非才無才の雄叫び

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「太平洋戦争の大嘘」という荒唐無稽16

2020-10-05 12:00:00 | 日記
さて、次の
「フーヴァーとマッカーサーの会談で何が話されたか」
「『戦争を始めたいという狂人の欲望』が日米戦争を引き
起こした」を続けて批判します。
まずフーヴァーについては下記のプログで触れていますので、
ご参照ください。
「太平洋戦争の大嘘」という荒唐無稽4

フーヴァーのような有名な人物の「回顧録」が出た場合、
その内容は政治学者や歴史学者、思想家等さまざまな
角度から検証される。
フーヴァーの出自から来歴はいうに及ばす、家庭生活はどう
だったか、社会生活から官僚時の仕事ぶり、大統領時代の政策、
引退後の態度から没するまでの世間の評価等々、仔細に調べた
上で、回顧録に記述された内容をさらに検証する。

ところが藤井氏は、小生も指摘しているように、自己の
記述に客観性を持たせるための脚注等の作業を省いてきた。
そして「ルーズベルトのことをはっきりマッドマンと書い
ているんです。『狂人の欲望、つまりあいつは気が狂っていて
・・・・ほんとうに戦争をやりたくてしょうがない・・・・
その欲望の結果が、今度の日米戦争になったんだと、私が
言うと、マッカーサーは同意した』とはっはり書いてあります。
ということは、日本が始めた戦争ではない、日本は悪くなかった
ということです

・・・日本が始めた戦争ではない、ルーズベルトが始めた
戦争であり、ルーズベルトが日本を追い詰めてやった戦争
であるということです
」と、そのままの受け売り。

この「・・・日本が始めた戦争ではない、ルーズベルトが始めた
戦争であり、ルーズベルトが日本を追い詰めてやった戦争
であるということです
」が、反東京裁判史観の、いわば骨子では
ないかと思われる。

そのために延々と、論証を省いて、創作を折りませながら一方的な
記述に終始している。

例えば、マッカーサーについても同様で
マッカーサーにとって、フーヴァーは恩人であった関係を藤井氏は
隠している。
webでは
マッカーサーは「1930年、大統領ハーバート・フーヴァーにより、
アメリカ陸軍最年少の50歳で参謀総長に任命された
。このポスト
は大将職であるため、一時的に大将に昇進した。1933年から副官
には、後の大統領ドワイト・D・アイゼンハワーが付き、マッカー
サーとアイゼンハワーの今後長く続いていく関係が始まった
」とあり、

web「フーヴァーは後に、GHQ司令官を解任されたダグラス・
マッカーサーが、解任指令の後もアメリカへの帰国を渋った際、
「アメリカで支持の声が冷めぬうちに帰国するように」とアド
バイスしている。
この時、結局マッカーサーは解任指令から5日後に日本を離れ
ているが、マッカーサーはこのとき合衆国大統領になることを
目指しており、それでフーヴァーのアドバイスに従った

思われる

大統領候補になる為の後ろ盾を前大統領フーヴァーになって貰う
必要があったということだ。

これでは「マッカーサー大将が同意した」といっても
その客観性を証明できないことが分かる。

さらに「1941年7月の日本に対する金融制裁は、挑発的であった
ばかりではなく、その制裁が解除されなければ、自殺行為になる
とわかっていても日本が戦争をせざるを得ない状況に追い込ん
だのだ・・・・
」とフ―ヴァーの記述をそのまま転記。

webは
しかし、1941年7月2日に策定された情勢ノ推移ニ伴フ帝国国策
要綱によるフランス領インドシナやオランダ領東インドへの進駐
計画はアメリカとの衝突をも予期したものであった
。7月18日に
第3次近衛内閣発足後、日本が平和目的であるとしながらも南部
フランス領インドシナ進駐をほのめかすようになると、7月25日に
在アメリカの日本資産凍結を行った
。しかし7月28日に進駐が実
行され、8月1日にアメリカは「日本を含む全侵略国」への石油
禁輸を行った
」とある。

フランス領インドシナやオランダ領東インドへの進駐
計画はアメリカとの衝突をも予期し
」ていたのに、進駐すると
発表した途端、「7月25日に在アメリカの日本資産凍結を行った
懲りずに、その措置を無視して、「進駐」して一線を越えたら
8月1日にアメリカは「日本を含む全侵略国」への石油
禁輸を行った

日本はアメリカを挑発して石原莞爾の制止を振り切り、
仏印、蘭印に進駐して、経済制裁を受けてしまった。

回顧録の抜粋「・・・その経済制裁は弾こそ打っていなかったが
本質的には戦争であった。ルーズベルトは、自分の腹心の
部下からも、再三にわたってそんな挑発をすれば、遅かれ
早かれ、日本が報復のための戦争を引き起こすことになる、
と警告を受けていた

しかし、ルーズベルトの腹心であったヘンリー・モーゲンソウ、
ハル国務長官が、そのような発言をルーズベルトに行ったという
記録は見当たらない。フーヴァーらの言う「スパイが山のように
いた」中で、彼ら腹心は口は堅かったと思われる。
これはフーヴァーの聞き間違いか、勘違いにによるものか、
あるいは藤井氏の創作と思われる。

こういう「回顧録」の記述については、精査した上で、別注や脚注
で解説するのが、ジャーナリストの仕事だ。

ただweb上、記録があるのは、ルーズベルトの隔離演説に対する
ものくらいで、
web「またハル国務長官もこの「隔離」や「伝染病」という
レトリックは無用の反対をもたらしたとして批判した

しかない。

この後、「経済制裁がすでに戦争の開始であるというのは、当時の
国際法上からも認められていた原則だったのです


何を言うのか?
経済制裁がすでに戦争の開始」そしてこれが
国際法上認められた原則」?

バカなことを言うなっ!
藤井君!どういう国際法だ?
別注や脚注もない、論拠も示さないで、
これをまともに信じろと?


法学者でなくても常識で分かる
経済制裁が戦争の開始」などいう
バカげた定義や原則があるわけないだろっ!

念のために調べてみた。
webで国際連盟の憲章や規約を見つけた。
国際連盟憲章(抜粋)
第22条 制裁は、非難決議、経済制裁、加盟国の持つ権利
の停止、加盟国の持つ権利の喪失及び国際連盟からの強制脱会の
5種類とする。
第24条 経済制裁は、当該国家の工場、商業ビル、鉱山など
経済的価値を有する施設を閉鎖させることによって行われる。
第33条 外交上の文書を隠匿した国家は、非難決議または
経済制裁とする。
第34条 外交において、不適当な発言をした国家は、非難決議、
経済制裁または加盟国の持つ権利を14日以内の日数で停止
とする


国連の違約国に対する制裁の一つに「経済制裁」がある。
藤井氏の言説だと「経済制裁」は「戦争開始」となるので
国連が違約国に対して、「戦争を開始した」ということに
なるのか?

web1919年4月に採択された国際連盟規約(抜粋)
第16条 ・・・戦争に訴えた連盟加盟国は、当然他のすべての
連盟加盟国に対して戦争行為を行ったものとみなされる。
他のすべての連盟加盟国は、その国とのいっさいの通商上または
金融上の関係の断絶
、自国民とその違約国国民との間のいっさいの
交通の禁止、・・・をただちに行う。

(説明)第11条は新しい国際平和実現のための集団安全保障の
規定であり、国際連盟規約の最も重要な部分であった。第16条
は戦争を起こした国、つまり違約国に対する経済制裁の規定であ
る。軍事的制裁は規定されていなかった


上記の「通商上または金融上の関係の断絶、自国民とその違約国
国民との間のいっさいの交通の禁止
」こそがすなわち「経済制裁
なのだ。

国連憲章や規約に「経済制裁は戦闘行為」という
バカげた記載はない!

藤井君
国民をバカにするのも
ほどほどにしろっ




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