パソコンやインターネットでよく使う機能に電子メール(以下、メール)があります。今回は、このメールの仕組みについて説明します。メールは、”手紙やはがきの仕組み”で考えるとよく分かると思います。
これまでは、インターネット接続業者(プロバイダー)で提供されるメールアドレスを使い、パソコンのメールソフトで送受信する方法が一般的でしたが、最近は、新しいメール方式(IMAP4方式)や、無料のWebメールも盛んに使われるようになりました。
今後、メールデータはパソコンの中にではなく、インターネットのコンピュータ(サーバ)の中に持ち、様々なパソコンやモバイル機器で同じメールをみるような流れになり、Webメールサービスも機能が強化され、ますます盛んになると思います。今後、メールをうまく活用するため、メールの仕組みを理解することはとても大事になりますね。
なお、関連用語を添付の図で説明していますが、見にくい場合は下記を参照下さい。
はてなフォトライフ
http://f.hatena.ne.jp/yougo-school/20100801142950
(1) メールサーバ: メールを配信する(メール)郵便局(インターネット上のコンピュータ)
(2) POPサーバー : (メール)郵便局のうち、メール受信を担当する郵便局
(3) SMTPサーバー: (メール)郵便局のうち、メール送信を担当する郵便局
(4) メールアカウント名: メールサーバ(郵便局)にアクセスするための名前
(5) メールアドレス:メールの個人名(メールサーバ(郵便局)名称とそこの個人名)
(6) POP方式のメール受信 : メールデータはパソコンで管理
(7) IMAP方式のメール受信 : メールデータはインターネットで管理
(8) Webメール(フリーメール): ブラウザで利用する無料のメールサービス
(注)メールソフトとWebメール(フリーメール)については次回、詳しく紹介します。
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■ メールはどうやって受信・送信できるのか
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メールは、プロバイダー・検索エンジンなどが提供している、コンピュータ上の(メール)郵便局を通じて、配信されます。
(メール)郵便局は(メール受信)郵便局と、(メール送信)郵便局に分かれています。代表的な(メール)郵便局に”POPサーバー”と”SMTPサーバー”があります。
メールサーバ: メールを配信する(メール)郵便局(インターネット上のコンピュータ)
プロバイダー・検索エンジンなど様々な企業がを提供
POPサーバー: (メール)郵便局のうち、メール受信を担当する郵便局
通常「pop.mail.*****.co.jp」というような名前です
*POP:Post Office Protocol *最新はPOP3(POPのバージョン3)
SMTPサーバー: (メール)郵便局のうち、メール送信を担当する郵便局
通常「smtp.mail.*****.co.jp」というような名前です
*SMTP:Simple Mail Transfer Protocol
POPサーバーには、メールアドレス毎にメールが貯められており、パソコンは、ここからメールを受け取ります。なお、メール受信の手順(プロトコル)をPOPプロトコルと言います。メールがパソコンに送信されたら、サーバからはメールが削除されます。
パソコンで作成したメールをSMTPサーバーに送ることで、メール送信先にメールを送信してくれます。なお、メール送信の手順(プロトコル)をSMTPプロトコルと言います。
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■ アカウント名、メールアドレスとは
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メールを利用するためには、メールサーバ(郵便局)を使うための名前が必要ですが、それがアカウント名です。通常はメールアドレスと一対一に対応します。
メールアカウント名: メールサーバ(郵便局)にアクセスするための名前
ログイン名、ユーザIDとも言われます
メールアカウント名ごとに、メールサーバ上に受信メールを保存するためのメールボックスが用意され、メールボックスを開くためのパスワードが用意されます。
メールアドレスは、その名のとおり、メールを使う場合の個人名ですね。メールアドレスはメールサーバ(郵便局)毎にあるので、一人で複数のメールアドレスを持つことができます。
メールアドレス:メールの個人名(メールサーバ(郵便局)名称とそこの個人名)
taro@abc.com
taro :個人名
@ :アットマーク(atmark)、区切り
abc.com :メールサーバのコンピュータ名
(注)メールアドレスの”@”とは
”@”はアットマーク【atmark】と呼ばれ、メールアドレスの個人名とコンピュータ名の間に入る文字。呼び名どおり英語の「at」の意味を持ち、メールアドレスの意味は、 「指定されたメールサーバ(郵便局)の中にある個人名」 という意味になります。
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■ メール受信はPOP方式とIMAP方式がある
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(メール受信)郵便局は”POPサーバー”と言いましたが、実は、メール受信にはこの”POP方式”以外に”IMAP方式”があります。
POP方式のメール受信 : メールデータはパソコンで管理(メール受信後、サーバから削除)
*最新はPOP3(POPのバージョン3)
IMAP方式のメール受信 : メールデータはインターネットで管理(パソコンにダウンロードも可)
*最新はIMAP4(IMAPのバージョン4)
”POP方式”はメールをパソコンで受信すると、(メール受信)郵便局のメールは削除されます。
”IMAP4方式”はインターネット上のメールボックスに、メールを保存して管理することができる方式です。この方式だと、複数のパソコン・モバイル端末でメールを受信したり操作しても、インターネット上のメールは常に最新版という、とても便利な方式です。
”POP3方式”だと、あるパソコンでメールを受信したら、(メール受信)郵便局のメールは削除されるので、他のパソコンからは見えなくなります。
IMAPは”Internet Message Access Protocol”の略で、複数のパソコンや携帯でメールを管理する人たちにとっては重要な技術です。
どのコンピュータから接続して使っても、終了したときに、 そのままの状態が保存され、次回メールにアクセスしたときには前の続きから始められます。様々な場所のパソコンから自分のアカウントにアクセスして作業をすることが可能になります。
”IMAP4方式”のメール受信では、原本はサーバに保管され変更もすべてサーバに記録されるので、ログインするたびに受信箱やフォルダに最新の情報が表示されます。
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■ メールソフトで使うメールとWebメール(フリーメール)
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(注)メールソフトとWebメール(フリーメール)については次回、詳しく紹介します。
インターネット接続業者(プロバイダー)で提供されるメールは、パソコンのメールソフトで送受信します。
一方、最近、盛んになってきたWebメール(フリーメール)は、メールソフトではなく、インターネットを見るブラウザでメールを利用します。
Webメールはメールソフト使わず、ブラウザを使ってメールの受信・送信を実行し、メールデータは、インターネット上のコンピュータで管理されます。
なお、Webメールは、パソコンばかりでなく携帯電話からでも使うことができるものがあり、パソコン・携帯電話で、"どこでも・何時でも"電子メールを使うことができ便利です。しかし、便利な反面、危険もあります。
■Webメールで注意すること
(1) インターネットカフェ等の共用のパソコンでは利用しない、ブラウザの履歴から他人に使われる可能性がある。
(2) インターネット上のコンピュータに残るので、機密情報・個人情報等の重要なメールのやり取りは、避ける。
(3) 急にサービスが停止する場合がある そのため、出来るだけ安定して使えるよう大手提供のサービスがよい。
これまでは、インターネット接続業者(プロバイダー)で提供されるメールアドレスを使い、パソコンのメールソフトで送受信する方法が一般的でしたが、最近は、新しいメール方式(IMAP4方式)や、無料のWebメールも盛んに使われるようになりました。
今後、メールデータはパソコンの中にではなく、インターネットのコンピュータ(サーバ)の中に持ち、様々なパソコンやモバイル機器で同じメールをみるような流れになり、Webメールサービスも機能が強化され、ますます盛んになると思います。今後、メールをうまく活用するため、メールの仕組みを理解することはとても大事になりますね。
なお、関連用語を添付の図で説明していますが、見にくい場合は下記を参照下さい。
はてなフォトライフ
http://f.hatena.ne.jp/yougo-school/20100801142950
(1) メールサーバ: メールを配信する(メール)郵便局(インターネット上のコンピュータ)
(2) POPサーバー : (メール)郵便局のうち、メール受信を担当する郵便局
(3) SMTPサーバー: (メール)郵便局のうち、メール送信を担当する郵便局
(4) メールアカウント名: メールサーバ(郵便局)にアクセスするための名前
(5) メールアドレス:メールの個人名(メールサーバ(郵便局)名称とそこの個人名)
(6) POP方式のメール受信 : メールデータはパソコンで管理
(7) IMAP方式のメール受信 : メールデータはインターネットで管理
(8) Webメール(フリーメール): ブラウザで利用する無料のメールサービス
(注)メールソフトとWebメール(フリーメール)については次回、詳しく紹介します。
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■ メールはどうやって受信・送信できるのか
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メールは、プロバイダー・検索エンジンなどが提供している、コンピュータ上の(メール)郵便局を通じて、配信されます。
(メール)郵便局は(メール受信)郵便局と、(メール送信)郵便局に分かれています。代表的な(メール)郵便局に”POPサーバー”と”SMTPサーバー”があります。
メールサーバ: メールを配信する(メール)郵便局(インターネット上のコンピュータ)
プロバイダー・検索エンジンなど様々な企業がを提供
POPサーバー: (メール)郵便局のうち、メール受信を担当する郵便局
通常「pop.mail.*****.co.jp」というような名前です
*POP:Post Office Protocol *最新はPOP3(POPのバージョン3)
SMTPサーバー: (メール)郵便局のうち、メール送信を担当する郵便局
通常「smtp.mail.*****.co.jp」というような名前です
*SMTP:Simple Mail Transfer Protocol
POPサーバーには、メールアドレス毎にメールが貯められており、パソコンは、ここからメールを受け取ります。なお、メール受信の手順(プロトコル)をPOPプロトコルと言います。メールがパソコンに送信されたら、サーバからはメールが削除されます。
パソコンで作成したメールをSMTPサーバーに送ることで、メール送信先にメールを送信してくれます。なお、メール送信の手順(プロトコル)をSMTPプロトコルと言います。
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■ アカウント名、メールアドレスとは
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メールを利用するためには、メールサーバ(郵便局)を使うための名前が必要ですが、それがアカウント名です。通常はメールアドレスと一対一に対応します。
メールアカウント名: メールサーバ(郵便局)にアクセスするための名前
ログイン名、ユーザIDとも言われます
メールアカウント名ごとに、メールサーバ上に受信メールを保存するためのメールボックスが用意され、メールボックスを開くためのパスワードが用意されます。
メールアドレスは、その名のとおり、メールを使う場合の個人名ですね。メールアドレスはメールサーバ(郵便局)毎にあるので、一人で複数のメールアドレスを持つことができます。
メールアドレス:メールの個人名(メールサーバ(郵便局)名称とそこの個人名)
taro@abc.com
taro :個人名
@ :アットマーク(atmark)、区切り
abc.com :メールサーバのコンピュータ名
(注)メールアドレスの”@”とは
”@”はアットマーク【atmark】と呼ばれ、メールアドレスの個人名とコンピュータ名の間に入る文字。呼び名どおり英語の「at」の意味を持ち、メールアドレスの意味は、 「指定されたメールサーバ(郵便局)の中にある個人名」 という意味になります。
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■ メール受信はPOP方式とIMAP方式がある
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(メール受信)郵便局は”POPサーバー”と言いましたが、実は、メール受信にはこの”POP方式”以外に”IMAP方式”があります。
POP方式のメール受信 : メールデータはパソコンで管理(メール受信後、サーバから削除)
*最新はPOP3(POPのバージョン3)
IMAP方式のメール受信 : メールデータはインターネットで管理(パソコンにダウンロードも可)
*最新はIMAP4(IMAPのバージョン4)
”POP方式”はメールをパソコンで受信すると、(メール受信)郵便局のメールは削除されます。
”IMAP4方式”はインターネット上のメールボックスに、メールを保存して管理することができる方式です。この方式だと、複数のパソコン・モバイル端末でメールを受信したり操作しても、インターネット上のメールは常に最新版という、とても便利な方式です。
”POP3方式”だと、あるパソコンでメールを受信したら、(メール受信)郵便局のメールは削除されるので、他のパソコンからは見えなくなります。
IMAPは”Internet Message Access Protocol”の略で、複数のパソコンや携帯でメールを管理する人たちにとっては重要な技術です。
どのコンピュータから接続して使っても、終了したときに、 そのままの状態が保存され、次回メールにアクセスしたときには前の続きから始められます。様々な場所のパソコンから自分のアカウントにアクセスして作業をすることが可能になります。
”IMAP4方式”のメール受信では、原本はサーバに保管され変更もすべてサーバに記録されるので、ログインするたびに受信箱やフォルダに最新の情報が表示されます。
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■ メールソフトで使うメールとWebメール(フリーメール)
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(注)メールソフトとWebメール(フリーメール)については次回、詳しく紹介します。
インターネット接続業者(プロバイダー)で提供されるメールは、パソコンのメールソフトで送受信します。
一方、最近、盛んになってきたWebメール(フリーメール)は、メールソフトではなく、インターネットを見るブラウザでメールを利用します。
Webメールはメールソフト使わず、ブラウザを使ってメールの受信・送信を実行し、メールデータは、インターネット上のコンピュータで管理されます。
なお、Webメールは、パソコンばかりでなく携帯電話からでも使うことができるものがあり、パソコン・携帯電話で、"どこでも・何時でも"電子メールを使うことができ便利です。しかし、便利な反面、危険もあります。
■Webメールで注意すること
(1) インターネットカフェ等の共用のパソコンでは利用しない、ブラウザの履歴から他人に使われる可能性がある。
(2) インターネット上のコンピュータに残るので、機密情報・個人情報等の重要なメールのやり取りは、避ける。
(3) 急にサービスが停止する場合がある そのため、出来るだけ安定して使えるよう大手提供のサービスがよい。