コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

【図で覚えるパソコン用語】 第3回 インターネットへの接続~多様化するインターネット接続

2010-05-23 23:54:22 | 【図で覚えるパソコン用語】
私がインターネットを始めたのは、1996年の5月の14年前。その当時、インターネット接続の通信速度は、確か”28.8kbps”だったと思います。しかし、今は”数十Mbps”が当たり前で、通信速度が”k(キロ)からM(メガ)”の、1000倍になっています。技術の進歩はすさまじい勢いで進んでいます。

昔は、インターネットと言えば、家庭のパソコンで利用していましたが、今は、携帯でも携帯専用のホームページが見れ、メールも携帯で自由にできるようになりました。

そして、これから、盛んになるのが、パソコンを持ち歩き、どこでもインターネットが出来る”高速モバイル通信”です。

受信速度が7.2Mbpsという高速データ通信が、ドコモ、au、ソフトバンク、イーモバイルなどの携帯通信網で可能になり、ノートパソコンに専用の通信カードや携帯電話を差し込めば、サービスエリア内であれば、どこでもインターネットが可能になりました。

また、モバイルWi-Fi(モバイル ワイファイ)、モバイルWiMAX(モバイル ワイマックス)という新しいインターネット通信方式も登場し、インターネット接続は多様化の時代に入ってきました。

しかしながら、これらの多様化したインターネット接続方式を理解することは、なかなか至難の業で、これらの内容を正確に伝える自信はありませんが、理解できた範囲で、”インターネットへの接続方法”を図にまとめてみましたので参考にしてください。

専門的には、曖昧な部分や不正確な部分もあると思いますが、下記の(1)~(9)の用語を含め、一つの図で、多様化するインターネットへの接続方法がイメージできるようにしました。


 (1) FTTH: 光ファイバーを使った高速インターネット通信
 (2) ADSL: 電話回線を使った高速インターネット通信
 (3) プロバイダ(ISP): インターネット接続業者
 (4) LAN(ラン): 家庭内だけの狭い範囲でパソコンなどを結びつけたもの
 (5) 有線LAN接続: 複数のパソコンなどを線でつないだもの
 (6) 無線LAN接続: 電波でデータをやり取りし無線で複数のパソコンなどをつないだもの
 (7) モバイル高速データ通信(3G): 携帯電話網を使った高速データ通信
 (8) モバイルWi-Fi(モバイル ワイファイ):
    標準の無線LAN規格「Wi-Fi方式」を使った、携帯電話網によるインターネット接続方式
 (9)公衆無線LAN:
    カフェやホテル、街角などからインターネットに接続する方式


図は、下記のPicasa ウェブ アルバムにも掲載しています。

  Picasa ウェブ アルバム - 夢一灯 - 図で覚えるパソコン用語
  http://picasaweb.google.co.jp/lh/photo/-lGxA2ZDfty25AIMsArLww?feat=directlink


以下、簡単に説明します。



■ ネットワークとインターネット


○ネットワーク
パソコン・ゲーム機などの電子機器が結ばれたもの

○インターネット
世界中のコンピュータがつながっている”世界最大のネットワーク”

○プロバイダ(ISP、インターネットサービスプロバイダ)
インターネット接続業者。ADSL、FTTHなどを通じて、家庭のコンピュータをインターネットに接続する。



■ 家庭でのインターネット接続: FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATV



○ブロードバンド
ブロードバンドは、FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATV(ケーブルテレビ)のような数Mbps以上の高速通信方式がブロードバンドと呼ばれます。

ブロードバンドは直訳すると「広帯域」を意味しますが、一般的には「インターネットの高速通信」という意味で用いられています。もともとはデータ転送に使う周波数帯域の幅が広いことを意味します。


○FTTH(光ファイバー)

透明な繊維(ファイバー)を使って光で信号を送る方式。従来の電話線に比べて、大量の信号を高速で送ることができます。下り上りともに100Mbpsの高速通信が可能です。


○ADSL(非対称デジタル加入者伝送方式)

従来のアナログ電話回線を利用してインターネットに高速に接続する方式。速度は下り1~50Mbps、上り1~5Mbpsの速度です。既存の電話回線を使えるので、コストが安いというメリットがある反面、電話局からの距離が離れると通信速度が落ちるというデメリットがあります。


○CATV(ケーブルテレビ)

ケーブル会社の回線を通じてインターネットに接続する方式。通信速度、接続料金などのサービス内容は、各地のケーブルテレビ会社により様々です。


≪参考用語≫

ブロードバンドルータ
 家庭で使う複数の機器をインターネットに接続するもの

HUB
 複数のネットワーク接続口を提供するもの。通常、ブロードバンド・ルータと一緒に用いられる。

モデム
 アナログ信号とディジタル信号(コンピュータ信号)を相互変換するもの。



■ LAN(ラン): 家庭内だけの狭い範囲でパソコンなどを結びつけたもの



○LAN(ラン:Local Area Network)

家庭内や建物内の狭い範囲で、パソコン・ゲーム機などの電子機器を結びつけたもの(狭いネットワーク)。


○無線LAN

電波でデータをやり取りし、無線で複数のパソコンなどをつなぐLAN。

無線LANは電波を利用するという性質上、機器に適切な情報セキュリティ設定を行わないままで使用すると、盗聴、情報の改ざん、踏み台にされるなどの被害を受ける可能性があるので注意が必要です。

  一般利用者のための情報セキュリティ対策 無線LANにおける危険性
  http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/enduser/ippan12.htm



■ 携帯電話網を活用した高速インターネット通信


この方式は、多少通信速度は低いですが、携帯電話機やデータ通信カードをパソコンに接続するだけで、いつでも・どこでもインターネットが利用できます。


○モバイル高速データ通信(3G)

携帯電話網を使った高速データ通信。ドコモ、au、ソフトバンク、イーモバイル、ウィルコムなどが提供しています。3G(第3世代携帯電話)、3.5Gとも呼ばれる。この料金は通常の携帯電話の料金体系とは異なり、”パケット定額サービスの適用対象外”なので要注意です。


○モバイルWi-Fi(モバイル ワイファイ)

標準の無線LAN規格「Wi-Fi方式」を使った、携帯電話網によるインターネット接続方式。小型無線LANルーターを使いインターネットに接続する。イーモバイルのPocket WiFi、携帯各社のモバイルWi-Fiがある。


○アクセスポイント

パソコンなどをインターネットに接続する接続ポイントのこと。または、インターネット接続サービスを利用出来る場所。


≪参考用語≫

○Wi-Fi(ワイファイ)

無線LANの一つで、一定の無線規格を満足したパソコン・携帯電話・ゲーム機などをつなげる無線LAN方式。つまり、Wi-Fiとは“Wi-Fiのブランド名がついた製品同士なら接続できますよ”という証明です。



■ 移動しながらどこでも高速インターネット通信



○公衆無線LAN

無線LAN機能を持つパソコンや携帯情報端末を使って、カフェやホテル、街角などからインターネットに接続する方式。ホットスポット、フリースポットとも呼ばれます。

公衆無線LANサービスには無料のものと有料のものがありますが、無料サービスの場合、ESS-IDやWEPキーをエリア内に貼っていたり、暗号化していないところも多いので、個人情報の扱いには注意が必要。

 公衆無線LANのしくみと使い方---目次 - 1週間で学ぶネットワークの要点:ITpro
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060301/231330/


○モバイルWiMAX(モバイル ワイマックス)

移動中でもブロードバンド並みの速度と料金でデータ通信できる方式。ある実験では、時速200kmの移動時でも最大10数Mbpsの通信が可能になっています。

無線LANが室内で約100mまでの利用範囲に対し、WiMAXの利用範囲は約10km。モバイル・パソコンなどのモバイル端末が、ADSL並みの速度と料金でデータ通信できる技術として注目されています。



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