smog

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宮城で。

2011-05-11 22:32:16 | Weblog
先週は宮城で仕事をしています。
仙台の町中は大きな被害も見あたらず、震災があったことを感じさせないほどです。

一方で沿岸部の津波の被害があった地区では、世界が一転して変わってしまいます。


写真は亘理町。
沿岸部では、地面に埋め込まれた住宅の基礎部分だけを残して、
地上には何もなくなった荒れ地が海岸線に沿って延々と続きます。

荒れ地に残っている瓦礫には、白い旗が揚げられていて、
遺体の捜索が終わった事を示しています。


この写真は駅舎が流されてしまった坂元駅。


駅の周りには町があったんです。



やはり、海に近づく順に、津波の被害の段階がはっきりと見てとれます。

普通の町並みから海に近付くにつれて、

建物の外側は残っていても、建物の一部が崩れたり、窓ガラスが割られたりして、
内部全体に海水が進入してすむことはできない町から、

建物が壊され瓦礫の山となった町、

何もない砂漠のようになった町、

地盤沈下で海の中に沈んだ町、、、



陸側の被災地でも、津波が来た場所と逃れた場所の境目がはっきりしていて、
すぐそこの家では普通に生活しているのに、こっちの家は建物が壊れて避難所生活を強いられている。

そんな状況です。

窓ガラスが割れて家の中がぐちゃぐちゃになっても、
ブルーシートをかけて避難所から出て家で過ごす家族や、

瓦礫の中の何かを探して歩いている方もいらっしゃいます。


直視できなかった。すごくすごく病んで帰ってきました。


そこでまだ暮らしている方や、支援している方はほんとすげえよ。