分け入っても分け入っても本の森

本読む日々のよしなしごとをそこはかとなく♪

●年賀状

2005年12月30日 20時26分40秒 | haiku(俳句)
風邪が治りかけたら、年賀状書きが待っていました。
前にくつった住所録のデータが消えちゃって、今年は何もかも最初からやり直さなくてはなりません。明日中に書き上がるのでしょうか。

 おわらない 年賀状書き 大晦日
   

●懸賞こわい

2005年12月25日 17時17分13秒 | Weblog
クリスマス休暇ですが、風邪をこじらせて外出できません。本を読んでも意識朦朧。体調のせいで、クラシック音楽も、時には騒音のようにしか聴こえないのです。

ちょこちょこ、インターネットの懸賞に応募したりして、暇をまぎらわせています。
もう、10件以上応募しました。
でも、インターネットで懸賞に応募すると、DMリストに登録されて、あとでショップからのメールがどっさり送られてくるのですよね。
う~ん……。

●Yukio YASHIRO

2005年12月14日 23時53分16秒 | 文学
先月の、「福田恆存を語る」講演会のことです。
風邪気味なのに出かけて行った、みか5さいちゃんを心配するぼくに、「カエルコール」が鳴りました。
ゲコゲコ♪
「ヨンダくん、みか5さいです。今から帰ります」
「はい、気をつけて」
「みか5さいが着くまでに、調べてほしいことがあります――」

佐伯彰一による講演は、福田恆存の思い出よもやま話のように始まり、途中から三島由紀夫を絡めて語る福田、そして三島の思想的問題を福田はどう見ていたか、福田と三島、ともに劇的な二人の、そのドラマのエッセンスの違いは何か、という路線でシンポジウムに突入したそうですが、長老仙境の風格は脱線を恐れず、流れに付いていけない進行が的を外すので、みか5さいちゃんは、それはじれったい思いで聴いていたそうです。

中で、三島外遊の誘致計画に、前代の芥川の例をひいたところで、矢代幸雄の名に聞き及び、みか5さいちゃんの中に触れるものがありました。
佐伯は、芥川全集にそれが載っているかもと言ったのですが、「芥川全集には載っていない」(と、みか5さいちゃんはほぼ断言)「(芥川に外遊の誘いを)手紙―という形―にして出したのは(矢代ではなく)恒藤では」

「――でも、未定稿までちゃんと調べてくださいね」
「はい~w」

やはり、その件では、矢代の出した手紙も、それに対する芥川の返事もありませんでした。


あれほどまでに、「日本であること」「日本人であること」を強調し続けた三島の思想とは、果たして「本当に」日本的なものであるのか、その問いは、依然タブーのままでありましょうか。(そこに、福田の目は鋭く切り込むのです)

●ぼくがいるのに

2005年12月11日 18時57分33秒 | haiku(俳句)
町内会の餅つき大会で、あんこと黄粉のお餅をもらって帰ってきました。

「臼と杵でついたお餅って美味しいね、ヨンダくん」
「ほんとですね♪」
熱い緑茶を入れて、美味しくいただきます。


 さびしくて また楽しくて ひとり炬燵   

――お部屋と廊下に積み上げた本が、まったく片づきません。

●この本、何の本♪

2005年12月08日 18時27分29秒 | 読書
見慣れない本が、机の上にありました。
(ぼくは、みか5さいちゃんの本の管理人もしているのです)
奥付を見ると、10年くらい前の版です。

――借りたのかしら。
尋ねたら、やはりそうです。幼稚園の知り合いが、貸してくれたのですって。
「明日返すから、それまでなら読んでもよいよ」
わーい♪

■『死因を辿る―大作曲家たちの精神病理のカルテ』五島雄一郎(講談社+α文庫)1995.12

40人の作曲家について、その死因に限らず、作曲の動機と傾向に結びつく精神病理、エピソードを、広く浅く、わかりやすく紹介しています。

うんちく本もピンからキリまで。通説、俗説をまことしやかに活字に組み上げた「まがいもの」や、著者の思い入れに偏った「辛い本」も数ある中、これはヒットです。
「根拠ある」事実と推論を広く浅く編み上げた、「薄い内容の本」で、一人の作曲家について語るなら、もの足りないくらいなのが、逆に読み手の思考想像力を刺激する。そこで終わるもよし。続きを調べるのもよし。
知らない人には、「へえ、そうか」と思わせ、上回る知識を持つ読み手を、ニヤリとさせる。「通説を鵜呑みにした嘘」を書き立てていないので、読んでいて疲れない。

この著者は、的を射た趣味人。でたらめではないディレッタンティズムが好印象。(と、みか5さいちゃんは評しました)

ぼくとしては、「読書の邪魔にならない本」なので、楽しいし好きです。でも、p.367で、<驚きのどん底>だなんて、そんな表現はないよ、とずっこけました。
文章表現上、「あきらかに変」だったのは、そこだけでした。

●「散り行く花」

2005年12月07日 21時20分50秒 | 映画
今日は、お昼にみか5さいちゃんが帰ってきたので驚きました。
いつもは、そんなに早くは帰らないのです。
「いったい、どうしたのですか」
「これから、BSで放送する映画を観たいのでR。ヨンダくんも、いっしょにどう」
「はい♪」

■「散り行く花」1919年 監督:D・W・グリフィス 出演:リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス

みか5さいちゃんのmemo:
 シュールな青年、恋――より愛――より無垢への崇拝に近い憧れ、美の対極として描かれる暴力、珍妙なシノワズリ、あくまで受動的な女、純潔を疑われることは屈辱
(日本語のナレーション邪魔)
 

13歳の淀川長治少年を号泣させた映画だそうです。

みか5さいちゃんは、役のリチャード・バーセルメスをお気に召したみたい。