大学生活の置き土産の小さなワゴン

この家に引っ越してくる前に図面を見て、台所には炊飯器を置く場所がないと分かっていたので、あらかじめ手頃なキッチンワゴンを買っておきました。そしてこの一年間いろいろ工夫して使ってみたものの、微妙に使い難い所がある事にとうとう我慢ならなくなってついに今日、もっと小型の物に買い替えようと決心して出かけました。

扱う商品が豊富にありそうなニトリはまだ開店前の時間だったので、まず最初に先日中古のスチールラックを買ったリサイクルショップに寄ってみる事にしました。ここは大学が近い事もあって卒業時に不要になった一人暮らし家電などがたくさん並べられていたのでワゴンもあるかもしれないと思ったのです。店は丁度開店したばかりで、お店の人にワゴンがないかと聞いてみると、一つだけありますと言って店の奥から出してきてくれたのはいかにも学生の一人暮らしの部屋にあったような品で、まだ十分にきれいで傷もない可愛いワゴンでした。これが私の求めるサイズと条件にぴったりな上にたったの６００円という嬉しいお買い得価格だったので、即決。日ごろからリサイクルショップの食器買いで鍛えてきた（？）よい中古品を見分ける眼がこういうところで役に立つのです。

売り払った人にとっては４年間の大学生活の思い出がしみ込んだ置き土産とでも言いましょうか。そしてそれを譲り受けた私達は築１９年の中古住宅に住む定年過ぎた中古夫婦。家の備品も新品よりも中古品のほうがしっくり似合いそうです。さてこれをどうやれば「ずっと前からここにありました」っていう感じに周囲と馴染んで見えるかなと思案中。

人目につかない台所の隅に置くのですが、いかにもワンルームに置くのにふさわしい軽快な印象のこのワゴン、白い骨組を何色に塗ったら落ち着いてくれるのでしょうか？