Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

スガシカオ「FTK-Meeting~春の宴~」@Zepp Tokyo

2008-03-16 23:59:24 | LIVE
シカオちゃんのFC発足2年目にして初の会員限定イベント開催。しかも東京Zepp 2daysに加え大阪でも行われると言われれば、どちらかと言えばテンションの生ぬるいスガマニアの私だって、何かしらスペシャルな匂いを感じずにはいられません。しかし、開演15分前にZeppに到着すると、会場前はおろかロビーにも人はまばらで、既にほとんどのお客さんがフロアで今や遅しとスタンバイしていたのにはびびりました。決して皆さん若者ではないというのに、その気合はすごい。

フロアの真ん中やや後方に位置取りステージに目をやると、ステージ上~左右にはゴージャスな赤い幕、そして後方にはスクリーンがあり、中央にはぽつんとマイクスタンド。それをぼーっと眺めていたら、スクリーンに突然「マイナビ転職」の新しい広告用の写真撮影シーンと思しき映像が流れはじめてびっくりしました。これってつまり、CM契約続くことになったのかシカオちゃん、すごーいやるじゃーん!(←何様)

そこからしばし間があって、いよいよシカオちゃんご登場。アコギを持つと、MC抜きでいきなり歌いだした曲はHop Step Dive。なるほど、マイナビ転職の流れでの選曲ですね。広い広いZeppでスピーカーから流れる音は、アコギとシカオちゃんの声だけ。ひとりSugarに参戦したことのない自分にとって、バラード以外のシカオちゃん曲でこういう体験をしたことがほとんどなかったので(おととしのアラバキは野外だったし)、それだけでとても新鮮な感覚でした。もちろん、例によって手拍子の嵐は鳴り響いていましたけども。

で、続いてがなんとアーケード。それで、しっとりとした流れになるかと思いきや、その次がThank Youですよ。こういうバンド形式だったら絶対あり得ない曲順が成立するのは、やはり弾き語りならではですね。しかしThank Youのアコギはとっても大変そうですシカオちゃん。大丈夫なんでしょうか。

3曲終ったところで、ステージがいったん暗転し。何かセットを用意してるなーと思ったらば、ステージの下手側に現われたのはなんと、ラジオ局のスタジオっぽいセット。ここで、どうやら今日のイベントはFCサイトでも配信しているラジオ番組「Fun-key-Radio」のテイストを絡めた企画らしいとわかる。そこにまずFM802のDJ・中島ヒロトさんが登場し、さらに一度はけていたシカオちゃんが合流すると、2人肩を並べてマイクの前に座り、ここから先はラジオだからトークと曲(=ライブ)同時進行ですよーと告知されたのでありました。うおお、なんかすごくFCイベントっぽいぞおお。

で、中島さんと旧知の仲であるシカオちゃんとでひとしきりトークに花を咲かせたあと、最初の企画へ突入。このイベント開催前にFCサイトで募っていた、「今回のイベントで歌って欲しいカバー曲&スガ曲」リクエストベスト10の発表であります。ちなみに、私はこういう募集をしていたことすらあまり気に留めていなかったため、どちらも投票していませんわ。ファン失格。

まずはカバー曲から、ということで10位から2位まで一気に発表どん。何があったっけなあ、そして僕は途方に暮れる、とか桜坂、とかキャロル・キングの曲とか。シカオちゃんが詞を書いたKトゥーンのReal Faceが3位にランクインしてて、それはぜひとも歌ってほしかったんですが。じゃあ2曲ほどやりましょうということで、実際にこの9曲からセレクトされたのは、ユーミンの卒業写真(順位忘れた)と、2位だったミスチルのファスナー。最初にやってくれた卒業写真のほうは、もうあのまんまシカオちゃんボーカルになった感じで、何の違和感もなし。やはりスタンダードナンバーは偉大ですね。

が、問題はファスナー。シカオちゃんも「この曲は卒業写真よりギターが難しい」と始める前にボヤいていましたが、実際に1番のサビ前トチってしまい、完全に曲がストップ。ミスチルのファンでもある人間としては、このレアなカバーに感動しながら耳を傾けていたので、このミスはちょっと悲しかったです。改めて頭っからやり直してくれたけども、やはり曲が切れるとやる方も聴くほうも集中力切れますし。

カバー2曲が終わったところで、再びラジオモードになって、でもって栄えあるリクエスト1位曲の発表。嵐に提供した、アオゾラペダル(映画版ハチクロのエンディング曲のアレ)ですよ!なるほどー、この曲はまだセルフカバーしてなかったですもんね。つーか私もこの曲をスガバージョンで聴きたいと思っていたのを久しぶりに思い出しました(←どうしようもない)。

そうして歌ってくれたアオゾラペダルは、さすが本人が書いた曲だけあって、ハマリ具合は文句無し。さらに脳内でハチクロ原作の竹本くんとはぐちゃんの2人乗りの画を思い出しながら聞くと、胸キュンすぎてとてもシカオちゃんの曲とは思えないくらいでした。これ、やっぱりスガバージョンで音源化してほしいですわ。夜空のときみたく、オリジナルから3・4年くらい経ってからでいいので、ぜひ検討のほどよろしくお願いしたいです。

カバー曲コーナーが一段落したところで、ステージが暗転し再びスクリーンに映像が。今度は先ほどの映像とはうってかわって「スガシカオお宅探訪」(だっけ?)というタイトル。シカオちゃんが新しいプライベートスタジオをカメラ片手に紹介してくれる、という、なんとなくどこかのTV番組のパクリのようなステキ企画です。とは言え、実際のところメインのPCから半径2メートルくらいしか紹介されていなかったので、あまりお部屋自体はよくわからなかったのだけど。FCイベントのためにこういう企画を実施してくれたこと自体がうれしいですよー。

続いて、歌って欲しいスガ曲リクエストベスト10。こちらも10位から2位まで一気に発表されたのですが、これがすごく面白かった。いわゆる王道ナンバーは9位の黄金の月のみ。あとは下から順に桜並木、黒いシミ、お別れにむけて、波光、ホームにて、ぬれた靴、坂の途中、そして夕立ち、とカップリング曲が5曲、残りもミディアム&スローナンバーの隠れた名曲がずらり。投票された皆さん、やはりこのへんはよくわかっていらっしゃる。

で、先ほどと同様ここから2曲・・・ということで選ばれたのが黒いシミと坂の途中、だったんですが。なんと黒いシミでも、早々に曲がストップするというまさかの事態。あれはギターの問題だったのかそれともボーカルがダメダメだったのか。いずれにしても、うまく忘れかけていたファスナーでのミスの記憶と相まって、再び、いやさっき以上にがっくりです。

しかし、ライブ初披露だった黒いシミに比べ、坂の途中はさすが年季が入っているだけあって抜群のすばらしさでした。この日いちばん良かったのってひょっとしてこの曲だったかもしれない。

坂の途中が終わり、いよいよ1位の発表かと思っていたら、なんとここで突然のゲストのご登場。姿を現わしたのはSEAMO氏です。はあーそうきたか(感動薄い)。あまりよく覚えていないのだけど、中島さんを含めた3人でひとしきりトークに花を咲かせた後、それじゃあ1曲ということで、午後パレをカラオケでコラボされました。が、コラボとは言ってもSEAMO氏は一切歌わずにシカオちゃんの横でイエイエ言ってただけだったので、もっとコラボしやすそうな別の曲でも良かったのになーと思いました。GO!GO!とか。

SEAMO氏が退場されると、改めてリクエスト1位の発表。この流れでもって2位が夕立ちなら、1位は絶対あの曲しかないだろうと思っていたら、やはりその通り、月とナイフ。個人的には黄金の月以上に名曲と思っている1曲です。

が、フロアの歓声を受けて歌いだしたものの、曲も終盤と言うところでギターを思いっきりトチったシカオちゃん。まさか、と思った次の瞬間、またもシカオちゃんは曲を止めてしまったのです。さすがにこれには絶句。なぜ、なぜそれで止めちゃうのシカオちゃん?

この日はいつもに比べ、ボーカルが精彩を欠く面があったりして、シカオちゃんが本調子でないことはなんとなく感じていました。でもそれでも、1ステージで3回も曲を止めてやり直すなんて、とてもシカオちゃんの仕事とは思えません。せめてこの月とナイフだけは、ギターが途中どれだけグダグダになろうとも、最後まで歌いきってほしかった。そう思ったのは、私のような冷めたスガマニアだけではありませんよねきっと。

そんなわけで、一気にテンションは急降下。しかしここで今度は唐突にサプライズ発生。1度ステージからはけたシカオちゃんがなかなか姿を現さないなーと思っていたら、なんと後方PA前にシカオちゃんがご登場!全く気づいていなかったのですが、そこにはしっかり柵で囲われたスペースとスタンドマイク、そしてギターも用意されているじゃありませんか。えええええ。

当然一気に後方にお客さんが殺到したものの、私はたまたま立ち位置が近かったこともあり、3列目の視界良好ポジションを見事ゲット。さすがにさっきのこともあって素直にはしゃいでしまうことはなかったけど、こんな近くでシカオちゃんを観るのなんて6年ぶりくらいだったので、やはりうれしかったです。うーむ、やっぱり近くで観るシカオちゃんはスタイル抜群の男前だ!

そんなシカオちゃんがここで聴かせてくれたのは、フォノスコープ。あまりにもノリノリなシカオちゃんの様子が微笑ましくて、つい勢いで一緒にカウント5してしまいましたわ。

1曲歌い終わると、風のようにそこから去っていったシカオちゃん。そして、移動中のつなぎとして去年のツアー映像がスクリーンに流れたあとは、いよいよイベントも終盤です。まず「Fun-Key-Radio」の番組の締めのご挨拶をして、それから「じゃあ最後に1曲、じゃなくて何曲か!」と。

で、ラストはどう盛り上げてくるのかなーと思ったら、まずスクリーンに、今度リリースされる新曲のPV撮影のメイキング映像が映し出されて。おそらく本邦初公開(厳密には前日の同イベントが初か)と思しき、バックに流れる新曲の音源がなかなかいい感じで、ちょっとうれしくなったところで映像終了。そしてふたたびステージに現れたシカオちゃんが歌いだしたのは・・・えええ、まさかさっきの新曲やるの?いきなりアコギ1本でお披露目ですか?うわー大胆!

新曲にすっかり心奪われたあとは、19才→ヒットチャートとたたみかけて本編終了。さすがに1度落ちたテンションが100パーセント復活することはなかったですが、この流れはとても楽しかったです。

アンコールは、「さっきのリクエストにもランクインしていたし」ということで黄金の月&「こないだホワイトデーだったので」ということで、愛について。なんだー、最後は結局定番バラードかー(←暴言)。

ありったけのピックを投げまくってステージを去ったシカオちゃん。が、まだ最後のお楽しみが残されていました。スクリーンに映し出された映像、そして聴こえてきた音は・・・うわ、さっきの新曲「NOBODY KNOWS」じゃありませんか!そうか、メイキング映像ができているなら本編だってもう編集済みですよね、油断していたぞ。

音源のNOBODY KNOWSは少し早めのファンクロックで、相変わらずポップさのさじ加減が絶妙の1曲でした。珍しく歌が早口だったのが印象的でしたが、好きか嫌いかと言われたら間違いなく好きです。演奏シーンの出演メンバーが、去年のFFツアーのメンバーそのまんまだったのには少し驚きましたが。このメンバーとは、今後も引き続きやっていくということなんでしょうか。

PVが終了したところで、約2時間20分のイベントは終了。帰りに出口で記念品の白レザー製ストラップを頂戴した後は、いろんな思いでとっちらかった頭を整理しながら帰路についたのでありました。

そんな感じで。まあ初のFCイベントゆえいろいろ手探りな部分もあったとは思うのだけど。コアなファン狙いの演出などが、結果的に少なからず空回りしてたかもなあというのが、冷め気味スガマニアとしての率直な感想です。なんつーか、やはり「ラジオ」は人に見せるものじゃないので、同じようなノリをZeppのステージ上で再現すること自体に不自然さがあったのかもしれません。

それでも、FCイベントを開催してくれること自体はもちろんうれしいし、オーガスタはファン心理をつかむのが上手い事務所ですから、もしまた同様のイベントがあったら、素直に期待してまた参加させてもらいたいと思います。できれば今度はシカオちゃんが花粉症やインフルエンザに苦しんでいない時期にしてください、よろしくお願いします。

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春のお台場へ。

2008-03-16 22:43:11 | 日々
ZeppへシカオちゃんのFCイベントを観に行ってきました。普通のライブ形式かと思ってたんですが、妙にあれこれ趣向が凝らされていて、それゆえに良いところも良くないところもあったなあというのが率直な感想。また詳しくは感想文に書きますが、とりあえずシカオちゃんが途中トチって頭からやり直した曲が3曲もあったことが、個人的には本当に残念でした。あと今日はゲストでSEAMO氏が登場され午後パレをコラボしたのですが、昨日はスネオさんと一緒にHappy Birthdayをやったと聞いて大ショック。うわああん、わたしゃ断然そっちを観たかったようう。

SLS@山中湖が今年も開催されるそうで。去年は参戦できなかったので、今年は行けたらいいなあと思っていたのだけど、別のライブの日程が2日目とかぶっていることが発覚し早くもピンチです。お盆開催のライジングと言いバインツアーと言い、今年の夏は各方面とも何かとシビアな気がしてなりません。こんな大変な年に限って、どこか西日本あたりのフェスのメンツが超ツボにはまるとか、そんな神様のとんでもないイタズラが起こってしまったりするのかもしれませんね。はははー。

さらに、例年どおりなら明日の夜はたぶん、RIJFのオフィシャルに先行申込み情報が発表されるんじゃないかと思います。いよいよ夏に向けての悩みが本格化するシーズンになりますね。みなさん、いろいろとお互いがんばりましょう(←何を)。

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