必要な道具をバスケットにまとめて持ち歩く

几帳面な夫が毎日家にいる暮らしになってから私の家事もルーティンワークがはっきり決まってその輪から抜け出せないという副作用はあるものの、突如として発作的にピカピカに掃除するのではなく、力むことなくいつも程々にきれいな暮らしを維持できるようになりました。使った物も即元の場所に仕舞わなくてはならないというルールもその時は面倒ではありますが、必要な物をまとめて決められた場所に仕舞う事で作業の効率が上がるし何よりも『物を探す』という無駄な時間がなくなりました。

それは庭に出ても同じ事だと気が付いてガーデニング用品をまとめて手提げ籠に入れて持ち歩く事にしてみました。

春は特に様々な植物がいっせいに芽を出してくるので毎日庭を歩くのが楽しみですが、ただ咲いた花を愛でるのではなく一歩歩くたびに何らかの作業が必要、と言っても過言ではありません。そのたびに道具を取りに行かねばならないというのはかなりイライラさせられます。それだけでなく次々と物置から出してくる物を庭のありこちに置いてしまうので庭はあっという間に散らかった印象になります。これをどうしたらいいかと考えてみたら、一番いいのは必要な道具を持ち歩けるように一つにまとめる事だと気が付きました。

試しに家にあったプラ製のバスケットに必要と思われる道具をまとめて入れ、庭に出たらそれを持って歩くことにしました。大中小３本の移植ごて、草取りがま、フルイ、軍手、雑草を入れるビニール袋、ミニ折りたたみ椅子、剪定バサミ、ペットボトルに入れた化成肥料、ミニ熊手、紐、など私が庭でよく使う道具です。

これまでは庭を歩きながら「あ、この枝は伸びすぎて邪魔だから早く切らなくちゃ」とか「こんな所に生えてきたら踏んづけそうだから今すぐ花壇に移植しよう」とか「この雑草は見つけ次第に抜かないと種が出来て増えてしまうわ」とかその時々に気になった作業をするための道具をいちいち物置に取りに行っていましたが、その往復が格段に減り、今はたいていの作業に必要な物がすぐそばにあるので流れるように作業が出来て快適ですし、片付けるのもただバスケットを物置に仕舞えばいいので簡単です。

『必要な道具をバスケットにまとめる』だけで作業効率が良くなりイライラが解消されました。本当にどうして今までこんな簡単な事に気が付かなかったのだろうかと思いました。