分け入っても分け入っても本の森

本読む日々のよしなしごとをそこはかとなく♪

●「千の風になって」訳詞

2007年11月21日 22時04分59秒 | memo
<わたしのお墓の前で>――という出だしからして尋常ではない。

はじめて耳にしたときからそう思っていました。あまりにも変すぎます。
一人称(所有格)で文章をはじめるだけでもセンスないのに、ましてや歌詞とは。
しかも、それに続けて「墓」。「泣くな」と命令(形)。
いったい、どこをどうしたらこういうしっちゃかめっちゃかな文章ができるものかは。

(直訳するからいけないわけですけれどね。でも、ぼくは原詩も好きではないなあ)

●ミシュランガイド東京版

2007年11月19日 23時01分52秒 | memo
ミシュランガイド東京版が発表されました。

――ばかみたい。 


ミシュランがなんと言おうと、ぼくは地下にあるお店(レストラン)は基本的に好きではありません。(ミシュランの三つ星には地下のお店もあります)
マキシムもレカンも(リストに入ってないみたいですけれど、地下のお店です)好きではありません。ばか高いですし。
それに「三つ星」とやらの実態だって。(後略)

「ミシュランガイド東京 2008」は22日(木)仏滅発売。
http://www3.stream.co.jp/www09/michelin/guide/main.html

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「竹葉亭」(漱石の「猫」に出てくるので有名。鰻の老舗、鯛茶漬けも名物)でも一つ星(になれる)とは。竹葉亭より、家で料理する鯛茶漬けや潮汁の方がよほど美味しいです。築地場内で天然の鯛を丸ごと一匹買ってきてさばくのです。(ぼくは見てるだけ食べるだけ)

●『おひとりさまの老後』

2007年11月18日 12時40分23秒 | 読書
風邪をひいてしまい、うつらうつらの読書中です。

■『おひとりさまの老後』上野千鶴子(法研)H19.7.12
高学歴を身にまとい、地位も名誉も財産も手に入れた知能指数の高い女性研究者が、一般ピープル女性向きに「も」ものした学術書ではないけれど「アカデミズムの香りを不可抗力にチラつかせた」現実的でありながら夢見がちな一冊。(そこがたまらないのだろうと思われます。売れています。流行っています)

小説家であったら、そこでもったいぶらないで「連れて行ってくれる」ところで「真実の隠しごと」にしか書かない(書けない?)ところは、やはり小説家ではないのは言うまでもないけれど(もとい小説ではない、のはもちろん悪いことではないわけで)、ノンフィクションにしてその隠し方は一流プロの仕業(フィクションもないまぜにされているのかも)。あけすけに見せられたら興醒めするプライヴァシーを上手く見せ隠しにするエロティシズムが高尚にあこがれる勘違いしたハイソ願望女性をそそるのでありましょう。
おそれおおくも上野センセイと自分の境遇を比較しちゃったりして。(すごい勘違いです)
それをやっちゃあ、おしまいよ――でも、やっちゃってるのだろうなあ、この売れ方は。

読者のなかには、いつの間にか「わたしだけの(賢い、はっちゃけた正義の味方)上野先生」が――なので、やはりアイドルなのです、この先生。

テキストに戻ろう。

どうして酒井順子の「負け犬」定義を便宜的にしろ前提にするところからはじまっているのか、さっぱりわかりません。(かほど世俗の現実感を錯誤するがごとき現実離れを起こしちゃっているのでしょうか)

自らの境遇を「負け犬」定義に帰しながら、その実、多くの他人(女30未婚子なし)を暴力的に巻き込み、「みんなで笑われれば恐くない」的に自らを笑ってみせた酒井順子。
「あなた自分を美人だと思っているでしょう」と言いたくなるのと同じ目線で、「就職に結婚に育児にあくせくしている(低脳な)女がうっとうしくて貧乏くさくて見ていられなくて、余裕ぶっこいている自分を、ほんとうはあなた勝ったと思っているでしょう」と喝破されていることなどとっくに――。

エンディングに<香山リカちゃん、酒井順子さん>という呼びかけが来たら、もう……。
さらにラスト一行のコケットリーはなんなのでしょうか。(ぼくは遠い目になるしかなく)
洒脱な小悪魔なりし、かっこいい上野千鶴子先生。さすが往年の少女剣士とでも。

あと関連づけに、『恐くないシングルの老後』吉廣紀代子(朝日新書)、『老後がこわい』香山リカ(講談社現代新書)を読みましたけれど、なんだかもうずっこけて。
 

●千代田区立図書館

2007年11月14日 21時23分34秒 | 読書
千代田区立図書館へ行ってきました。
平日は22:00まで開館していることで話題の新しい図書館です。

http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/

九段下から皇居の森を見渡すロケーション。(メインフロアは9Fに)
大隈重信邸跡に建てられた第三合同庁舎ビルの千代田区役所所轄側にあります。(ひとつのビルの内部が国の機関と千代田区の機関に分かれています)

――きれいで設備も整っていて素敵だけれど、22:00まで勉強したあと、ここから電車に乗って帰るのは、ぼくはいやです。
この図書館、家から歩いて3分のところにあってくれたらなあ。 



(↑)図書館の10Fフロアで(千代田区の小学生による手漉き和紙作品)

●システム手帳ことはじめ

2007年11月03日 23時28分23秒 | ぼくのこだわり
クォ・ヴァディス:Quo Vadis――いうまでもなくシェンキェヴィチの小説なのですが(ぼくは岩波文庫「クオ・ワディス」3巻で読みました)、いまやシステム手帳の代名詞でもあります。
システム手帳といえば「クオバディス」(←会社名の日本語表記)。
 http://www.quovadis.co.jp/

おそらくはこのあたりから派生して、さまざまなメーカー、ブランドから出されていますが、じつはリフィルタイプはぼくは苦手。
アッシュフォードのものなど、リフィルタイプを数年は使って確認したのですが、やはりヨンダクラブ学校時代に使っていた1年1冊タイプの「薄い」(←ここはポイント)年間スケジュール帳が最強です。
ばらけないですっきりしていますし、一年が終わったらそのままで保管しておけますし。(もちろん処分するという選択もあり)
リフィルタイプは、そのあたりの管理もかえって面倒でした。

10月も半ばに入ると市場には来年のカレンダーや日記帳が出回りますので、その頃に購入します。
去年から愛用しているのは、ペイジェムで出しているマンハッタナーズのもの。
可愛くて気分がよい上に、薄くて(も)機能的です♪
 http://bt.jmam.co.jp/bizstyle/calendar/manhattaners.html

これではありませんが、ぼくの知っているある高名なお医者さんも薄い「リフィルでない」冊子タイプのスケジュール帳を使っていました。

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ノートにしても、勉強にバインダーを使いたがるのって素人っぽいというか、背伸びしたいさかりの小学校高学年生、中学生みたいだと思います。
ぼくも初等部の頃、使ってみたくて使ってみました。
でも、バインダーってそのままでも、ばらしても書き込みにくいですし、ぜんぜん能率的ではありません。
やはり薄い帳面タイプが、ぼくはいちばん使いよいと思います。
薄い方が交換頻度が高まるので気分が刷新されて能率が上がり、また持ち運びもしやすいですし、帳面タイプの方が書き込みしやすく、ばらけていかないので時系列のままで、あとからの管理が断然しやすいです。