旅と宝塚と写真好きジジ

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宝塚月組1月公演観劇感想

2017-01-27 14:20:17 | 宝塚・その他の劇場観劇記 & TV

最初の演目「グランドホテル」は舞台化や映画化を経て、1989年ブロードウエイでダンサー出身の「トミー・チューン氏」による演出、振り付けでミュージカル化上演され1990年にトニー賞5部門を獲得したもの。

宝塚では1993年に同氏の演出振り付けで月組で涼風真世さんが主役で初演された。主役のオットー・クリンゲラインは2枚目半で病弱な役処だったので、それをトップスターの涼風さんが演じるという事で話題になったが、ジジは残念ながら見ていません。

今回2017年1月に月組で再演され26日午前の部を観劇してきました。今回の主役は新トップとなった「珠城りょう」さんが演じる「フェリックス男爵」と愛希れいかさん演じる落剝のバレリーナ「グルージンスカヤ」。愛希さんは体系的にもまさにバレリーナだし、もう少し落ち目のスターの狂気でエキセントリックな所が見えればパーフェクトの適役。

著作権のうるさいブロードウエイミュージカルの脚本で主役が変わるのは珍しいと思うが、今回は珠城さんのキャラと宝塚に合わせてフェリックス男爵を主役にしたがこれは正解だと思う。踊れる二人が中詰めで見せる「ボレロ」のデユエットは圧巻でした。又多分今回付け加えられた最終場面の二人のダンスはトミー氏の振り付けではないだろうけどこれはこれで二人の見せ場になった。

珠城さんは人の良い貧乏な泥棒に落ちぶれた男爵、でも2枚目でもてると言う美味しい役どころ。ただグランドホテルの時代背景が第二次世界大戦近い退廃的な雰囲気のドイツベルリンのホテルという事なのでもう少し影のある物憂いミステリアスな雰囲気が欲しかった。特筆は涼風さんの役どころを演じた「美弥るりか」さん。今迄の役どころを離れて役になり切って好演。

同じことはフラムシェンを演じた早乙女わかばさんにも言える。普段の公演ではトップでない限り決してここまで踊り、歌い、演技はさせて貰えないだろうけど彼女は与えられやり切っていた。チャールストンは最高!ブロードウエイだけでなく翻訳物のミュージカルは基本的に出演者が少ないので各役が深く掘り下げられて人物像がくっきり浮かんでくる。

普段の公演では座付き作者が組のメンバーを多く活躍させようとして役を作り過ぎるので、どうしても各役が薄っぺらくなり、トップ男役の比重が高すぎて物語を面白く進められる娘役や脇役の活躍が制限される。今回はそれが無いので、各人が普段見せられない深く役に取り組む姿勢をみせられ、別人かと思う位うまかった。後アンサンブルの群舞の振り付けとダンス。多分チューン氏のオリジナルだと思うがシンプルな繰り返しなのに感銘を受けるし、ダンサーも整然とかつ印象的に魅せていた。

ショー「カルーセル輪舞曲(ロンド)」はモンパリ誕生90年を記念したもので今回はパリからタカラヅカへの旅路を綴るショー。各場面は華やかで、オモシロくダンスも素敵でしたが、やはり宝塚から(日本から)パリへと進め最後はパリレビューで締めてほしかった。それと初演の場面を復刻したものが1場面欲しかった(汽車のロケットはあったけど)。でもトップが変わり清潔で爽やかな昔の月組の匂いがしたのはジジだけだったのでしょうか。

最後に客席にもポケモン「イーヴイ君」いました。

コメント
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