新幹線通勤ナ日々

那須塩原-東京間で新幹線通勤をする中で見た人の行動、新幹線通勤学や、田舎暮らしなど、筆者の独断と偏見により勝手に解析。

薪ストーブについて Part 1

2012-09-10 13:00:00 | 薪ストーブ

我が家の冬場の暖房の約半分は薪ストーブに頼っています。

都会を離れて田舎暮らしを考える人のうち、結構な割合で薪ストーブ導入を検討されたのではないでしょうか。最近では「薪ストーブ」ではなく、「バイオマスエネルギー」というトレンディーな言葉も出てきましたが、やっていることは、一緒です(苦笑)

ということで(どういうことで?)更新頻度の低い私のブログで少しずつ薪ストーブ関連のお話しを綴ってみたいと思います。

《我が家のストーブ》
ストーブは長野のストーブ職人さん(北澤アート)の手造り。注文から納品まで半年ほどかかりました。(春に注文したのですが、納品が12月になったので最初の1ヶ月ほどは寒い思いをしたのを思い出します)入る薪のサイズは45~50cm程で、通常の薪ストーブが30~40cmのサイズなのでだいぶ大きいタイプとなります。

量産品には色々と機能があったり燃焼効率がよかったりするのですが、北澤アートさんの薪ストーブに惚れ込んだ理由として、以下が挙げられます。

1)上部に大きめのオーブンがある
2)熱量が大きい
3)Made in Japan、しかも手造りで、しかもワンオフである

つまり、冬場にピザが焼けて、全館暖房(実際は風呂場と1部屋以外全館)を賄うことができて、純国産、細かい要望も受け入れてくれるとなると、ここのストーブ以外ありませんでした。


《使う薪の量は?》
今年の冬、薪ストーブを使い始めて7シーズン目に入り、ついに薪が足りなくなる事態が発生しました。これは新居の土地を整地する際に伐ったり隣地の木を伐らせていただいた分とその後あちこちからいただいた薪などが全て無くなったことを意味します。1シーズンあたり2tくらい使うので7シーズンで14tを消費したことになります。使う薪の量は、一日の使用時間やシーズンの長さ、どんどん燃すかチロチロ燃すかで変わってきますので、詳しくはストーブ屋さんに聞くか、1シーズン試行錯誤するのが良いでしょう。

1tの薪がどれくらいか、ピンと来ないと思います。フォークリフト用のパレット1枚に150cmほど積み上げた状態で約500kg。つまり、パレット2枚分で1tくらい。(だと思う)1シーズンでは4パレット分くらいの薪が無くなる計算です。1シーズン分の薪づくりを作業量にすると、玉切りから始めて2週間みっちり作業するくらいの量ですが、私のようにチンタラやっていると1夏分の作業量に匹敵します(苦笑)

で、足りなくなった分はどう確保したか。1パレット分は薪屋から購入し、更に近くの工場から処分するような木製パレットをもらって寒さをしのぐことができました。

とにかく薪ストーブは薪の確保を最初に考えるべき課題です。


《薪の確保》
さて、その薪を確保する方法には下のどれかのパターンになると思います。

1)敷地の木を伐採する
 これだと薪の量は有限となってしまいます。全て自分の敷地で賄うとしたら、何ヘクタールもの雑木林が必要となり、あまり現実的ではありません。我が家の敷地ではまかなえない分は、隣地の立木を切らしてもらったり追加で購入したり、知人に常に声を掛けておき伐採時にもらったり色々ですが、比較的安定しているのは隣地の立木を伐採することです。(そもそも放置林に近いので伐る分には歓迎されます。)

2)森林組合から購入する
 那須町の森林組合から購入する場合、5tで4万円程度だったと記憶しております52,000円(近隣配達料込)でした(9/11修正)。これで2シーズン程度持ちますが、間伐材なのでだいたい20cm経でコレを割って使うと火持ちが悪いのが難。(我が家のやつは直径が30~40cmで、これをほぼ同じ大きさに割っても表面積が少ない分※火持ちが良い。※ 表面積は断面が三角より四角のほうが同じ体積だと少ない。)

3)薪屋さんから購入
 薪が無くなって焦っていたら那須塩原市に一箇所見つけました。全て割られて乾燥までされた状態で1立米(軽トラ一杯分=パレット1枚分?)2万円とかなり高い。これで一ヶ月くらいしか持たないので、月の暖房費は単純に2万円也。

《薪の保管方法など》
薪は意外とかさばるもの。薪小屋を用意してあるのですが、今年からそれ以外に家の周りじゅうに薪置き場が充実してきました。(薪が無くならないようにするにはそれくらいしないと・・・)数年分保管するには8畳間くらいあったほうが良いのではないでしょうか。

常設の薪置き場は大工さんに作ってもらった本格的な小屋。2間x1間くらいのスペースがあります。(もっとあったかな)他に単管パイプで組んでポリカーボネートの波板を屋根にした3mx1m程度の置き場が一つ(冒頭の写真)。そして今作業中のやつはパレット積みでブルーシートを屋根代わりにしています。これが現在3パレット分。

パレットに積む場合、崩れないようにイゲタ状に組むので、積載効率はあまり良くありません。そのかわり、風通しは良いと思います。なので、早く薪が乾くハズです。一番効率良く積めるのは、縦向きにどんどん積んでいくのが良いのですが、その場合、両端がしっかりと補強されていないと崩れてしまいます。なので我が家では常設の薪小屋ではどんどん縦置きに積み上げていき、仮置き場としてパレットに積む分はイゲタ状に積んでおきます。

ここで重要なのは、薪を乾燥させるのに良い条件を揃える必要があります。乾燥を促すには、以下が条件となります。

①雨ざらしにしないこと
 ⇒ 屋根などが必要。(パレットはブルーシートで覆ってます)
②風通しが良いこと。
 ⇒ 生木だと風が滞留する場所だと乾きづらいと思います
③日当たりが良いこと。
 ⇒ できれば。でも屋根の設置のほうが優先度高いです。どうせ日に当たるのは一番手前だけですから。

《薪の積み方》
パレットに積む際に最初の頃は単純に積んでいったのでよく崩れたりしたものです。(今もたまにポロリと落ちる薪もある。)積み方には色々と工夫があるのですが、私の場合、2パターン用意してあります。

パターン1:パレット1つずつ積む方法
 最初の段はパレットの床板に対して垂直に並べていきます。長さが35cmなら3列に並べられるのですが、45cmだと2列+隙間が空いてしまいます。隙間は適当に埋めましょうw。2段目は1段目に対して直角に並べます。これを交互に繰り返すだけ、なのですがここで注意が必要です。ただ適当に並べていくといつの間にか外側に崩れてしまうように積載されるんです。そうなると、壊滅的な被害を受けます。(つまり、崩れる。)積んだ時はまだ薪も水分を含んでいるのですが、乾いていくうちに高さが変わっていきます。なので、積む時は 外側=高い というように外壁を薪の高さで囲まれているような積み方がしっかりと積むコツです。(って言葉で言ってもわかりませんが。)極端に説明すれば、真ん中に「すり鉢」状に積まれるくらいでも良いでしょう。(ただ、極端なすり鉢だと内側に薪が滑ってしまいますが。。。)

パターン2:「平積み」
 平坦な場所で幅が確保出来る場合、枠を作らなくてもうまく積む方法があります。まず、両端を決めたら、そこに薪を置きます。この薪に対して、直角に何本か薪を並べます。(アルファベットの「E」の字みたいに。)これが終わったら普通に EIIIIII と並べ、反対側の「ヨ」まで並べます。次の段も普通に並べていき、Eの上にもIIIと並べます。1段並べたらまたEの字を作ります。これで両端は自重で押さえられ、しっかりとした枠ができあがります。

1段目:EIIIIIIIIヨ
2段目:IIIIIIIIIII
3段目:EIIIIIIIIヨ

※ 冒頭の写真の上半分はこのようにして積んで有ります。

と、今日はこのへんで。


次回は、薪の作り方について書きたいと思います。(いつになるか、知りませんが。)
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