分け入っても分け入っても本の森

本読む日々のよしなしごとをそこはかとなく♪

●上海万博開幕

2010年05月01日 23時55分16秒 | memo
大学に入って2年目、まだ「教養」といわれていた19歳のとき、上海交通大学へ短期留学しました。
パリのアパルトマンとほんとうに同じ作りの(いわゆるコロニアルスタイルとは違う)心地良い外国人寮に起居して食事も豊かに上げ膳据え膳、じつに鼻持ちならない日本人学生……などではなかったと思います。世間知らずではあったけれど。

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もう日本に帰ってからは言わぬが友人たちと暗黙の約束の(とはいえ、結婚式のスピーチなどではサプライズ披露して慶ばれてオルカトイルカハシンセキカ)死ぬほど楽しい毎日で、日々真面目に授業には出ていたけれど、その後は乗馬、スイミング、「和平飯店」に繰り出すのも日課で、黄浦江を船下り、蘇州でもの思いにふけり……。

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ヨーロッパと中国の男子学生たちに追い回され、(いくらそっち方面には鈍感なぼくでも、さすがに焦る、ってくらい(~~;)でもそこは変人ゆえの哀しさで逃げ切るのも自然体。
(手を出してはいないから申し訳ないようなことはありませんが、ぼくは異性へ向ける男性心理のようなものはさっぱりわからないです)

芥川の歩いた上海にしか興味がなかったのさ……。

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はじめて地平線を見たのも上海から杭州へ行く汽車に乗ったとき。

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書けば長い夏の日――あの頃からなにも変わらないぼく? 


ぼくはいまだに租界の中のような上海、中国しか知らないのです。
万博にかこつけて再び行ってみたいようでもあり……。