コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

電子メールの仕組み、メールアドレスの構成とは?(迷惑メール対策含む)

2008-05-24 13:40:11 | メール活用用語
多くの人が使っている電子メール、この仕組みを理解すると、電子メールを使うときの注意事項、メールアドレスの作り方、迷惑メール対策も考えることができます。

なお、電子メールは、大きく、パソコンの電子メールソフトを利用する場合と、インターネットのブラウザから利用するWebメールがあります。

まずは、パソコンの電子メールソフトを使って、電子メールを送受信する仕組みを簡単に説明し、電子メールソフトとWebメールとの違いを説明します。

次に、メールアドレスの構成、迷惑メールの手段と対策、メールアドレスの作り方を説明します。


■電子メールソフトを利用したメール送受信の仕組み

この場合、パソコンとインターネットにつながれた大型コンピュータ(サーバー)との間で、メールデータのやり取り(メールの送受信)が実行されます。

[メールを送信する場合]

パソコンの電子メールソフトで送信するメールを作成し、送信を実行すると、そのメールは、プロバイダや学校や会社にある大型コンピュータ(メールサーバーと言います)にデータが送られます。

メールを受け取ったコンピュータ(メールサーバー)は、宛先として指定されているコンピュータ(メールアドレスの@の後ろがコンピュータを表します)に、そのデータを転送します。

メールを受け取ったコンピュータは、受取人がメールを取りにくるまで、コンピュータ内にデータを保存します。


[メールを受信する場合]

メールを受信する場合は、電子メールソフトが、プロバイダや学校や会社にある大型コンピュータに、自分宛のメールボックスにメールがないか問い合わせをして、メールがあれば受信し、パソコンの電子メールソフトの中にメールを取り込みます。

なお、通常、パソコンに取り込んだ段階で、コンピュータに保存されたメールデータは削除されます。


《coffee break》
メールサーバには、一般的にメールの送信に「SMTPサーバー」が、メールの受信に「POP3サーバー」が使用されています。


■電子メールソフトとWebメールとの違い

電子メールソフトを使ったメールの送受信の場合、送受信したメールデータは基本的にパソコンの中に保存されます。大型コンピュータにもメールデータが一時的に蓄えられますが、パソコンに渡した時点で削除されます。

ところが、インターネットのブラウザから使う事ができる電子メール、Webメール(Gmail、Yahoo!メール等)の場合は、パソコンにはメールを保存せず、全て、大型コンピュータ(サーバー)の中に保存します。

その為、Webメールは、インターネットにつながれたパソコン(携帯含む)であれば、どこからでも、メールの内容を見ることができます。


■メールアドレスの構成

メールのアドレスの構成は以下になります。

   メールアドレス= 個人名@コンピュータ名
            (taro@kaisya.co.jp)
              (1)    (2)

(1) 個人を識別するもの(アカウント名): (2)に属する一人一人を識別する名前です。
(2) メールを管理するコンピュータ名: 個人のメールを管理するコンピュータ名です。
   *コンピュータ名は、通常のドメイン名から、ホスト名がないものです。


(2)の名前は、通常、プロバイダ、会社、学校で決まります。なお、メールを管理するコンピュータが複数ある場合は、(2)も複数あることになります。

(1)は(2)に属する、つまり、プロバイダ、会社、学校に所属する一人一人を識別するものです。なお、個人の名前でなくても、同じ名前でなければ、どのような名前でも構いません。

なお、このメールアドレスの構成は携帯でも同じです。例えば、ドコモのメールアドレスは以下になっていますが、”@の後ろのdocomo.ne.jp”が、ドコモのメールを管理するコンピュータ名になります。

   メールアドレス(ドコモのメールアドレス)
       xxxxxxxxxx@docomo.ne.jp


■迷惑メールの手段と対策

迷惑メールを送信する手段には、大きく二つあります。

 (1) 適当にメールアドレスを作り迷惑メールを送信する
 (2) 公開されているメールアドレスに迷惑メールを送信する

(1)の方法は、メールアドレスの構成を利用します。つまり、メールアドレスは、”個人名@コンピュータ名”になっており、コンピュータ名は誰でも分かりますから、これを利用して、個人名のところを、適当な名前にして、勝手に迷惑メールを送信します。

(2)の方法は、ホームページを巡回し、公開されているメールアドレスを収集し、そのアドレスに対して迷惑メールを送信すると言われています。

(1)の方法には悪質なソフトを利用し、簡単なボタンクリック操作だけで英数字と記号を組み合わせたメールアドレスを自動生成し、数十万通のダイレクトメールを短時間意に自動送信でき、何と一日あたり数百万以上の迷惑メール送信を可能にするソフトがあるそうです。

このことから、迷惑メール対策をするには、次の方法が考えられます。

(1) 簡単に想像できないメールアドレス(英数字を組み合わせたもの)にする。

(2) 大事なメールアドレスは公開しない、公開する場合は迷惑メールが多くなった場合、すぐに削除できものを使用する。

(3) 迷惑メールには絶対に返信しない、返信することで、そのメールアドレスが本物と分かる。


■メールアドレスの作り方

以下は私が実践している、メールアドレスの付け方です。これは、携帯の迷惑メール対策にも非常に有効な方法で、以前、携帯の迷惑メールに困ったことがあり、下記内容でメールアドレスを変更したら、それ以降ピッタリ止みました。

(1) メールアドレスには、英文字だけでなく、数字、記号も使用する。なお、使用できない記号もあるので注意

(2) 桁数をなるべく多くする。DoCoMoでは、16文字以上の長いアドレスに変更すると、迷惑メールが届きにくくなると言っています。

(3) 辞書に載っている英単語、及び誕生日等は使用しない。


なお、DoCoMoは「メールアドレスの作り方」について、下記で詳しく解説しています。

参考情報:メールアドレス変更 | お知らせ | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/measure/change_add/


《補足》ドメイン名

インターネット上のコンピュータは、IPアドレスという数値で識別されていますが、分かりづらい為、人間が見て分かりやすいようにドメイン名(ドメイン・ネーム)があります。

このドメイン名はIPアドレス毎にあり、インターネット上のコンピュータを識別するために使用されます。
   

   ドメイン名の例 =www.kaisya.co.jp
            (4)  (3) (2) (1)

   メールアドレスの例 =taro@kaisya.co.jp
                 (3) (2) (1)

(注)メールアドレスの@の右は、メールを管理するコンピュータ名で、「ドメイン名」から(4)のホスト名を抜いたものです。ホスト名は、別な方法で、見つけられます。


(1) 第1レベルドメイン(主に国を表現する)
 
例の第1レベルドメインの「jp」は日本であることを意味しています。サーバの設置されている国がどこであるか分かるようになっており、このほか、「com」などがあります。
        
(2) 第2レベルドメイン(主に組織の属性を表現する)

国によって事情が異なりますが、日本では組織などの属性を示すものとして利用されています。プロバイダで有名な「ne」や、会社を示す「co」、学校や教育機関を示す「ac」、政治関連機関を示す「go」、などジャンルによって区分けが行なわれています。

(3) 第3レベルドメイン(主に組織名を表現する)
  
第2ドメインの中の区別を表し、第2ドメインが会社を示す「co」の場合は、通常、会社名がきます。
        
(4) ホスト名

第3ドメインの中にある、コンピュータを示します。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。