Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

TRICERATOPS@横浜BLITZ

2006-11-12 23:13:51 | LIVE
ここしばらく、ダイナソーや対バンライブやら公開録音など、あらゆる機会をスルーしてしまい、気づけば約半年ぶりのトライセラです。いや、本当は夏フェスで会いたかったのだけど。ひたちなかや石狩でトライセラに会えれば、どんなにかうれしかったのだけど、と、なんとなく言い訳をしてみる。

開演15分前くらいにふらりと入場すると、入口のところで「メンバーからのプレゼントでーす」と、スタッフの人が何やら配っているじゃありませんか。ええ何なに?と思いながらそれを受け取り、手の中にある不思議な長い紙の正体を確認した瞬間、一瞬硬直。

・・・こ、これはもしや・・・3Dメガネ?(大汗)

困惑しつつ、一緒に受け取った直筆コピーらしきチラシを見ると「このメガネはフロアに入ったらかけてみて!開演までBGMと合わせて楽しんでね。」との(たぶん和田くんからの)メッセージ。どうしよう・・・開演待ちの間に、1人でこんなアイテムをかけるのは勇気がいるぞ。ああでも、ひょっとして面白いネタがこのメガネの向こうにあるのかもしれない。和田くんがMCで「見た?あれ。いいっしょ!?」とか言い出すかもしれないしー。

そんな葛藤の末に、結局メガネを折りたたんでポケットにしのばせてフロアに入場。で、こっそりメガネを取り出すと、勇気を振り絞ってステージ上の照明をメガネ越しに覗き込んだのですが・・・。

・・・そこに見えたものに愕然ですよ。まさか、本当にまさかそれだけのために、こんな手間とお金のかかることを・・・。あのう辛口で申し訳ないのですが、この企画、メガネの在庫が終わり次第すみやかに中止したほうが良いと思います。ライブ前にテンションの下がるお客さんが、少なからずいると思うので。

そんな感じで、微妙に意味不明な衝撃を引きずりつつ下手フロア後方に位置取ると、いざ開演。いや些細なことはいいから踊ろう、とにかく踊らせてもらおう。トライセラのライブはそれでOKなんだから。さあ1曲目は?・・・きた、トランスフォーマー!いえーい!

で、確か2曲目がScarで、3曲目がWarpと、新アルバムの頭3曲を曲順通りに。ああやっぱり、BLITZの音っていいですねえ。吉田さんのドラムが「そんなにパワードラマーだっけ?」とびっくりするくらいガンガン響くのだけど、それがベースとうまく混ざって、和田くんのロックスターなギターとガッチリ噛みあってるというか。もちろんハコうんぬん以前に、このバンドの超強力グルーヴあっての音なのですが。

序盤でいちばんテンションが上がったのは、Fall Againのイントロが聴こえてきた瞬間でした。うわー!これライブで聴くのひさびさでは?それまでややおとなしかったフロアも、この曲が始まるとぴょんぴょん跳ねまくり。やっぱり昔の名曲は文句なしに踊れるナンバー揃いだなあと、続くGOING TO THE MOONにもノりながら実感。

今日の和田くんのMCは、なんだかいつもとちょっと違う雰囲気でした。いや、同じと言えば同じなのですが、いつもよりスベり気味な場面が多かったような。普段なら「もうー和田くんったら(苦笑)」的なリアクションのお客さんたちも、昨日はどこで笑うのがいいか、けっこう分かりづらかったんじゃないかと思うのです。その代わり、林くんによる一言だったりキムタクのモノマネ(激似)だったりは、常に爆笑ものでした。吉田さんは、長袖シャツの半袖リフォームネタだけで、じゅうぶんホームラン級だったのでOKで(←何が)。

和田くんがアコギを手にしたアコースティックコーナーでは、ビーチボーイズのカバーがすばらしかったです。トライセラとくるりは、私の中で2大美コーラスバンドですよ。一方、万華鏡へ、は、うーんわざわざああいうアレンジにしなくても良かったような。

そろそろ終盤、というところできました、ROCK MUSIC!今までライブでは、洋楽メドレーを折り込んだバージョンしか聴いたことがなかったこの曲ですが、今日はメドレーはなしの純正ROCK MUSIC。が、その代わり間奏でやってた長めのセッションがもう、すごいのなんのって!あまりの気持ちよさに、口をだらしなく開けたまま踊りまくってしまいました。あのROCK MUSIC1曲だけで、はるばる横浜までライブを見に来た甲斐があった、そのくらい最高でした。

ラストスパートは33やJuwelをやって、最後にロケットに乗って。全体的にあまり古い曲をやってなかった気がするので、「うわ、最後にそうきたか!」って感じがすごく新鮮で楽しかったです。

しかし、旧曲に本当に感動させられたのはアンコールです。ひそかに好きなあのギターリフが、アンコール1曲目のイントロで鳴り響いた瞬間に仰天。うわあああ、Two Chairs!これライブで聴いたの初めてかも!しかも続く2曲目が、またもまさかのSilly Scandals。テンション上がりまくりな上に、BPMも早いこの2曲が続いたもんだから、気づけばこの日いちばん踊り狂っていました。今回冒頭からフロア内がやけに暑くて、エアコンもまるで効いてくる気配がなかったので、控えめに踊るようにしてたのですが。結局最後に汗だくになってしまいましたよ。

Wアンコールは「最後に昔のこの曲で踊って行ってください」と和田くんが言うものだから、さてGroove Walkか、それともRaspberryか、と踊る気バリバリで身構えてたら。ラストナンバーは、これまたまさかの、If。あまりの不意討ちに、イントロを聴きながら軽く鳥肌が立ちました。ああ、こういう風に心地よく揺れながら終わるライブっていいなあ。やっぱり、トライセラのライブは踊るに尽きる。

そんな感じで、うん結構いいライブだったよなあと思いながら帰路についたのですが。こうして振り返ってみると、やたら旧曲にばかり反応してて、新アルバムの曲の印象が薄い、という事実に気づいてしまいました。うーん、これってどうなんだろう。来月のAXにも行って、そのへんをいろいろ確認してきたほうがいいのかしら。

コメント (2)
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