Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

GRAPEVINE@LIQUIDROOM ebisu

2006-11-27 23:50:51 | LIVE
10日前にスタートしたクラブサーキットが、早くも今日でファイナル。これが今年唯一のワンマンツアーかと思うと大変寂しい限りですが、それでも先週のUNITでの濃いライブを思うと、素直にこのリキッドが楽しみでした。さあ今回は、セットリストなどは変えてくるのかどうなのか?そんな風にどきどきしながら、本日もTさんと入場すると、上手側フロア後方の階段付近にスタンバイ。

ステージに現れた5人は、今日も全員シャツ姿。しかし、亀ちゃんのいでたちにまたも笑いそうになったのは一瞬だけで、やがてSEの音が止まると、場内は1曲目を待つ心地よい緊張感に包まれ。

そして、今日もフロア内に響く、壁の星。続くTiny Dogs、スロウ。ああ、今日もこの音が聴けるなんて、なんて幸せなんだろうか。心配したリキッドの音も、やはりUNITと比べれば劣るのは確かだけど、独特の響きと今回のセットリストが絶妙のマッチングだったというか。西川さんのコーラスの荒さとかがよくわかったのが、とても面白かったです(←それでいいのか)。

4曲目がメタモル。ここでUNITの時から内容が変わってるらしいことがわかる。そしてOur Song→大脳機能日と来て、25。25はUNITで聴くのも良かったけど、今回のちょっと音が荒くて演奏もくだけてる感じのほうが、ばちっとハマるような気がしました。

そしてここでB.D.S。ええ?UNITでは終盤近いところでやったのに、今日はこんな位置でやるの?普段ならディープな曲をやり始めるタイミングなだけに、一瞬びっくりしましまいましたが。これがもう、気持ちいいのなんのって。おまけになんと。この夜のB.D.Sのアウトロは、CD収録と同じ、鍵盤フューチャーの長ーいあのパターン。ああ兄さんたちってば、何て罪なフェイントをかましてくれるんでしょう。

実はこの曲らへんまでは視界が悪く、ほとんどステージ上が見えなくて。まあ仕方ないかと、目を閉じて音に集中してライブを楽しんでいたのですが(←こういう楽しみ方でもOKなのはバインライブだけ)。B.D.Sでテンション上がって目を開けた瞬間、やっとのことで西川さんの姿が見えたとき「あああ西川さん!会いたかったよう!」と心の中で叫んでしまいました。やはり私は西川さんマニアなのだと、改めて悟った瞬間でした。

そのほかの中盤曲は、ほぼUNITと同じだったと思います。曲順は自信ないけども。あ、新曲その1→here、の時と、スレドニ→新曲その2、の時だったと思うのですが。それぞれ、先にやった曲の緊張感が曲間も見事に持続してて、そのままフロアに物音ひとつせずに次の曲が始まったあの感じ、最高でした。バインファンは愛情表現がほんとに寡黙で、でもその感じが大好きです。アンコールで田中が「お前ら、ほんっとに静かやなあ」とのたまってましたけども、ちゃんとこの愛情表現伝わってますよね?兄さん方!

UNITではB.D.S.をやった位置にGRAVEYARDをもってきたのは、正直ちょっとどうかなーと思いました。いや、演奏は申し分なかったのだけども。あの位置でそういう熱さの曲をやるんだったら、きみが嫌いor太陽が良かった・・・ねえ?Tさん(私信)。

終盤3曲も、UNITと同じ。KINGDOME COMEでは、後半セッション冒頭の金やんソロがとてもナイスな感じで、それに触発されるように高野さんも西川さんも亀ちゃんもギアを上げていってたのが、ものすごく楽しかったです。きっとステージ上も楽しんでいたんだろうなあ、あれ。そういえば田中氏のボーカルも、終盤につれどんどん伸びを増していって「どこまで行くんだ?!」と驚かされました。やっぱりこの人のボーカリストとしての力量はものすごいですわ。

FLYで本編は終了。ああいいライブだったー。でも結局UNITとそんなに大きく変えてきたわけじゃなかったなあ、やっぱりさすがにそこまで変えないか。と、この時ぼんやり思ったことが、まさか10分後にあそこまで見事に覆されるとは。

アンコール1曲目はPaces。そして次が、リトルガールだったものだからびっくり仰天。うわ、本編でやらなかったなーと思ったら、まさかここでやるとは。なんですか、今夜のアンコールは優しめ路線なのか?それはそれで、とてもレアな気はするけどもー。

・・・優しめ路線だなんて、そんなのあり得なかった(苦笑)。その直後に、覚醒!きゃあああ、アンコールで覚醒を聴くのなんて初めてですよ!長野のアンコールがこれだったと聞いて、とてもうらやましかったので、東京でもやってもらえて超感激。「あーかく染まっちゃう」のところが、恒例の赤ライトじゃなかったのだけがやや心残りですが、間奏の西川さんギターソロに骨抜きにされたので、そんな小さなことはこの際気にしません。

てっきり覚醒で締めるものだと思ってたら、まさかのアンコール4曲目。しかもまさかまさかの、ふれていたい!うわあああ、このイントロってば超ひさしぶり。つーかうれしすぎー!ああ、西川さんの面白コーラス(←酷い)を久々に拝むことができて、とても感激です。しかし、こんなにアンコールの選曲ばらばらなのに、なんでこんなに「最高!」って思えるんでしょうか。はあああ。

最後にめちゃくちゃ楽しい気分になって、ついにライブはおひらきに。アンコール4曲だなんて、バインにしては相当珍しいんじゃないでしょうか。そのせいか、Wアンコールを求めて残るお客さんは皆無でした。まあ「どうせやらないんでしょ?」とはなから割り切ってるところも、バインファンならではだと思いますが(笑)。

そんな感じで。実は今回、本編ラストのFLYあたりで一瞬体調不良に陥り、そのせいで気持ちよく楽しみきれなかった部分があって、心残りはあるのだけど。それでも、それ以上に「いいライブだったなあ」という余韻が、ずーっと体に残っているのです、不思議なくらいに。なんつーか、去年のアダバナツアーが、最終的にZeppで「飲み込まれた」感じだとしたら、今回は「染み渡った」と言うべきか。

さあバインさん。これでファンは次のアルバムへの期待度が5割増しになりましたよ。ぜひ春までにすばらしいアルバムを作り上げ、夏あたりにはがっつり全国ツアーをお願いしたいものです。あ、でもその前に最悪アラバキで会いたいです。首を長くして待ってますからー!

コメント (2)
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