Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO(1日め)

2006-08-18 23:09:49 | LIVE
1年前、初参戦のエゾの大地であまりの楽しさと幸せさに感動し、「来年も絶対来る!」と誓ったライジングサン。以来、次の夏は遠いよなあと思っていたのも秋冬のうちだけで、春にはHEAVEN'S テントサイトチケ・まさかの一撃必殺当選。そしてアーティスト発表で浮かれまくり、初のキャンプ準備にテンパリまくりの毎日を送るうちに、また夏が来てしまったのでした。

今回は木曜に北海道入りし、まずは前夜祭ということで、レンタカーでもって旭山動物園へゴー。目の前のペンギンを抱きかかえて逃げたい欲求を必死でこらえたり、ありえない場所でくつろぐトラに萌え萌えになったり、生後1年のキリンの肌のキレイさに見とれたり、頭の上を通り過ぎるチンパンジーに悲鳴をあげたり、まさに前夜祭と言うべきお祭り騒ぎでした。ああ楽しかったー。

そして札幌入り。まずここで軽く事件発生です。

前泊用に選んだエクセルホテル東急にてチェックインを済ませ、部屋に向かうべくエレベーターホールを目指すと、なんだか見覚えのある顔の長髪のおじさんがそばに立っているじゃありませんか。ぼんやり見つめてるうちに一瞬目が合い、そこで改めて顔を確認して、無言のまま不自然に目をそらす。そしてやってきたエレベーターに乗り込む私と相方。そこでやっと一言。

「・・・あれ、Charだよね・・・?」
「Charだよあれは。間違いないって・・・」

まさかのいきなり大御所登場。これで前夜祭のテンションが上がらないほうが無理って話じゃないですか。という訳で、この後繰り出したすすきのの居酒屋で、調子に乗って普段呑まない日本酒を呑んでしまい、へべれけになってホテルで爆睡したのでした。恐るべし札幌の夜。

翌朝8時起床。真っ先に空模様を確認したところ、曇り空だけど雨が降りそうな様子はなし。だけども天気予報はしつこいくらいに、「北海道は前線の影響で大雨や雷雨に注意。24時間で200ミリくらい降るよー」って言ってるので、ああせめてテント設営の間だけでも降りませんように、欣ちゃん頼むよ、大森さんをどうにか封じ込めておくれー、と祈りながらいざ出陣となりました。

レンタカーでもって会場に着いたのが12時半くらいだったかしらん。駐車場からえっちらおっちらと荷物を運び、やっと入場ゲートでリストバンドを装着してもらったところで、ついに約束の地に戻ってきたことを実感して軽く感動です。ただいま入場ゲートさん、今年はテントを抱えてやってきましたよ、今回もよろしくお願いしますー。

テントサイトはオジロワシでした。遅い時間に行った割には、なかなか使い勝手のいい区画をゲットできたような気がします。でもって曇り空の下でいざテント設営。練習の甲斐あって、比較的スムーズに設営できました。完成すると、一応目印として、なぜか鳥取で購入した鳥の形のおおきなプラスチッククリップ2個(破格の1個42円)を入口にぱちん。さあこれで2日間のおうちができた!我々にはもう怖いものはなーい!(←意味不明)

GREEN側の屋台でロコモコ風豚丼(豚が美味でした)とビールを胃袋に入れたところで、気づくともう3時前。うげ、やっぱりオープニングは観とかなきゃでしょう!昨日出会ったあのおじさんに、今度はサンステでお目にかからなければ!ということでサンステへ急ぐ。そしていよいよ開幕。今年の私のライジングは、三人のお侍さんで幕開けだーい!

PAテント斜め後ろあたりで観た侍は、遠目に観ても緊張感があるんだかないんだかよくわからないあの独特の空気で、実に軽やかにオープニングを飾ってくれました。いや「軽やか」という表現は語弊がありますが、「開幕!」な気負いが全然なくて、心地よい音だけがするすると体に浸み込んでいくのがよくわかるというか。いつもの民生、超久しぶりにお目にかかるまさやん、そして昨日とは一転してオーラ出まくりのChar氏、やはりお三方とも素晴らしかったです。清志郎にちなんだ選曲があったのもステキでしたね。たった40分弱のステージだったけど、文句なしでした。

が、この侍ライブの途中、みんなの油断を狙ったかのように雨がぱらぱらと降ってきたではありませんか。みんな頑張ってそのままステージ観てましたが、たぶんあのとき私を含めた大多数の人が内心「たーみーおー(怒)」とちょっと思ったはず(苦笑)。

侍が終わると、ひとまずレインスーツ着用のためにテントに退却。テントに入るとさらに強まる雨足に、いきなり不安が膨らむ展開。そういえば去年もトップバッターのスカパラが終わった直後、けっこう雨が降ったんだよなあ。そんで雨の中でリップの「UNDER THE SUN」を聴いたんだ。でもアースに移動してレミオさんが「雨上がり」を歌ってた頃には雨やんでたんだよなー、笑える思い出。

そんな事を考えてるうちに、何となく雨足も弱めになった雰囲気。ちょうど時間は、去年夜明け前に半分寝ながら聴いたくるりの出番。さあ今年はしっかり見届けなければー!と気合を入れると、レインスーツを着て再びサンステに出陣です。小雨のステージにはほどなく、この夏話題(←そうだろうか)の黒マントに身を包んだメンバーが登場!しかもマントの下はシャツ&ネクタイだ、でもって岸田くんは短パンだ!いえーい!

岸田くんの声はやはり本調子とは言えない感じだったけど、それでも自分のペースで歌えてたんじゃないかとは思いました。そう感じたのは、この日のセットリストがいろんな意味でとてもバランスのいい選曲だったからかもしれません。とばしすぎず、ゆるすぎず、新旧の割合もちょうどよくて、ラストはしっかり締めてくれて。強くなったり弱まったりを繰り返す雨の中でも、目が離せないライブでした。最後に岸田くんが「もっと雨を降らそう、そして虹を出そう。」と言って虹を始めたのには、うわーっと思いましたよ。

結局そう簡単に虹は出てくれなかったけど、ステージを後にするメンバーがマントを裏返しに身にまとった姿には目が釘付けになりました。マント、リバーシブルなのかよ!しかも・・・さとちゃんのピンクのチェック柄が、すっごいかわいいいー!いやはや、さすがくるりだわ。いいライブ見せてもらいました。

くるり終了後に雨があがったタイミングで、Rさんと初対面を果たし乾杯をしました。とても楽しい話やテンションの上がる話をありがとうございました。また次の機会もぜひよろしくお願いします。

でもって迫るスカパラ前に腹ごしらえを、という事で相方とRED方面に行き、敷島親方のちゃんこをゲット。ここで運良く干し草ロールが空いてたので、わーい去年登れなかったこれに登って食べちゃうぞー、と大喜びで飛びついたまでは良かったのですが。

の・・・登れない(大汗)。

胸上くらいの高さのある干し草ロール、勢いをつけてえいやーっと飛び上がっても、腕力ゼロの私は、下半身をロールの上まで引き上げることがどうしてもできず。結局相方にひっぱられ、とても見苦しい姿で這い上がりながら干し草の上の座を確保したのでした。周りの女の子とか、「えーい!」って言いながら一発で飛び乗ってたのに、まさかここで体力の衰えを露呈することになろうとは・・・。いやいいんだ!そのために私には親方のちゃんこがあるんだ!(←意味不明)

思わぬアクシデントのダメージを引きずりながら、ZAZENを観るためにサンステに戻る。いや「ZAZENを」というより「ZAZENにゲストで出る林檎姫を」という方が正解か。ちょうどサンステにたどり着いたところで、狙い済ましたように林檎姫が登場。その直後にたくさんのお客がスタンディングゾーンに突進していき、さすがだなあと思いました。

林檎姫がゲストで歌ったのは2曲。と言っても向井氏とデュエットというか、コーラスに近いくらいの雰囲気なボーカルでしたが。林檎姫、終始体を斜めに傾けて、向井氏を見つめたままずーっと歌ってたんですけども、その様子がものすごくエロくて。うわあ、これ自分が男だったらたまらないだろうなと思いながら、すっかりひきこまれてしまいました。さすが女王様。でもかわいいとも思えるから不思議。

さあお次はスカパラ。雨はやんでるけど、大森さんがいるから念のため、ということで、レインスーツの下着用&上は腰に巻いた、スカパラライブにしては珍しく重装備でスタンディングゾーンへ。実はこの時、位置取りに大失敗しまして。下手側の2列目柵前に陣取ってたんですよ。まあライジングはお客もオトナだから、RIJFのようなキツイ状況にはならないんじゃないか、と甘く考えてしまって。

そしたらば、おっさん衆登場&1曲目ゴッドファーザーが始まった瞬間に、もう周囲はoioiコールの嵐。あのですね、私、フェスでスカパラファン以外の人がガンガン盛り上がってくれるのは大歓迎なんですが、音とか関係なく「スカパラだからとにかく騒げばいい」みたいなノリは正直ついていけないんですよ。今回もそういう空気を強く感じてしまい、もちろん踊れるスペースも皆無だったため、結局冒頭3曲が終わったところで後方に退却。ああ私のバカ。

しかし後方でスペースを確保してからは、がっつり踊らせてもらいました。スクリーンも良く見える位置だったので、壮絶にカッコよかったライラックでのNARGOさんアップも、しっかりチェックできましたし。ラスト3曲がツアーとおんなじ流れっていうのはある意味反則です。あれで本気にならない訳がないじゃないですか。おかげで、レインスーツを着たままの下半身は、見事にサウナ状態でぐっちゃぐちゃになりましたよ。まあそれでこそスカパラライブなのですが。

Come On!が終わってステージを去るメンバー。しかしほとんどのお客が、今回これで絶対終わるわけがないと信じてたらしく、速攻でアンコールの嵐。もちろん期待してるのは、あの曲あの人です。そして笑顔でメンバー再登場。再び各自定位置に着くと、そのまま演奏に。その音は・・・きた!やっぱりきたよ!イントロが鳴った瞬間、視界にいた誰よりもいち早く両腕を挙げてしまった自分。そして次の瞬間、ステージにはピンクジャケット(!)を身にまとったヒロトが登場!わああああああああ、リアル・星降る夜に、だあああああ!

まるで地震の後の津波のように、その直後後方から押し寄せた人並みの数と勢いといったらもう。たぶんスタンディングゾーン突進率(←何)で言ったら、今回のライジング中最高だったのではないでしょうか。自分はその場をキープして踊りまくってましたが、あの時笑顔全開で前方に突っ込んでいった人たちの表情は忘れられません。スカパラ×ヒロト、ああこれってやっぱり最強にハッピーな組み合わせなんだなあと、改めて思いましたね。少しはにかみ顔で歌うヒロトも、本当にステキでした。

ヒロト退場後は、最後にダウンビーで締めて終了。正直最後のほうは記憶ありません。加藤さんが何をしてたのかすら思い出せないとは重症だな私。

スカパラ終了後、本当はROVOを観に行きたかったのですが、とにかく汗だくで着替えたかったのと疲れたのとで、ROVOは諦めてテントに帰宅。まあこれから先は、夜をゆっくり楽しめばいいや。増子兄さんに会うまで力尽きるわけには行かないのだから。でもって小休止の後、FRICTIONを観るためREDへ移動。

正直、FRICTIONを観に行くにあたって下心があったことは認めます。ベース&ドラムが基本だとしても、ギターの飛び入りがあってもいいんじゃない?だったら某ギタリストの可能性もじゅうぶんだよね?なんて感じで。しかし、実際に観たFRICTIONは、もうそれ以上何もいらないと断言できるほどすごかったです。遠くからしか観られなかったんですけども、RECKが弾いてたのは本当にベースですか?「特殊なエフェクター」と本人たちのパワーで、あれだけの音が出せるとは。下心ありありで臨んだ自分を反省。

・・・つーか、客席側にいたのかよ加藤さん!気づけよ自分!(←馬鹿)

夜が更けてくると、いよいよ眠気との戦いに。立ってるだけで寝てしまいそうなので、とりあえず歩く。でも疲れるので、再びREDに戻る。バッファロードーターなら目が覚めるかしら、と気合を入れてみたものの、やはり私にとってあの手の気持ち良い音は、あの時間帯に聴くと睡眠薬効果が強くて。というわけで、まさかその後欣ちゃんが出るなんて思いもせずに「ダメ、もう無理」とREDを後にした自分は、結局普段呑まない炭酸系ソフトドリンクを無理やり飲んだりしながら、どうにか意識を保っていたのでした。

そんな苦労の甲斐あって、ついにきました深夜1時45分・怒髪天@アース!ある意味今回のライジングで最も会いたかったバンド。これまで毎年、スペシャでのダイジェスト映像を観て「ああ、この怒髪天が観たい!」と願い続けてた存在(去年はスカパラとかぶってたから観られず)。今年は思いがけず深夜枠でのご登場となり、ああテントサイト取れて本当に良かった!と噛み締めたものです。

ついに出会えた生・増子兄さんは、意外にもリーゼントではなく髪を下ろしたお姿でした(本人曰く、レディキャロの真也さん風ってー)。しかしそれで驚いてる場合ではありません。続いてステージに現れたのは、清水さん改め「あさひのぼる君」(爆笑)益子兄さんデザインのこの強烈キャラのかぶりものを、わざわざ作ったのかよ!でもってそのままベース弾かせるのかよ!つーか弾けちゃうのかよ!(笑)もちろんこの時点で完全に眠気はぶっとびました。

怒髪天の曲って数曲しか知らなかったんですが、知らない曲でもじゅうぶんノらせてもらいました。もちろん、知ってる曲だとテンションも一層上がります。ロクでなしの「ロックでないやつぁロクでなし!」コールができてとてもうれしかった。さらにサスパズレのイントロで「らーららーらーらーらららー」と歌いながら手を振ることができて、ああ夢が叶った!と思いましたね。

しかし本当にうれしかったのはその後でした。サスパズレの曲中、客席に飛び降りるとそのまま中央をずんずん進んできて、真ん中近くの台(?)のところで歌う増子兄さん。お客さん大喜び。しかし増子兄さん、それでは飽き足らず、下手側中段にあるカメラクルー用の台に目をやると、「俺はあそこで歌いたい!」と断言。

このカメラ台と言うのが、実は私の立ち位置のすぐ脇だったからさあ大変。慌てて集まるお客さんに負けないよう場所を確保すると、増子兄さんの到着を待ちます。ところが「マイクの線が届かない?これ以上無理ー?・・・じゃあ戻るわ。」えええーーー!「あ、まだ伸びるって!」きゃあああ!

ついにお立ち台に登った益子兄さん。そしてカメラマンさんに「仕事中だギター!」をコールをさせると、サスパズレを再び熱唱。うわあ最前列よりも近い位置に増子兄さんがいますよ、すごいすごいすごいすごい。フロアのバカ盛り上がり度も最高潮。ああ、こんな最高の形で怒髪天が観られて良かったよお。

そんなわけで、深夜2時半に熱いステージを終えると、ふらふらとテントに戻り、律儀に洗顔と歯磨きを終え、休足時間を両足に貼り付けてからようやく眠りについたのでした。明日はもっと長い1日になるぞ。大丈夫か私。というわけで2日目につづく。

コメント (6)
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