分け入っても分け入っても本の森

本読む日々のよしなしごとをそこはかとなく♪

●祈りではなく

2009年12月14日 23時07分03秒 | パリ紀行2009
9月にパリへ行ったとき、ボン・マルシェ(デパート)並びの"La Chapelle Notre Dame de la Medaille Miraculeuse"(教会)でメダイユを買いました。
いわゆるカタリナ・ラブレの「奇跡のメダイ」です。

めんどくさいので、ぼくは50個いっきにまとめ買い。20ユーロ。(1ユーロ143円:当時)

そのときは呆れたような顔をしていたお母さまも、帰国後にはあんのじょう、「分けてくださいな♪」コールで半分は持って行かれました。……予想通り(~~;
でも、ぼくはほとんど要らないので(←ならなぜ買った?というのは「なし」)、あと半分くらい残っているのです。

なんて、じつは理由をまじめに言うと、日本ではこれが1個千円~2千円で販売されているのを(悪徳!もちろん、ぼくはそんなつもりではありません)知っていましたし、荷物にしてもかさばらないから、です。ご当地本場ものだから。信仰上の理由はゼロ。
基本的に、ぼくは神へ祈りません。教会でも神社仏閣でも。
世間体で祈るふりはしますが、「何を祈りましたか」と聞かれて正直に、「(祈りではなく)ご利益の順番があるなら後回しにしたら承知しないからと」言ったとたん、お母さまに叩き倒されたことがあり、非情にトラウマです。

"La Chapelle Notre Dame de la Medaille Miraculeuse"でも頭を垂れて祈る人々の間でひとりぽつんと浮いているのを知られないように真似して頭を垂れて、
「ぼくの愛する東京と、ぼくの大好きなパリが将来にわたって仲良く、戦火にまみえることのないように、ぼくはがんばるつもり(ぼくぼくぼく)」とかなんとか、ぶつぶつ。(言っていたら「マリアさまのような顔をしている」と見知らぬ人から話しかけられてフリーズしてしまいました)

ああ、でも。
昨日は、もういない人のことを思い出したりしたので、たぶん……。
これ、まだいっぱいあるなあ。




手芸、工作は好きで、ありあわせの材料でストラップにしてみます。
まあまあ、よくできたのではないかしら。
(先着順で声がかかれば差し上げるつもり)



シルバーはパーツがないので、週末にホームセンターか手芸店へ行ってみます。
 

●パリは移動祝祭日(前日まで)

2009年10月04日 22時34分57秒 | パリ紀行2009
成り行きで学会のお伴でパリですって。
でも、ぼくのご主人は「江戸っ子の出無精」を地でいくお人柄。
何かと理由を付けて「行かない」方向へ持っていきたそうなそぶりでしたよ。

「世界中で日本よりよいところはないのでR」
「それは、お父さまの受け売りですね」
「世界でいちばん流行の回転が速いのは東京、世界でいちばん食べ物が美味しいのは日本♪」
「それは確かにそうかもしれません。でも、お父さまはお仕事で世界中に行かれて言っていることです。みか5さいちゃんのは、ただの出無精です」
「グッサリだよ、ヨンダくん」
「ひつじ(執事)として主人を思えばこその発言でR」


ほれほれほれ、とサムソナイトのスーツケースを引っ張り出し、デジカメとショルダーバッグを新調して渡航準備。
行った先、久しぶりのパリでも出無精を決め込むつもりでしょうかね。

「パリでは自由時間に何をするつもりですか」
いちおう、チェックがてら聞いておきます。
「まずノートルダム(シテ島)のガルグイユさんたちに挨拶に行きます。パリの街を中心から眺めながら、『久しぶりですね、変わったことないですか。東京はね……』ってやるの、いつも通り。これは朝早くでないと無理ですね。その後、ポン・ヌフ橋の欄干(ベンチもあります)にもたれて詩作。(注:句作のこと。パリでもやるか、これ)お昼にはリヴォリ通りへ戻ってアンジェリーナで軽く食べようかな。あ、でもサン・ルイ島の方へ行ってみたくなったら、お昼はバスティーユ辺りかも。(土地勘Rとはいえ妙に具体的)もう1日あったら、レンタカー手配して郊外のサン・ドニまでドライブ。パリにはドライブのお伴、缶コーヒーがないのは残念でR。(ありませんよ、そんなもの)もう1日あったら、ユーロスターに乗ってロンドンまで行ってみようかなー♪それに、カルチェ・ラタンの本屋にも行かなければなりませんし、オペラ通り近辺にはジュンク堂書店やブックオフもありますから要チェックです」

だめだー、こりゃ。これじゃあ、東京にいるときと変わりゃしませんね(^^;
でも、せめて車が好きでよかった。
国際免許証とか手配して(簡単なのです)、縦列駐車の練習する気になっているみたい。
パリの縦列駐車は、そりゃあモーレツに車間狭いですから。

なんてね、逃げ腰だったわりには聞いてみるとまずまずではありませんか。
これなら大丈夫と、ぼくも一安心したところで――。

「ママたちも(一緒に)パリにいきますから、よろしくね♪」


――はいぃ?(^^;;


「ね、ヨンダくん、今、『ママたち』って言ってたよね、『ママたち』って誰よ?」
「し、知りませんよ、ぼく」
「『よろしく』って言ったよね、どーゆーことよ、ヨンダくん(^^;」
「し、知りませんよ、ぼくぅ(^^;;」

●パリから帰国

2009年09月29日 22時48分06秒 | パリ紀行2009
8月の記事は気に入らないから書き直そうと思いながら、パリ行きの準備もあり、なかなか手つかずのままでした。今もまだ、そのままです。


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パリでは天気と人に恵まれ、素晴らしい滞在でした。
学会のお伴でしたが、いつの間にか実質添乗員になってしまって、渡航2日目には名前ではなく「添乗員さん」と呼ばれるありさまに……(^^;
地理的には、ぼくは都心よりパリ市街の方に詳しいところもあります。(東京では六本木なんかには行きませんから)
ずいぶん久しぶりでしたが……パリは懐かしかったです。歩いていると、土地勘のようなものも、どんどん蘇ってきて不思議でした。(不思議じゃないかもしれないですけれど)


帰国して1日、渡航中留めておいてもらって帰国後にまとめて配達される郵便や新聞に目を通し、カバンの底から出てくるメトロの用済み切符やパンくずを掃除し……(^^;
(パリの地下鉄切符は出口で回収されないので、片付けずにいるとどんどん手もとにたまっていきます。食事のパンくずも、なぜかカバンにたまっています)


滞在中のことをupしたいのですが、いつもはblog用には携帯で撮っている写真をデジカメで撮ってきたのでサイズが大きく、その枚数も多くて整理が追い付きません。
合間を見て、これからぼちぼち up していこうと思います。