[新約聖書の決定と配列]
・新約聖書を構成する全27の文書群(原文はギリシア語)は、いずれも1世紀半ばから約100年の間に成立した。まず、2世紀半ば頃までに、4つの福音書とパウロを発信者とする13の書簡が正典視され、旧約聖書と並ぶ地位が認められた。367年にアレクサンドリアの司教アタナシオスがキリスト教の諸教会に宛てて書簡(「第39書簡」)を送った。第39書簡は新旧聖書の範囲を確定するためのもの . . . 本文を読む
[コルシカのボナパルト家]
・フランス本土の南西に位置する地中海に浮かぶコルシカは、13世紀以来、ジェノヴァ共和国に支配されていた。1729年から農牧民を主力としたコルシカ独立戦争が勃発し、1755年には独自の憲法を制定するなど成功裡に展開していた。武装独立運動を指導したのがパスカル・パオリであり、その副官がカルロ・ボナパルトである。□杉本4-5
・1768年、ジェノヴァ共和国がコルシカの統治 . . . 本文を読む
[法学徒から神学者へ]
・マルティン・ルターは、1483年、ザクセン地方のアイスレーベンで出生した。父ハンス・ルダーは教育熱心であり、幼少のルターは、ラテン語、論理学、修辞学の初歩などを学んだ。□徳善13-4
・1501年、ルターは、当時の大都市エルフルトのエルフルト大学へ入学した。1502年に最短期間で教養学士となり、1505年には教養学修士となった。当時の専門学部のうちでがは神学部がもっと . . . 本文を読む
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[ルイ14世の即位とマゼラン]
・1643年に即位したルイ14世は4歳8か月であったため、母アンヌ・ドートリッシュがその摂政となった。実際の実権を握ったのは、リシュリューが宰相に指名していたイタリア人のマゼランであった。マゼランは、内政と外交のいずれもリシュリューの政策を引き継いだ。□佐々木68、林田179
・1648年1月、アンヌが増税のための王令の登録を高 . . . 本文を読む
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[アンリ4世の暗殺とルイ13世の即位]
・1610年、ブルボン朝を創始したアンリ4世が暗殺された。犯人は狂信的なカトリック教徒であった。暗殺の真相は不明であるが、ナントの王令はカトリックとプロテスタントのいずれも満足させていなかったことが現れている。→《カルヴァンの政治思想と16世紀の宗教戦争》□佐々木61、林田175
・アンリ4世は、1601年に誕 . . . 本文を読む
→関連記事《アメリカ合衆国の誕生》《マーベリー対マディソンの政治状況》
[植民地時代]
・イギリス領北アメリカの南部に入植したイギリス人は、当初、本国の白人年季契約奉公人を使用してプランテーションでの強制労働を行わせた。白人年季奉公人は本国の下層民であり、急増していたタバコ栽培を支える主要な労働力となった。黒人奴隷は1619年には導入されたものの、その数は白人年季奉公 . . . 本文を読む
→関連記事《アメリカ合衆国の誕生》
[ワシントン政権]
・1789年に行われた初めての大統領選挙では、選挙人からの満票を得たたワシントンが初代大統領、次点だったジョン・アダムズが副大統領となった。ワシントンは、国務長官に「独立宣言」の起草者トマス・ジェファソン、財務長官に『ザ・フェデラリスト』の著者の一人ハミルトンを充てた。□和田164-6、斎藤古矢53、田中英230 . . . 本文を読む
[イエスの生誕]
・現在の研究では、イエスの生誕年は「西暦(Anno Domini)1年」より少し前であり、紀元前7年か4年だったと推測されている(ただし、正確にはわからない)。その誕生日は5月20日、1月6日などと推測されている。なお、「12月25日」はペルシア起源の太陽神ミトラの冬至の祭りであり、イエスの磔刑から300年以上が経った時にクリスマスと決められた。□山我25、小田垣38-9、高尾 . . . 本文を読む
2022-12-30:文献追記。
[カルヴァンの生涯]
・カルヴァン(Jean Calvin)は、1509年に北フランスで出生した。フランソワ1世が設立した王立教授団に在籍したカルヴァンは、セネカの註解書を出版して古典研究者としてデビューした。□田上173-5、佐々木毅119-20
・当時のフランス国内には、ドイツから宗教改革を訴える文書が数多く輸入されていた。カルヴァンのキ . . . 本文を読む
[「中国」という観念]
・清朝はあくまでも王朝名であり、外国人からは「China」と呼ばれていたものの、呼ばれる側では自国語で自国を表す言葉が存在しなかった。そのため、20世紀初めの知識人は、清王朝を拒絶すべく、日本語を借用して自国を「支那」と呼んだ。□田中ほか56
・1901年、ジャーナリストの梁啓超は「中国史序論」を発表し、普通名詞である「中国=文明の中心」という言葉をもって国家・国土を表 . . . 本文を読む
[満州関与の始まり]
・1905(明治38)年のポーツマス講和条約によって旅順と大連が日本の租借地となり、この地域は「関東州」と命名されて関東庁(1919年以前は関東都督府)が置かれた。1906(明治39)年には半官半民の南満州鉄道株式会社が設立され、清朝が名目的な主権を有していたものの、日本は、鉄道経営、港湾使用、鉱山開発などの権益を取得した。□等松89、加藤299-300、鳥海105,108 . . . 本文を読む
[神武天皇?]
・日本書紀によれば、天照大神を始祖とする日の神の末裔ニニギノミコトが、高千穂の地に降臨した(天孫降臨)。これが神武の曽祖父である。□笠原3-5、遠藤22
・ニニギノミコトの曽孫であるカミヤマトイワレヒコノミコトは、日向を出て転戦を重ねて東へ移り、ついに大和を平定した(東征伝説)。イワレヒコノミコトは、初代天皇【1神武(在位前660~前585)】としてヤマト王権を創始した、とされ . . . 本文を読む
[18世紀半ばまでのイギリス領北アメリカ]□有賀26-43
1630年に、イギリス国教会の改革派によって北アメリカ北東部に「マサシューセッツ・ベイ植民地」が建設された。これを皮切りとして、18世紀までに北アメリカ大西洋岸には13のイギリス領植民地が南北に連なることとなった。ニューイングランド(マサシューセッツ、ニューハンプシャー、ロードアイランド、コネティカット)、中部大西洋岸(ニューヨーク、ニ . . . 本文を読む
[ニカーヤ=阿含]
・「パンチャ・ニカーヤ(パーリ五部)」とは、パーリ語で書かれた長短さまざまな5000以上の経典の集合体。成立は前1世紀頃であり、数ある経典の中で最古のものに属する。インドから南方仏教諸国(スリランカ、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア等)に伝わった。
・同じ経典がインドからシルクロードを通って中国にも伝わった。「伝承するもの」という意味の「アーガマ=阿含」と呼称されて漢訳 . . . 本文を読む
[シッダールタ=釈迦=ブッダ=如来]
・ガウタマ・シッダールタ(ゴータマ・シッダッタ)は、前463年にシャーキャ族の王子として生まれ、383年頃に死んだ(別の説もある)。ソクラテスと生年がほぼ同じ。生誕地はネパール南部のルンビニーといわれる。
・シッダールタは、シャーキャ族の聖者(ムニ)という意味で「シャーキャムニ」と通称される。漢字圏ではこれを音写した「釈迦牟尼」という。略して「釈迦」、敬称 . . . 本文を読む