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大店立地法

2006-02-24 22:52:50 | 語る
だいぶつまらない話だと思いますが、まあいつものことですが、
お先に謝っときます。

今、大店立地法の改正に向けて偉い人たちが大きく動いています。

大店立地法っていうのは、
大きな店を作るときは都道府県に届けたり、環境に配慮したり、
地域住民に説明会などしてくださいね。
っていう法律です。軽い気持ちで作らないで下さいってことです。

AEONグループのような大きな店舗が郊外に多く出店されたのは、
昔のもっと規制の厳しい法律が廃止され
大店立地法という規制緩和した法律が制定されたことが始まりでした。

それによって駅前など中心市街地と呼ばれる小規模な店舗の集積地は
客を奪われ経営が成り立たなくなりシャッターを閉める店が劇的に増えました。
中心地の空洞化というやつです。
それが地域経済や地域社会の衰退に繋がるとして社会問題となっています。


そこでもう一度大店立地法の規制を強化して、
郊外の大規模な店舗を作ることを難しくするようにしよう、
という考え方になっています。

そうすれば中心地に客が戻ってきたりして町が活性化します。
地域のコミュニティが復活して文化や伝統が育まれます。
車の運転できない高齢者にも優しい街になります。

っていうのがその理由です。もうちょっと考えてんだろうけど。

でも根本は
「中心地で店やってた人がかわいそうだから助けてあげなきゃ」
って言うことなのかなーと思います。


いやいや単純過ぎないかい?

中心市街地が廃れたのは新たに立地した大規模店舗の方が、
車で行くのに便利で安くて多い種類の商品を揃えていて、
そういうビジネスモデルを作った経営努力が客を集めたからであって、
つまり純粋に競争をして勝ったか負けたかってことな訳です。


今の状態で大規模小売店の出店規制を強化したら、
すでにたくさんのお店を持ってるジャスコが一人勝ちですよ。
しかも規制強化だけで商店街に客が戻ることは考えにくい。
そんな規制強化の法律改正は意味がないと思うわけです。


そのうちジャスコは閉店したダイエーの跡地を狙って
中心市街地にも出店したりするのではないでしょうか。
そしたら手っ取り早く中心市街地活性化するのにね。


何をもって活性化というかはまた別の話になりますが。