より全国的に寒く雪が多い年だと改めて感じました。
千曲市の視察について
千曲市では、農業政策について研修させて頂きました。
長野県は農業先進地ですが、今回「千曲市食料・農業・農村基本条例」制定までの経緯と目的について
担当者から懇切丁寧なご指導を頂きました。
当花巻市も農業が基幹産業であり、新たな時代に対応した農業政策が望まれています。
1.条例制定のきっかけ
平成20年2月、千曲市には、農業基本法に基ずく農業振興条例がありましたが、耕作放棄地の増加による
中山間地域の農地荒廃が進み、農地の荒廃対策を要する状況から条例の見直しに着手しました。
そのような状況の中、福岡県八女市の「食料・農業・農村基本条例」についての視察を契機に
条例化に向けた準備が加速し、市当局・農業委員会・農業関係団体との協議、懇談を行う中で
条例の制定、施行となったものです。
2.条例の目的
この条例は、食料、農業及び農村のあり方についての基本理念を定め、市・農業者・市民及び
事業者の責務を明確にし、必要な施策を推進することで多彩な農業が持続的に発展する豊かで住みよい
地域社会の実現を目指そうとするものです。
まさにこの条例は、市民・農業者・農業関係団体及び事業者が行政と協力して
基幹産業の農業を支えようとするもので、関係者の農業に対する熱意と可能性を秘めた取り組みと言える。
花巻市に於いても、今後TPPへの対応や、食の安全・安心を確保し、持続可能な農業政策の確立が待たれている。
これを契機に当市でも、未来に繋がる夢のある農政のあり方を考えるきっかけにしたいものです。
小諸市の視察について
視察2日目の小諸市に於いては、ロハス(LOHAS)について。
健康と環境に配慮した持続可能な社会を目指した暮らし(生き方)のすすめについて研修致しました。
これは、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会には限界がきていることから、
環境にあまり影響を与えず、発展続けられる社会や生活への転換が求められている今
新しい生き方を求めていこうとするものです。
1.こもろはす計画策定の経緯
小諸市では、平成18年からロハス政策掲げて取り組みを開始した。それまで各分野ごとに進められていた政策を
「こもろはす計画」として一本化し、健康づくりや環境、地産地消などの各種政策を体系的にまとめ
平成21年1月に「こもろはす計画」を策定した。
2.基本理念と方針
基本理念は、みんなで育む笑顔と自然が響きあうロハスなまちとし
基本方針を、 いつまでも元気ではつらつと(健康)
豊かな自然環境を後世に(環境)
活動の輪を広げ、地域を元気に(交流)とした。
3.推進体制
市役所内に「ロハス推進会議」を設置し、環境保護・自然エネルギー・地産地消・グリーンツーリズム
食育・健康づくり等の各部会を置く。また、市民組織として「こもろはす会議」を設立し
市民目線で同計画の普及拡大と推進を目指していた。
4.具体的な取り組み
取り組みは、健康・環境・交流の3つの分野に分け、
「健康」では、市民の健康づくりや地産地消、学校給食、各種健康づくり講座や無料診断の強化などを進めている。
「環境」では、生ゴミの分別収集や堆肥化の推進。森林再生プロジェクトの推進。
また、新しいクリーンエネルギーの創造を目指して、太陽光発電にも積極的に取り組んでいる。
「交流」では、人材の発掘やネットワーク構築、交流イベントの開催、グリーンツーリズムの推進等を行っている。
こもろはす会議を母体に、平成24年には「こもろはす倶楽部」を設立し、田舎暮らしを進めるなど市民の理解と協力も
更なる広がりを見せている。これらの取り組みにより、ロハスの考え方が確かな成果をあげつつあるようだ。
今回の視察で、双方に言えることは分野の差こそあれ、一過性ではなく持続可能な政策を立案し
官民一体となって取り組むところにある。
これは、まちづくりに於いて、大切なキーワードであり、見習うべき点であると感じております。
この度の視察から得たものを、今後の花巻市政発展のためにどれだけ活かせるかが視察団の課題だと思っております。
報告書の作成はもとより、十分な話し合いを進めて参りたいと存じます。
滞在中、長野名物の信州そばも頂き、良い思い出になりました。
視察に際しまして、各市関係者の皆様には大変お世話になりましたことを心より御礼申し上げます。
誠に、有難うございました。
照井