コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

携帯の通信料金:パケット料金とは? 携帯料金の内容とパケット料金の仕組み

2009-06-21 17:27:46 | 携帯活用用語
携帯でよく聞く“パケット料金”、いまだに分かりづらいですね。実は、“パケット料金”の“パケット”とは、コンピュータのデータ通信で使われる、専門用語です。

ずいぶん前に携帯を買ったとき、店員さんに、メールやインターネットをすると「パケット料金がかかります」と言われ、一瞬、「えっ、パケットって、まさか、コンピュータ用語のパケット通信のパケット?」と耳を疑いました。何故、こんなに難しい用語を使うんだろうと、いまだに不思議です。

携帯の通話料金は時間で課金されますが、メールやインターネットでの文字・画像・動画のデータ通信の場合は、時間でなく、データ量で課金されます。この、データ通信料が”パケット料金”のことです。

わざわざ難しく“パケット料金”と言わずに、“データ通信料”と言えばいいのに、何故こんな専門用語で表現するのか本当に不思議です。


なお、その後、携帯電話の料金プランを変更した際に、携帯電話の店員さんに、パケット料金の計算について質問してみました。

「パケット料金って、どのように計算しているんですか?多分、データ量で課金すると思うんですけど」という私の質問に、一瞬、店員さんがエッ?何故そんな質問をするのという顔をしながら、そのときは詳しく教えてもらえませんでした。

実は、携帯電話のパケット料金の計算は、結構難しく、そう簡単には説明できないんです(知っていながら店員さんに質問しました、ごめんなさい)。


詳しくは、後で説明しますが、簡単にいうと次のようになります。

 「パケット料金は、メール・インターネットを使って、やり取りしたデータ量で決まります」

パケット料金は意外に高く、例えば、携帯の待ち受け画像(20Kバイト程度)でも20円~40円程度になります。メールの場合は基本的に文字情報なのでデータ量も小さく問題になりません。

問題は画像や音楽のデータです。画像は静止画でも文字情報の数百倍~数千倍のデータ量で、音楽や動画となるとそれ以上のデータ量になります。

インターネットの場合、画像・動画もあり通信データ量が一気に増え、思わぬ料金になるので要注意です。なお、このことを知らずに、高額なパケット料金を請求される被害も多数出ています。

画像や音楽をダウンロードして、携帯で見たり聞いたり、またゲームをする場合は、あっという間に、数万円~数十万円のパケット料金が請求されますので注意が必要です。

もし、メールやインターネットで、多量の画像・音楽を使ったり、ゲームなどをする場合は、携帯各社が提供している”パケット料金定額制”を利用することが大事です。これだと、いくら多量のデータをやり取りしても、月五千円程度(特別な通信をする場合は、これよりアップしますが)に収まります。



■ 携帯料金の内容


  携帯電話利用料金= 基本使用料+通話料金+パケット通信料金+付加機能使用料

   基本使用料    : 料金プラン(無料通話・通信分を含む)
   通話料金     : 電話通話料金
   パケット通信料金 : メール、インターネット通信料金
   付加機能使用料  : 携帯会社の付加サービス、インターネット有料サービス料
   

   通話料金    =通話時間で課金
   パケット通信料金=通信した情報量(データ量)で課金


通話料金は、使った時間で課金されますが、パケット通信料金はやり取りしたデータ量によって課金されます。

通話は、相手との通話の時、一つの通信回線を占有する為、通信回線を使っている時間の長さで料金がかかります。

しかし、メールやインターネットでの文字・画像・動画のデータ通信の場合は、データを小さく分割し、一つの回線を複数の人が利用するので、通信時間ではなく、やり取りしたデータ量で料金が算出されます。

ドコモの場合は、以下に詳しく、携帯料金の内訳が説明されています。

 参考情報:料金のしくみと選び方 : 主な内訳項目 | 料金・割引 | NTTドコモ
      http://www.nttdocomo.co.jp/charge/introduction/structure/detail/



■ パケット料金の仕組み


”パケット”という言葉は、”小包”という意味です。データ通信は、データを小さなパケットという単位に分割してやり取りします。

*通常、1パケット・サイズ=128バイトです。なお、この中には、宛先、順番などの制御情報も含まれるので、1パケットの中に含まれるデータ量は128バイトより少なくなります。

”パケット(小包)”には、宛先と順番が付けられているので、受け取り側で、順番にデータを集めて、元のデータを復元します。

なお、パケット料金がどの程度のものか、簡単に計算してみると次のようになります。

  メールで100文字を受信       →  200バイト= 2パケット→ 0.4円
  画像=20Kバイト(携帯向け)を受信 → 20000バイト=200パケット→  40円

 (注)128バイトのうち使えるデータ範囲を100バイトとした場合
 (注)iモード使用時のパケット通信料(FOMA)0.2円/パケットで計算
    1パケット分の通信料は携帯会社・料金プランで異なります


メールの場合は殆どが文字なのでデータ量も小さく問題になりません。問題は画像や音楽のデータです。画像は静止画でも文字情報の数百倍~数千倍のデータ量で、音楽や動画となるとそれ以上のデータ量になります。

画像や音楽をダウンロードして、携帯で見たり聞いたり、またゲームをする場合は、注意が必要で、あっという間に、数万円~数十万円のパケット料金が請求されます。

もし、多量の画像・音楽を使ったり、ゲームなどをする場合は、携帯各社が提供している”パケット料金定額制”を契約することが必要です。

なお、この”パケット料金定額制”については、少し、注意が必要です。次に、ドコモの場合で説明しますが、au、ソフトバンクも同じような料金形態になります。


  < パケット料金定額制 -ドコモの”パケ・ホーダイ ダブル”の場合 >

  参考情報:
  パケ・ホーダイ ダブル : ご注意事項 | 料金・割引 | NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/pake_hodai_w/notice/index.html


 (1)「iモード通信」      ・・・上限4,200円(税込4,410円)
 (2)「iモードフルブラウザ通信」・・・上限5,700円(税込5,985円)
 (3)「携帯をパソコン・PDAなどに接続した通信」・・・上限13,000円(税込13,650円)

(1)については、二段階の定額制がサポートされており、あまり使わなかった月の定額料金は、かなり低く抑えるようになっています(ドコモのパケ・ホーダイ ダブルのダブルの意味はここにあります)

(2)は、特別なソフト(携帯フルブラウザなど)で、パソコン用のホームページを携帯電話で見た場合の上限です。

(3)は、携帯を通信カードのように活用して、パソコンに携帯をつなぎ、インターネットをする場合などです。この場合は、定額制の料金が大幅にアップするので注意下さい。なお、この通信が定額の範囲に入っていない場合もあるので注意下さい。



携帯各社の参考ホームページ

 割引サービス | 料金・割引 | NTTドコモ
 http://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/


 料金・割引 | au by KDDI
 http://www.au.kddi.com/ryokin_waribiki/index.html


 料金・割引 | SoftBank
 http://mb.softbank.jp/mb/price_plan/3G/



■ 気をつけたい高額な携帯料金


下記の情報を参考に高額な携帯料金になった事例を紹介します。なお、これらは全て、携帯利用者がパケット料金を知らなかったことが原因ですが、携帯各社には、もう少し、パケット料金の内容について分かりやすく説明して欲しいものです。


  参考情報:
   パケット通信料金の高額利用防止について|社団法人 電気通信事業者協会(TCA)
   http://www.tca.or.jp/mobile/packet.html

  参考情報:
   高額なパケットが発生する事例|社団法人 電気通信事業者協会(TCA)
   http://www.tca.or.jp/mobile/packet-case.html


例1: 子供が漫画本のサイトで公開していたマンガを見て高額なパケット通信料金に

子どもが、週刊で発行している漫画本のサイトで公開していたマンガを1~2時間見ただけで64,990円の高額な請求になった。

→データのやりとりに発生する容量が多いサイトを見たりする場合は、定額制のサービスに加入するか、利用額通知サービスなどを活用する。


例2: 子どもがインターネット上のゲーム等をダウンロードし高額なパケット通信料金に

子どもがインターネット上のゲーム等をダウンロードしていた。一週間ほどしか使っていなかったのに、高額な料金になった。

→ゲーム等はデータ量がかなり大きく、高額のパケット通信料がかかります。利用頻度が多い場合は、定額制のサービスに加入するか、利用額通知サービスなどを活用する。


例3: パソコンに携帯電話を接続してインターネット等を利用し高額なパケット通信料金に

この場合は定額範囲外の可能性があります。まずは、定額制に、パソコンと携帯電話を繋いでのデータ通信が入っているか確認してください。定額制の範囲外であれば、パケット通信料金はかなり高額、定額制の範囲に入っていても、定額制の金額が、かなりアップするので注意下さい。

→パソコンを接続したデータ通信のパケット数及びパケット通信料の利用状況を確認しながら利用する。


例4: 海外でのインターネットやメールの利用し高額なパケット通信料金に

海外で使える携帯電話機を持って海外旅行に行ったときに、インターネットを利用して何度かサイトを閲覧した。帰国後、定額制を契約しているのに高額な請求が来た。

→海外でのインターネットやメールの利用は、パケット定額制及び割引サービスの対象外となります。利用する国・地域によって、日本国内の料金と異なるので注意ください。


≪補足≫「パケット通信」とはインターネットの通信方式

「パケット」とは日本語にすると「小包」になります。インターネットを流れる情報には、文字データ、画像情データなど、様々なデータがありますが、これらのデータを、そのまま送るのではなく、小さく分割して送ります。

このとき小さく分割された一つ一つを「パケット」と呼び、それぞれの「パケット」には、ちょうど小包のように宛先が付いています。携帯で良く聞く「パケット料金」のパケットも、この意味です。

パケットは、宛先との間にあるコンピュータからコンピュータへと順に送られ、最終的な目的地まで届けられ、受け取ったコンピュータで、パケットを集めて、元のデータを復元します。



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