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JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

パッキングなんて大キライ

2009-10-25 05:07:24 | 旅のはなし
実は自分でもうすうす気づいていたが、何となく旅行してばかりいる昨今である。

5月にNew Orleansへ行ったのを皮切りに、6月にはMexico一人旅、7月には
フロリダ西海岸へドライブ旅行、8月こそおとなしくしていたが、9月に入ると
三連休でBoca Ratonへ行ったかと思えば、その2週間後にはブラジルだ。

ほぼ月一回のペースで旅行荷物を準備している計算じゃないか。
こんなウキウキウォッチングな生活してて、我が家の家計は大丈夫なのか。

エクセルで家計簿をつけているしっかり者の私だが、これまでそれが何かの
役に立ったことはない。
「つけることに意義がある」状態になっている家計簿から読み取れるのは、唯一つ
<ぜんぜんお金が貯まってない>という事実のみである。

大丈夫じゃないような・・・・。


まあ、それはそれとして、ブラジルから戻って早1ヶ月。

その間、ちまちまと旅行ブログばかり書いていたわけじゃあありません。

忙しかったのです、とても。

なぜなら、1年ぶりの里帰り帰国が目前に迫っていたから!
しかも、自分史上最長の「19日間」というなが~い一時帰国なのである。

また旅行だよ。

破産だよ。


というわけで、出発の2週間くらい前から、家族や友人に渡すお土産について
頭を悩まし、何度もショッピングモールに足を運んでは土産リストを作り・・・
と思い出すだけでグッタリしてしまうような日々を送りつつ、一方では新聞配達を
休止してもらわなきゃとか、出発までに可能なかぎり冷蔵庫をカラにしてかなきゃ
とか、考えることは山ほどあったのだ。

「ちゃんとしなきゃ」とさえ思わなければ、ぜんぜんラクチンなんだけどなー。
典型的A型の我が身を呪いたい。

が、そんなこんなの準備も順調に片付いていき、いよいよ最後に残るは旅行荷物の
パッキングのみとなった。

はあ・・・。

そもそもからして、私はこのパッキングという作業が大キライ。
そして、大の苦手。
こんなにしょっちゅう旅行に出て、慣れているにもかかわらず、である。

だいたい、19日間分の荷物ってどうすんのよ。
服はどんだけ?
靴は何足?
日本は秋だけど、みんなどんな服装で生活してんの?
私、この季節って日本で何着てた?

アイハブノーアイデアである。

空のスーツケースの横にへたりこみ、いつまでもボー然と考え込む私を尻目に、
夫はちゃっちゃっと持って行く服を準備している。

「持ってる服が少ないと、考えなくて済んでいいね・・・」

「どうせ僕はいつも同じ服着てますよっ(怒)」

無用なケンカを売りつつ、それでも本気で夫のラクラクパッキングを羨む私。

よし、本気で考えてみよう。

日本滞在は10月末~11月半ばである。
ある意味、秋がしんしんと深まっていく「季節の変わり目」といえよう。
やたら暖かい日もあれば、さぶっ!と震えるような日もあるだろう。
しかも、伊香保(温泉に1泊する予定)は相当寒かろう。
あれも必要、これも必要・・・

本気で考えた結果、私のスーツケースはとんでもなく大量の洋服に占領されること
となった。

呆れ顔の夫に「もうそのまま帰ってこないつもりなの?」と言われる。

確かに、旅行荷物というよりは、夜逃げでもするような有様である。
やけくそで「そうかもねっ」と答えてみる。

我が家で一番デカいスーツケースは、私の夜逃げ荷物でパンパンになった。

いいんだろうか・・・。

とりあえず、全部入ったからいいだろう。
死ぬほど重いけど、なんとかなるさ。


一時帰国の出発前夜は、そんな風に終わったのでありました。





大自然パンタナル~おわりに~

2009-10-13 04:20:53 | 旅のはなし
いやー、ブラジル旅行について「お前どれだけ語りたいんだっ!?」と我ながら
あきれるほど長いブログを書いております。

が、そんな日々も今回でなんとか終了したい。

まとめねば!


とはいえ、まとめる余力も残っていないので(ただ面倒なだけ)、最後に番外編
として適当に書き散らしてみます。

-*-*-*-*-*-

今回お世話になったPousada do Rio Mutunのような宿は「エコロッジ」という
らしい。
大自然の中にありつつ、周囲の環境に悪影響を与えないよう最大限の配慮をした
宿泊施設であり、要は「環境にはいいけど色々不便ですよ」ということだ。

もちろん部屋にTVなどなく、それどころか電話もアラームクロックもない。
そして、当然のように携帯は圏外である。
まあ3泊くらいのツアーなので、それは別に気にならない。

やはり大変なのが、あまりにもシャワーのお湯が冷たいことと、死ぬほど出が悪い
ことだ。
これは女子には厳しいポイントだろう。

暑い季節ならいいかもしれないが、今回は夜になると寒いくらいの気温だったので
毎晩震えながらショボショボの冷たいシャワーの下に立つハメになった。
しかも、ここのバスルームったら何故か半分外だし!
雨がガンガン降りこむのも困ったもんである。


(鏡の向こうは屋根のないスペース・・・何故に?)

そして、予想どおり虫もガンガン入ってくる。

「まあ仕方ないよなー」と思ってはいても、直径2cmくらいの巨大なアリがベッド
の上をウロウロするのを見ると、やはりいい気はしない。
朝目覚めて真っ先に目に入るのが、床に転がったしゃくとり虫の死骸にたかる大量
のアリたち・・・・というのも、まあ爽やかとはいえまい。

ワイルドライフを体験するのも、結構大変なのである。

が、そういうこともひっくるめていい思い出になった、ような気もする。


あー、でもあれだけはマジでツラかったなー。

虫さされ!

大量のバグスプレーを浴びはしたが、結局何箇所かブヨだの蚊だのに刺されて、
案の定ものすごい腫れあがって痛い思いをした。
夫も刺されたはずなのに、どうしてか私だけが何日もツラさが続くのだ。

よくよく考えると、私ほど虫さされに弱いオンナが、よくぞあんなとこに行った
もんだと思う。
マジで、足の形が変わるほど腫れました・・・。


さて、そんなある意味過酷なエコロッジ体験だったが、意外にも毎日の食事は
とても美味しくいただいた。

特に、毎晩のように出される「ピラニアのスープ」がかなり!美味しいのだ。


(鍋いっぱい飲み放題! 相当適当に作ってるのか、毎日かなり味が違います。)

バッフェスタイルで出される食事は、肉料理のほか野菜料理もたっぷり用意され、
常に2種類のライスがあるのも嬉しい。


こんなカンジ。

私が気に入ったのは、ライスに煮豆とマンジョーカの粉をかけて食べるのと、
焼きバナナ、そしてネロリ牛~♪
ネロリ牛は毎回違う料理でいただいたが、どれもほんとに美味しかったのだ。

素朴で優しい味の料理が多く、普通のレストランよりも家庭の味に近いのかも。
Mさんによると、特にこの宿の料理は他と比べても美味しいらしい。


さて、最後にMさんの話。

パンタナルでは、朝から晩まで、ほとんどの時間をMさんと一緒に過ごした。
アクティビティはもちろん、三度の食事もずっと一緒だったのだ。
そりゃー仲良くなりますって。

パンタナルのことなら何でも知ってるMさん。
異様に元気で、その小さい体で乗馬でも釣りでもトレッキングでも何でもござれ。
枝をバッキバッキ折りながら、ジャングルの道なき道をぐいぐい進む姿には、
余裕と貫禄がただよう。
何度も「え?Mさん、それ道・・・?」と私たちをビビらせてくれたものだ。


Mさん、おかげさまでパンタナルをめいっぱいエンジョイできました。

ありがとう!
いつまでもお元気で!

大自然パンタナル~動物編~

2009-10-10 03:26:27 | 旅のはなし
それではお待ちかね(?)、大自然パンタナルで出会った野生動物のご紹介!

出会って嬉しかった動物ランキングベスト10です。

私のあまりにも未熟な撮影技術のせいで「出会って感動したけどロクな写真が
ない」というのもアリ。

とほほ~。


<第1位> カピバラ

旅の目的のひとつにもなった憧れのカピ。
「すげー会いたい!」と思ってたら、予想以上にうじゃうじゃ生息していた。

あまりにもたくさん見てしまったので、しまいには食事中にレストランの外を
ウロウロする数頭のカピバラを見かけても、「あー、来てるね、カピバラ」とか
言うくらいで、わざわざ見にも行かなくなった。
慣れとは恐ろしい。


10頭以上の群れも見応えあるが、こんな親子カピバラの姿が一番なごむわ~。


<第2位> トゥユユ

実はパンタナルのシンボル的な鳥。
コウノトリの仲間では最大というだけあって、近づくのに躊躇するほど大きい。
(正直、背の高さはMさんと張り合える。)

宿の庭にこのトゥユユをデザインしたオブジェ?があるのは初日に見かけたので
知っていたが、しばらくして「あれ? オブジェが2つに増えてる!?」と
思ったら、なんと1羽がホンモノだった。
すげービックリした。


右がホンモノ。 時々やってくるらしい。 飛んだ時のデカさはすごい迫力よ。


<第3位> バクの子供

以前、親を亡くしたバクの赤ちゃんを宿の人が世話をしてあげていたら、だいぶ
大きくなった今でも気が向くとエサをねだりにジャングルからやってくる。
ニーナちゃんというそうです。

ものすごく人に慣れていて、木の実を手から食べてくれる姿が超ラブリー!


ニーナは子供といえども相当デカいので、いきなりいるとちょっとビビる。


<第4位> ピンクヘラサギ

クチバシがヘラの形でユーモラスな顔つきだが、ピンクの羽を広げて飛ぶ姿が
本当にきれいなのだ。



<第5位> フサオマキサル(多分)

乗馬トレッキング中に見かけたが、いかんせん鬱蒼としたジャングルの中で
動きもえらく速くて、じっくり観察できなかったのが残念。



<第6位> カワウソ

川面から首を伸ばしてこっちを伺う様子は、懐かしのモグラたたきゲームのよう。
ものすごいスピードで泳ぎます。 そして鳴き声がかわいい。



<第7位> ワニの親子

マイアミ在住なのでワニは見慣れているが、パンタナルに住むカイマンという種類
のワニはマイアミのやつらよりスっとしててハンサムだと思う。

(そうですか?)

で、個人的に気に入ってる写真がコレ。

水の中だけど、母ワニのまわりにいっぱい子ワニがいるのわかりますー?


<第8位> ハヤブサ

ただただもう、美しかった!!
猛禽類の中では、ダントツの美形だと思うんですが。



<第9位> ガビオン(タカ)

パンタナルにはいっぱい生息している。
精悍な姿のわりに、「へえ~~~~」というややマヌケな鳴き声をもつ。



<第10位> ネロリ牛

クイアバからパンタナルにかけて、いたるところで草をハムハムしている牛たち。
こう見えて、とても美味しい。



この他にも、ナイトサファリで目撃したオオカミとか、ボートツアーで見つけた
川底を泳ぐエイとか、印象深い出会いはたくさんあったのだが、タイミングよく
いい写真を撮るのって、本当~~に難しい。
プロの動物写真家って、やっぱりすごい腕前なんだなー・・・。

大自然パンタナル~アクティビティ後編~

2009-10-07 05:55:18 | 旅のはなし
パンタナル滞在中、どういうわけか毎晩のようにスコールが降って、朝は2日とも
雨模様ではじまった。

シトシト降る雨を眺めながら朝食を食べ、コーヒーを飲みながら止むのを待つ。
たいてい8時くらいには雨も止むので、それからアクティビティに出発するのだ。

Mさんによると、以前は乾季のパンナタルでこんなに雨が降ることはなかった
そうだ。
宿のオーナーも「最近の天気はおかしい」と首をひねっていた。
やはり地球温暖化の影響なんだろうか。

雨のせいで、3日目の早朝に予定されていた<ボートで朝日を見に行くツアー>
は残念ながら中止。
でも、ややお疲れモードの私たちには、実はちょうどよかったかもね。


<3日目:午前のアクティビティ:トレッキング>

パンタナル博士のMさんと3人で、ジャングルと川沿いをトレッキング。
昨日はボートやら馬やらジープやらと何かに乗ってばかりいたので、この時と
ばかりガンガン歩く。

が、雨上がり&えらく涼しいせいか、ジャングルの中は静まりかえり、動物が
出てくる気配がないのだ。
ぜひとも会いたかったアリクイもアルマジロもトゥユユも、みーんなひっそりと
巣にこもっているのだろう。
残念!

そのかわり、川では数頭のカワウソたちに出会った。
昨日も見かけたので慣れっこになっていた私たちだが、実はカワウソを見かける
のは結構珍しいらしい。
宿のガイドさんにも「ラッキーだね!」と言われたし。
興味シンシンでピョコピョコ頭を動かしてこちらを伺うカワウソたちはものすごく
可愛かったぞ。


(エサくれないなら、話しかけないでください。)

2時間ほど歩いて宿に帰ると、まだまだ元気いっぱいな様子の私に、Mさんより
「もうちょっと歩いてみますか?」と延長戦のお誘いが。
なにやら疲れた様子の夫は「僕は休んでるよ・・・」と言うので、Mさんと私、
そして宿の兄ちゃんを牛追い係として抜擢し、3人で散歩に出かける。

目指すは近所の牧草地。
ここには大きな池ができているため、たくさんの野鳥を観察できるのだ。

牧草地に入ると、すぐさま牛たちにガンを飛ばされる。
「入ってきてんじゃねーよ、お前ら誰だよ」とばかりにこちらを牽制する牛たち。

けっこう怖い。

しばしば攻撃してくることもあるらしいが、そんな時には牛追いプロの兄ちゃんが
なんとかしてくれるはずだ。
頼もしい。

それにしても、この光景!


(一斉に飛び立つピンクヘラサギの群れ。 ビューティホー!!)

そして、さんざん野鳥を観察した帰り道、牧草地の一角に鳥のタマゴ発見。
Mさんによると、ケロケーロという鳥のタマゴだそうな。



こんな発見があるところが、のんびりトレッキングのよいところだ。
しかし、踏まなくてよかった・・・。


<3日目:午後のアクティビティ:ボートツアー&ピラニア釣り>

とうとうパンタナルでの最後のアクティビティ。

昨日とはまた違う場所(多分もっと遠くの入り江?)まで、ボートでぐいぐい
入っていく。
相変わらず、他にだーーーーれもいない大自然の中、あっちにもこっちにも
ヌボーーーと群れているカピバラさん。


(アシカの群れじゃないよ、あたしたちゃカピバラだよ。)

すげーーーー!

カピ好きには鼻血ブーものの絶景である。

大コーフンの私に、Mさんも船頭の兄ちゃんも若干引き気味。
彼らにとっては、カピバラなんて野良猫くらいの価値しかないのであろう。

でもさー、カピの子供たちったら・・・・可愛くって悶絶ですよー。

いつまでも見ていたかったが、私たちにはこの後「ピラニア釣り」という一大
イベントが待っているのだ。
そして、これこそ夫が一番待ち望んでいたアクティビティなのである。

船頭の兄ちゃんが野性のカンで釣れそうなポイントまで連れて行ってくれる。
が、これも時の運で、日によっては「まさかのボウズ」ということもあるらしい。
ボウズは嫌だよー。

シンプルな釣竿にエサ(ナマズの肉)をつけてもらい、いざ勝負!

と、これがビックリするくらいの入れ食い状態だったのだ。
ピラニア釣り放題である。

ちなみに、ピラニアは釣りあげた後が危険で、「やったー♪」なんて持ち上げた
瞬間に指をカプっと食いちぎられることもあるそうな。。。
怖え~・・・。
なので、針を外す作業はすべて船頭さんにやっていただく。

夫も私も笑いが止まらないほどたくさんのピラニアを釣りあげ、意気揚々と
宿に帰ったのだが、ひとつだけ残念だったことが・・・。

Mさんから「大きいのを数匹釣ったら夕食にお刺身にしてもらえる」と言われて
いたので、正直アレだけ釣ったんだから絶対刺身だろう!と期待してた私たち。

が、結局刺身レベルのピラニアは釣ってなかったらしく、私たちの釣り上げた
ピラニアは、船を下りた瞬間にワニのエサになってしまったのであった。


(お、今日は大漁じゃねえか。 いつもごちそうさん!)

バリバリ音を立ててピラニアを食いまくるワニを眺めつつ、夫は淋しそうだった。
「僕のピラニア・・・結構大きかったのに・・・・お刺身・・・」

まあいいじゃないか。 釣りはチョー楽しかったじゃないか。
ここは笑ってワニにくれてやろう。


さて、以上で丸2日間にわたるパンタナルツアーのアクティビティはすべて終了。

動物もいっぱい見たし、人生初の経験もいっぱいしたし、
いやー、満足満足!

大自然パンタナル~アクティビティ前編~

2009-10-05 03:23:46 | 旅のはなし
クイアバを出発して約3時間後。

未舗装の茶色い道をガッタンゴットン泥にまみれながら走り続け、日も傾き始め
た頃にようやく目的地に到着した。

あー、遠かった・・・。

なんでもパンタナル大湿原は日本の本州と同じくらいの面積を持つそうだからな。
遠いのも当たり前か。



これから3日間お世話になる宿「Pousada do Rio Mutun」です。

大抵のパンタナルの宿がそうであるように、ここもアクティビティから三度の食事
まで全部ひっくるめて面倒を見てくれる、いわゆるオールインクルーシブル型の
宿である。
超素朴なClubMedみたいなものだろうか。
(というか周辺になーーーんにもないので、そうでないと成り立ちません。)

出迎えてくれたオーナー、そこかしこで立ち働く青年たち、皆ものすごくワイルド
で自由(適当)な雰囲気である。

そして、観光客でごったがえしたイグアスから来たせいか、異様~なほど静か。
うるさく騒いでいるのは、敷地内を飛び回る鳥たちだけだ。

他に客はいないのか?と思ったら、私たちの他に4人しか滞在していないらしい。

この広大な敷地にっ!!

客がたった6人っ!!!!

なんといえばいいか・・・。
もしやとは思っていたが、やはりここは物好きなヤツしか来ないとこなの?


到着したのが夕方だったので、本格的な観光は翌日からとなる。
前もって旅行会社から届いていた旅程表によると、かなりビッチリと色んな
アクティビティが用意されているらしい。
楽しみだ~♪


<2日目:午前のアクティビティ:ボートツアー>

翌朝8時、宿の裏手にある船着場からボートに乗って出発。

何がビックリしたって、完全に私たちだけなんですよ。
小さなモーターボートに、船頭さん(宿の青年)&Mさん&うちら夫婦。
他に乗客がいないどころか、見渡す限りだーーーーれもいない。
なんかすごいぞ。


(これがRio Mutun。大変水がキレイで、試さなかったが飲めるらしい。)

この川を縦横無尽に走りまわり、鳥や動物を見かけるとMさんが解説してくれて、
可能であれば船頭さんが近くまで寄ってくれる。

かなり遠くからでも「あそこにいるのは○○ですね」「△△がとまってますよ」
と的確に動物をキャッチするMさんの視力の良さと豊富な知識は素晴らしい。
約3時間のツアーの間に、ものすごくたくさんの鳥、カワウソ、そして憧れの
カピバラの家族などを発見し、バッシャバシャ写真を撮った。

それにしても3時間って・・・のっけからものすごい充実っぷりだ。
大変楽しかったが、若干お尻がボートの形に固まってしまった気がする。
途中でトイレに行きたくならずに本当によかった。


<2日目:午後のアクティビティ:乗馬トレッキング>

実はかなり楽しみだったのがコレ。
なんせワタクシ「人生初乗馬」ですから!
しかも、初めてなのに、ガッツリ2時間半ですから!



私のパートナー、パラナちゃんです。
最初に手綱の操り方について軽く説明されただけで、あっというまに出発。
これも先導する兄ちゃん&Mさん&うちら夫婦のみである。

午前と違い今度は馬に乗ってジャングルに入っていくので、虫よけスプレーを
ガンガン浴び、しかも長袖・ジーンズ・帽子の下にはストールで顔まわりを防御。
夫に「変なアラブ人みたい・・・」と苦笑される。

乗馬トレッキングの弱点、それは「何を見つけても迅速な対応ができない」という
ことであろう。

基本的に、先頭を歩く兄ちゃんが動物を見つけると「いたいたっ!」とばかりに
指差して教えてくれるのだが、いかんせんこっちは乗馬初心者。
急いで駆けつけることもできず、思う方向に馬を振り向かせるのも至難のワザ。
ジャングルでは2種類のサルを目撃できたが、そんなわけでなかなかじっくり観察
できなかった。

それでも、馬との対話を楽しむ乗馬トレッキングはものすっごく楽しい。
前半、私の出方を伺いつつ遠慮気味だったパラナが、1時間も経つとすっかり
リラックスしてワガママ放題になるところなども、何だか大変だけど面白いのだ。
「パラナ!草食べるのは後!ほらほら、進まないとおいてかれるって!」

まったくの初心者の私に、日本語でペラペラペラペラ話しかけられ、さぞやパラナ
は鬱陶しかったことであろう。


(うるせーよ。草ぐらい食わせろよ。) 


<2日目:夜のアクティビティ:ナイトサファリツアー>

夜、ジープに乗って夜行性動物を探しに行くということで、これが唯一他のゲスト
と一緒に参加するツアー。
それでも数人なんだけど。



宿のガイドさんが強力なサーチライトで動物を探してくれるのだが、この日は
あまりにも涼しかったせいか、なかなか見つからなかったのだ。
2時間のツアーで、結局オオカミ?2頭とミミズクを発見するのみ。
しかも、暗くてよく見えない。。。

まあ動物観察はさておき、晴れ渡った星空のすばらしさといったら!
天の川もクッキリですよ!
それが一番の感動だったかもしれない。

パンタナルの夜の暗闇は、もう100%の、完全無欠の暗闇なのだ。
都会の夜とはぜんっぜん違うその暗さにも感動したぞ。


(アクティビティ後編につづく)



大自然パンタナル~やっと出発編~

2009-10-03 23:25:19 | 旅のはなし
翌朝、優しかったNさんとお別れしイグアスを発った私たちは、一路次の目的地
パンタナル大湿原へと向かう。

世界遺産から世界遺産へハシゴって。

ゼータクだなあー。

Foz do Iguacuからサンパウロを経由して、パンタナルの玄関口クイアバに到着
したのは出発から約6時間後。(遠いです)
空港では、パンタナル担当の専属ガイドさんが出迎えてくれるはずである。

キョロキョロしながら出て行くと、名前が書かれたプレートを持って立っていた
のは、身長140cmくらいのコロボックルのようなお婆さん。

かなり素っ気ない様子で「こっち、こっち」と歩き出す彼女を見て、夫も私も
(お婆ちゃんだよ・・・大丈夫か?)と不安を隠せない。

なにしろ、かなり高齢そうなのである。
手ぬぐいほっかむり&モンペ姿で畑の脇に座らせたら、100%ハマるであろう。
(そして100%「ダーツの旅」のスタッフに声をかけられるであろう)

しかし、もちろん侮ってはいけなかった。
このMさんはパンタナルの全てを知る、と言っても過言ではないほどのベテラン
ガイドさんであったのだ。


出会いの印象は「不安」の一言であったが、実はその時点で、私にはもうひとつ
全然別の不安材料があった。

前日のイグアス観光中、履いていたトレッキングシューズの靴底が崩壊するという
世にも珍しいアクシデントに見舞われたのが誰あろう、この私だ。

かれこれ6年くらい履いていない靴をタンスの奥から引っ張り出してきたのだが、
「サンディエゴ→愛知→マイアミ」と過酷な環境の変化を繰り返してきたためか
どうやら完全にゴム部分が劣化していたようなのだ。

見た目が何ともなかったので気づかなかったが、歩き始めて5分で靴底がグズグズ
になり、10分後には完全崩壊に至った。

実は、そのアクシデントのために急きょ「バードパーク」の売店でビーサンを
買うハメになり、そのビーサンのせいで私はトゥカーノに足をつつかれたわけだ。

まったくもう、お笑い芸人なら美味しくてたまらないようなエピソードである。




そんなわけで、パンタナルに向かう前にどうしても靴を購入しなければならない。
ヘビーなアクティビティが目白押しのパンタナルを、サンダルだけで過ごすわけ
にはいかないだろう。

おそるおそるMさんに切り出すと、
「あ、そう。よくありますね。私もなったことあります」(え?マジで??)
「じゃ、靴買ってから行きましょう。大丈夫ですよ」
という力強いお返事が。

Mさんの指示により私たちの車が向かったのは、マイアミにもありそうな結構
ちゃんとしたショッピングモール。
ここで、私は無事にスニーカー(安くてダサい)を購入できたのである。
ほっとひと安心。

いやー、ガイドさん付きの個人旅行で本当に助かった。


さて、ここから気を取り直してパンタナルへ直行だ。

Mさんによると、半分以上は未舗装の道を通るので、宿まで約3時間ほどらしい。
寡黙でワイルドなお姉さんが運転するトラックに揺られ、ようやく私たちの
パンタナルツアーは軌道に乗ったのだった。



イグアスフォールズ!~アルゼンチン編~

2009-10-01 06:48:25 | 旅のはなし
翌日もイグアスの滝見物。
パスポートをにぎりしめて、アルゼンチン側へ向かいます。

この滝はあまりにも巨大なため、すべてを味わいつくすためには国境さえ
越えなくてはならないのだ。
恐るべし。

目指すは「悪魔ののどぶえ」を上から眺める必見ポイントだ。
アルゼンチン側の国立公園は車の乗り入れが禁止されており、ポイントまでの
移動は鉄道だという。

ここは激混み必至の人気スポットなので、Nさんより必勝法が伝授された。
いわく、
1.とにかく朝イチの列車の「前から2両目に」乗るべし
2.到着したら一目散にポイント目指して展望橋を進むべし

昨日よりも明らかに気迫がみなぎるNさんの表情に、こちらも身の引き締まる
思いである。
合言葉は「止まるな、歩け」だ。


(展望橋まで運んでくれる列車。 なんだかおサルの電車みたいよ。)

始発とはいえかなり混みあった列車は、約20分ほどで展望橋に到着。

ゾロゾロ降りたった団体さんが点呼などを取っている脇を、Nさんはものすごい
勢いですり抜けていく。
私たちも慌てて後につづく。

それにしても、Nさんの足の速さと言ったら!

私たちもそうとう頑張って歩いているのに、ぜんっぜん追いつけないのだ。
ていうか、どんどん離されてゆくんですけど。

展望橋は全長が1km以上あって、途中で思わず足を止めたくなる景色も広がって
いるが、Nさんの教えを信じて黙々と歩き続ける私たち。
「写真撮影は帰りにいくらでもできますからね~。止まらないで歩きましょう~」
にこやかながら有無を言わさぬNさんのお言葉に背中を押される。

そうして歩くこと10分ほどか。
前方にもうもうと水煙をあげて、「悪魔ののどぶえ」が見えてきた。

すっごい轟音!!

そして、ものすっごい量の水!!!

今まで大きな川だったものが、一気に滝となって雪崩のように落ちていく様は、
なにか言葉では表現できないくらいのド迫力だ。
夫と2人、しばらくはただボー然とその光景に魅入られて立ち尽くす。

Nさんはひっそりと距離をおき、私たちの周りには誰もいない。
見えるのは膨大な量のイグアスの水、聞こえるのは滝が落下する轟音だけ。

すげーな、イグアス。。。

Nさんは、この贅沢なひとときを私たちが味わえるように、あれだけしつっこく
急かしてくれたのだ。
ありがとう、Nさん!


(ずっと見ているとすいこまれそうになります。要注意。)

数分後に団体さんたちが到着すると、いきなりワイワイガヤガヤと「観光地」な
雰囲気でいっぱいになってしまったので、早く行って本当によかった。

このポイントはイグアス観光のベストオブベストでしょう。
なにしろ30分近くも眺めてたのに、ぜんぜん飽きなかったくらいだもの。
目が離せないのよ。


さて、そうはいってもキリがないので、この素晴らしい眺めに別れを告げて、
今度はゆっくりと景色を楽しみながら展望橋を戻る。
(しかし、Nさんは相変わらず早足だった・・・)

その後、アルゼンチン側でもトレッキングコースを歩き、イグアスの滝を色んな
場所から眺めた。
どれひとつ取っても同じ表情はなく、どこから見ても素晴らしい景色である。
「観に来てよかったなー」と心底思った。


(遊歩道で咲いていた合歓の木の花。 プリティー!)


早朝から活動してたので、お昼過ぎにはブラジルに戻ってきた私たち。
午後はのーんびり「バードパーク」をブラブラして、疲れたらホテルに帰るという
ことにする。

「バードパーク」とは、その名のとおり珍しい鳥たちがうようよいる公園である。

動物園と違い、鳥が飛び交う巨大なケージに人が入っていく方式なので、かなり
至近距離で鳥たちと触れ合える、というのが味噌。

「おー、それは楽しそうだ」と単純に喜んだのも束の間、この方式だったが故の
悲劇が私を待っていた。



トゥカーノという鳥である。

中南米の熱帯地方の森林にしか生息していない非常に珍しい鳥だ。

思わず見とれるほどカラフルで魅力的だが、そばで見るとかなりデカくて怖い。

コイツらがバッサバッサと飛び回るケージに入った時、かなり間近に寄ってくる
ので、喜んで写真を撮っていた私たち。
すると、そのうちの1羽が可愛らしくも私の足元にちょんちょん近づいてくるじゃ
ないですか。

「わー、けっこう人なつっこいんだねー」

その瞬間である。

いきなりコイツに足の指をつつかれたのは。

「げっ!なにすんだテメーっ!!」

そう日本語で怒鳴ったところで、ヤツには通じない。
その後も執拗に私の足を狙ってチョンチョンついてくるのである。

他の人には見向きもせず、ひたすら私の足を攻撃しようとするトゥカーノ。
体長50cmほど、口ばしだって30cm近くあるのだ。
かなり怖かった。

もしやヤツらは私の足指に塗られた赤いペディキュアを見て、好物の木の実だと
勘違いしたのではないだろうか。
あのしつっこさは、そうとしか思えない。

それにしてもなあ・・・・。


(お、なんか美味そうなの発見!の瞬間。 そりゃ私の足だよ。)

2日間のイグアス観光で、最後にまたひとつ「トゥカーノに追いかけ回される」
という貴重な体験をした私。

もうここに思い残すことはありません。

イグアスフォールズ!~ブラジル編~

2009-09-29 09:20:06 | 旅のはなし
さて、待ちに待ったブラジル旅行です。

金曜日の夜中に出発して、サンパウロに早朝到着。
いわゆる「red-eye」と呼ばれる夜行便だったが、意外と眠れて、しかも時間に
無駄がない。
ちょっと得した気分かも。

サンパウロの空港では、乗継ぎの合間にポンデケージョをもそもそ買い食いした
だけで、そのまま移動だ。
イグアスの滝があるFoz do Iguacuという町までは国内線で約1時間半。

どでかい世界遺産を抱えた町にしてはやたらちっこい空港に降り立つと、嬉しい
ことに天気は快晴。
「来たぜ、イグアスー!」と元気がみなぎる。

空港では、専属ガイドのNさんが出迎えてくれた。
日系ブラジル人のNさんは、物腰も話し方も笑顔もすべてが柔らかい素敵なおじ様
で、私たちのイグアス滞在中の一切をお世話してくださった方だ。
移動の車も運転手さんも専属。
よくよく考えると、とんだ大名旅行である。

移動につぐ移動で、いまだ頭もハッキリしてないような状態の私たちだったが、
Nさんから「今日はこれからブラジル側の滝見学とボートツアーですね」と予定の
念押しをされ、ほぼ休む間もなく観光へと出発だ。


ホテルからイグアス国立公園までは車で5分。
ボーっとしてる間に入場料も払われ、気づけば観光ポイントの遊歩道に到着。

あー、なんてラクチンなんでしょ。

自分たちが今どこにいるのかサッパリわからないが、とにかくここから1400m位
歩くらしい。
世界各国から詰めかけたツーリストの皆さんに混じって、レッツラゴーだ。

「いやー、イグアスに来ちゃったねー」とかしゃべりながらフラフラ遊歩道を
入っていくと、突如目の前にこんな光景がっ。



ひょえーーーっ! いきなりですかっっ!?

どうりでゴーゴーいう音が聞こえるとは思ったが、まさか歩き始めて数秒で
こんなゴージャスな眺めに出会うとは思ってなかった私は大いにアセった。
そして、どうやら周り中の人々が同じようなコーフン状態にあるようで、なにか
皆さん右往左往している。

Nさんによると、普段はここからの眺めはそんなに大したことないのだそうだ。
「なにしろ雨がたくさん降りましたからね~、平均よりも4、5倍くらいの水量に
なっておりますよ~。お客様はラッキーでしたね~」(by Nさん)

そう、いつもならこのへんは「ちょろちょろ」程度の滝しか見えないポイントの
はずであった。
大雨、バンザイ!

のっけからイグアスにノックアウトされ、足が止まってしまった私たちだったが、
Nさんに柔らか~く促されて先を急ぐ。


(こんなやつらまで一緒になって右往左往してた。 ハナグマくんたちです。)


さて、細い遊歩道を進むにつれ、気持ちのよい天然ミストが周りを漂いはじめた。

「おー、マイナスイオンだねえ~」

が、そんなノン気な感想を言ってられるのも最初のうちだけ。
進めば進むほど、天然ミストは霧雨へ、霧雨から小雨へ・・・と、空は晴れている
のに傘が欲しいほどの水蒸気攻撃が私たちを襲う。


(滝の眺めも、ちょっと怖いくらいの水量になってきました。。。)

なんしか「それくらいでもう勘弁してください」とお願いしたくなるほどの豪快な
流れっぷりである。

だいぶしっとり濡れた頃、この遊歩道のクライマックスである最終地点に到着。
右手に伸びる橋を進むと、イグアスの滝の最大の見せ場「悪魔ののどぶえ」を正面
に望むことができるのだそうだ。

Nさんはにこやかに「私は待っておりますので、どうぞ行ってらしてください」と
私たちを送り出してくれたが・・・


これ、どう考えても台風の暴風域に突っ込んでいくように見えるんですが・・・。

向こうから戻ってくる人々が「ひとっ風呂浴びて」きた様子なのも気になります。

明らかにズブ濡れ覚悟ですよね?


しかし、ここまで来たからには仕方あるまい。
夫と2人、決死の覚悟で橋へと踏み出した。

(うわーーーーーーっ!!ま、前が見えないっっ!!水煙がっ!ゲホゲホっっ!)

「悪魔ののどぶえ」を望めるポイントであるはずが、あまりの水煙でもはや何も
望めなくなっておりました。
ただただ濡れるのみ。


(後ほど上から撮ったその橋。 大変だったんです。) 

気持ちよくズブ濡れになったところでトレッキングは終了。
お次は今日のメインイベント<マクコサファリボートツアー>である。

これは、以前体験した友人から「絶対にオススメ」と言われたので、あらかじめ
予定に組み入れてもらっていたのだ。

スタート地点で一時的にNさんと別れた私たちは、他の参加者とともに森の中を
ジープに乗ってガタゴト運ばれていく。
まさに「ディズニーアニマルキングダム」のサファリツアー(こっちは本物)だ。

船着場?に到着すると、荷物をロッカーに入れ、裸足になってライフジャケットを
装着するように指示される。
そうとう濡れるツアーと聞いてきたので、私たちも服の下は水着である。
真夏であれば、みんな水着だけで乗ったりするそうだが、まだまだ肌寒い季節
なので、参加者は服の上からペラペラのポンチョみたいなものをかぶっている。
こんなんで大丈夫なんだろうか・・・?

そこはかとない不安を乗せて、ボートは滝に向かって出発。

意外なほどハイスピードでぐんぐんと滝に近づくボート。
途中2回ほど写真撮影タイムがあり、それが終わると「滝つぼに近づくのでカメラ
はここへ入れろ」と防水仕様のバッグにカメラが回収される。
そして、いよいよボートはものすごい水しぶきの中へ!

いやもう、シャレにならないほどの大量の水が、ザッブンザッブンかかってくるん
ですけどっっっ!!

いやいや、ほんとにもういいですからっっ!!

ほんとにっ!!! ぎゃーーーっっ!! やめてけれーーーーーっっ!!!


・・・・そんな数分間でした。

結果的に、頭からバケツで10杯くらい水をかぶったような有様になり、しかも
その後の高速ボート走行で死ぬほど寒い思いをし、地獄のツアーは終了した。
マジで殺す気か、と思った。

運よく(悪く?)ボートの先端にある特等席に座っていた私たちは、どう考えても
他の人々よりたくさん水をかぶった気がする。

しんどかったが、世界遺産に指定されてる水でパンツまでびっしょりになるなど、
なかなかできない経験であろう。
「楽しかった」とは言いがたいが「すごい経験をした」とは胸を張って言える。

それにしても、到着早々ヘビーだった・・・。

イグアスに完敗、な気分で今日のアクティビティは終了です。


この夜は<シュハスコ&ラテンダンスショー>という聞くからに怪しいイベントが
待っていたのだが、明らかにB級な内容のショーを意外と温かい気分で楽しめた
のは、イグアスの冷たい水を浴びて凍え死にそうになる経験をした後だったから
かもしれない。

生きてるって素晴らしい。

ブラジル、イグアス、カピバラ!!

2009-09-19 03:48:10 | 旅のはなし
突然ですが、昨日は9回目の結婚記念日でした。

今日からなんと10年目に入ったということ・・・
いやはや、けっこう続くもんですねー。
(それが普通では?)

いつもなら、結婚記念日の週末には<お外でゴージャスめし>を楽しむのが
我が家の習慣だが、今年は違う。
なぜならば、この週末から1週間、ブラジル旅行に行くからだ。

やっほーーー!

嬉しいなったら嬉しいなっ!


思えば、夫に「バケーション企画案その1」をプレゼンしてから早2ヶ月・・・。
よくぞここまでこぎつけたものだ。

カリブのリゾートかNYか、はたまたアルゼンチンかブラジルか・・・と悩み、
季節的にもぴったりだとブラジルに行き先を絞るまではよかったが、それからも
けっこうな紆余曲折があった。

当初の予定では<イグアスの滝とアマゾンへの旅>という企画で、アマゾン方面
のよさげなツアーなどをせっせと探していた私。

しかし、ある日のこと。
ガイドブックの中に1枚の写真を発見し、私の中で一瞬にして行き先が変更された
のである。

それは「ブラジルの自然」と書かれたページの下のほうにひっそりと掲載され、
あまりにもちっこいために、これまで注意を払っていなかった写真であった。


「こ、これは・・・・っ!!カピバラさんではっ!?」

そう、その直径2cmにも満たない写真の中で、何もなさそうな乾いた草っぱらに
のへーーとたむろしているのは、紛れもなく私の大好きなカピバラたちであった。

なんなんだ、ここは。

野性動物の宝庫、パンタナール?

世界最大の大湿原?

早速インターネットを駆使して調査を開始すると、ブラジルの中央部に位置する
パンタナル大湿原は、2000年に世界自然遺産に指定されたことにより、近年特に
野性動物を愛するツーリストに人気急上昇の自然保護区なのだそうだ。

そしてここには、野性のカピバラさんが「うじゃうじゃ生息している」とある。


リアリーー?


この瞬間、私たちのバケーションは<イグアスの滝とパンタナル大湿原への旅>
へと生まれ変わった。


困惑したのは夫である。

すっかりアマゾンのジャングルに冒険に出かけるつもりでいたのに、妻の一存で
知りもしないパンタナルなんちゅう場所に行き先を変更されたのだ。

「カピバラを見にここへ・・・・ほんとに・・・? アマゾンじゃなく・・・?」


が、最終的には私のあふれんばかりの情熱が勝利した。
私が以前からカピバラを愛していたことを知る彼は、妻と本気で争うほど自分は
アマゾンを愛してはいないのではないか、という事実に気づいたのであろう。
黙って引き下がってくれたのだ。

よくよく考えれば、「俺の夏休み、俺の金、俺の貴重な時間・・・それが何故
カピバラツアーなんぞにっっ!!」と憤慨されてもおかしくないところである。

それを笑って許し、すべてを受け入れてくれた夫。

いつもながら、なんという素晴らしい人であろうか。
結婚10年目もぜひ仲良くやっていきたい。


そんなわけで、今晩から行ってまいります。

待っててねー、カピバラさーーん!

Boca Ratonで罠にはまる(2)

2009-09-12 00:23:27 | 旅のはなし
ゴルフを終え、死ぬほど腹ペコの私たちは、意気揚々とレストランへ。

「今なら牛一頭まるごと食える!」くらいの空腹感だが、そうはいっても結局
そんなに食べられないことを、私たちは長年にわたる多くの失敗から学んでいる。

なので、前菜とサラダを1品ずつと、メインのステーキは1オーダーをシェアして
食べることにする。
そんな冷静な判断をしたにもかかわらず、それでもメインがくる前にもう腹7分目
くらいになっていた。
しかも、ステーキは「こ、これで半分?」という重量感。

結局は今日も負け戦でした。
どのようにオーダーすれば勝てるのか、アメリカのレストランよ。
誰か教えて欲しい。

それでも、前菜でいただいたBlue Crab Cakeは激ウマでした。
サービスも素晴らしかったので、重い腹を抱えつつも気持ちよく店をあとにする。

食後にホロ酔い気分でリゾート内を散歩してみたが、夜に外から眺めるホテルは
また一段とゴージャスである。
なにやら、自分までセレブになったような心持ちに。

この「にわかセレブ感」が後に我々を罠にはめることになるのだ。


それは翌朝のこと。

もちろん今日もゴルフです。
またしても昼抜きでラウンドすることになるため、ガッツリ朝食を食べておこうと
レストランへ。
実は、このホテルのBreakfast Buffet、どっかの旅行雑誌で「全米No.1」をゲット
したこともあるくらい有名なのだそうだ。

が、Buffetといえば、食べ放題。
食べ放題、といえば、負け戦。
それが我が家の定番である。
昨夜も負けたのに、さらに負けを重ねるつもりなのか。

その時もし私が冷静であれば、「朝食に一人$29も?アホくさっ!」と一瞬で
斬り捨てることができたであろう。

しかし、その時の私たちは気分だけは立派な『にわかセレブ』であった。

「有名なんでしょ?なら、せっかくだからいただいてみましょうよ、あなた」
「うむ、そうしようか、おまえ」

そんな会話が交わされて、私たちはまんまとBuffetの罠にはまってしまった。

いや、ホントに素晴らしかったんですよ。
盛り付けも美しいし、何を食べてもすんごく美味しいし。

しかし、しょせんは朝食、そうそう大量には食べれません。
$29分なんて、絶対ムリ。

ああ、2連敗・・・。


激安ゴルフパッケージでウホウホのはずだったのに、高級レストランでの散財
により、結局けっこうたくさんお金を払ってホテルを後にした。

思えば、私たちは同じような過ちを何度も繰り返している気がする。

学習効果ゼロか?


まあ、素敵なリゾートでいい気分を味わえたし、ハリケーンシーズンには珍しく
2日とも好天のなか気持ちよくゴルフできたし、とりあえずよしとしよう。

いやほんと、「Boca Raton Resort」、素晴らしかったですよ。




Boca Ratonで罠にはまる(1)

2009-09-09 12:19:14 | 旅のはなし
なんですか、
日本ではこの秋「シルバーウィーク」なる大型連休が実現するらしいですね。
ゴールデンウィークだけでも十分うらやましいのに、なんてことっ!

なんだかんだいって休みすぎじゃないのか、日本人。

しかも、「シルバーウィーク・・・GWに対しSWと略す」って。

SWといえば、南西の方角を指すか、スターウォーズを指すかのどちらかと
相場が決まっていたのに。。。
困ったことです。


アメリカには、日本みたいに「何かというと三連休!」という文化がないため、
11月以降のホリデーシーズンをのぞくと、実はとっても連休が少ない。
そして、貴重な三連休には「なにか特別なことをしなくては!」という気分に
させられてしまうのである。

で、Labor dayをからめた三連休だった先週末、以前から気になっていたリゾート
「Boca Raton Resort&Club」に行って来たよ、という話です。

-*-*-*-*-

Boca Ratonは、マイアミから車で1時間くらい北にある海辺の街である。

街自体にはリゾート的な浮かれた雰囲気などほとんどなく、カーナビの画面に
「あと2分で到着」と表示されても、そんな高級ホテルがこの先にあるなんて
とても思えず、やや不安がつのる。


が、ちゃんとありました。

どどーん、と!



ピンクです!



中もゴージャスです!


「Boca Raton Resort&Club」は、なんと1920年代に創業したという大変由緒正しい
リゾートホテルであり、アメリカ人がこぞって泊まりたがるようなところらしい。

確かに、なにやら優雅な人々がロビーをそぞろ歩き、ホテルのスタッフも皆どこか
気品と自信にあふれている。

さんざん着倒したゴルフウェア姿で、片手に汚れたシューズバッグ、片手に安売り
ゲータレードを入れたクーラーバッグをぶら下げた私たちは、その景色の中では
完全に浮いていた。

あまりの場違い感に、
「そうよ、あたしらは激安ゴルフパッケージの客よ、なんか文句あるっ!?」
と、逆に開き直って周囲を威嚇する私。

誰もケンカを売ってきてないのに、まったく自意識過剰なことである。

私が無駄に周囲を威嚇している間に、夫はなごやかにチェックインを済ませ、
とりあえず部屋に荷物を置きに行くことにする。

広大な敷地内には、本館以外にタワーと呼ばれる高層ホテル(これもピンク)が
あり、私たちの部屋はそのタワーの9階らしい。
パッケージプランでの予約だったので、部屋からの眺めなどまったく期待して
いなかったが、意外にもマリーナ越しに海が見えるナイスビューな部屋であった。
オフシーズン万歳!である。

前述のとおり、今回は「Unlimited Golf Package」という、ルームチャージと
プレイ&カートフィーが含まれて1泊$199のお得なプランを予約しており、
今日はこれから敷地内にあるResort Courseでラウンドだ。



このResort Courseは完全プライベートで、リゾートゲストオンリー。
キレイな箱庭のようなコースだ。
ここでも「優雅」という言葉が頭をよぎる。

池の周りに色鮮やかな花が植わっていたり、ちょっとした人工の滝がグリーン脇に
あったりするカンジが、San DiegoにあるFour Seasons ResortのAviara GCに似て
いるかもしれない。
1回しか行ってないから記憶あいまいですが。

レイアウトが変化に富み、フェアウェイのアンジュレーションが結構キツいので、
実はさほどラクではない。
そんなところは夫の気に入ったようである。
大変楽しく18プラス4ホールをラウンドし、気分よく部屋に帰るのだ。


夕食は、リゾート内に何軒もあるレストラン(どこも高いよ)からチョイス。
我が家はゴルフする日はたいてい昼抜きなので、夕食に命をかけます。

今日めでたく命をかけるのは、ステーキハウス『Old Homestead』。

さてどうでしょう。


(つづく)


GO WEST!(貝殻拾い!)

2009-07-09 22:59:32 | 旅のはなし
独立記念日の三連休、今度はちょいと西を目指してみた。

西海岸。 

といっても「フロリダ半島の」西海岸である。
ガイドブックなどではほんのちょっとしか取り上げられていないが、
なんでも、けっこういいカンジのリゾート地らしいのだ。

まあためしにいっぺん行ってみようや、近いし、
という気軽な1泊旅行である。


マイアミからはI75でひたすら西へ西へと走る。
右を見ても左を見ても、ひたすら広大な湿地帯がうっそうと続く。
カーナビをいくら眺めていても、画面には何の変化も起こらない。
故障したわけではない。 
ただただ、なーんにもないだけなのだ。(ただし、時々カメ横断注意)

そんな単調なドライブを続けること2時間あまり、
本日の目的地サニベル島に到着。
フォートマイヤースから橋を渡って行く小さな小さな島だ。

私がこの島に行きたかった理由はただひとつ。

「世界で3番目に貝殻が多いビーチってどんなよ?」

それが知りたかったからです。

なんでも、サニベル島のビーチはそれで大変有名らしいのだ。



こんなでした。

世界で3番目と言われても・・・・・・ややビミョーですか?


波打ち際を歩くと、とにかくたっくさんの貝殻たち。
裸足にはかなり痛い。

が、しゃがみこんで本格的に探し出すと、これが思いのほか楽しいのだ。
色のキレイなやつとか、デカイやつとか、「お!巻貝発見!」とか、気がつくと
時がたつのも忘れて貝殻探しにのめりこむ私。

しかも、じーーーっと眺めていると、生きてるやつもたくさんいて、波が引く
ごとにウニョウニョ動いてたりする。
ちっちゃなカニとかちっちゃなエビとかもクチクチ歩いている。

た、楽しいーーーーっっっ!!!
チョー楽しいじゃん、ここ!!


これまであまり他人に話したことはないが、味噌汁用に買ってきたアサリを
砂抜きする際、平気で20分くらい彼らの動きをじーっと観察できる私である。

変人ですかね?

そんな私がサニベル島のビーチに出会ったのはまさに僥倖といえよう。
いまや自分の中では「世界で3番目くらいに楽しいビーチ」だ。


ふと気づくと、カップルはみなメキシコ湾を眺めながら波打ち際をのんびり
手をつないで散歩してたりする。
かたや私ときたら、夫もほっぽりぱなしで貝殻拾いと生き物観察に没頭・・・。

ごめんよ、夫。

でも、思う存分遊ばせてくれてありがとう!




実はこの日は私の誕生日。
何歳になったのかは、あえて聞かないでほしい。

てことで、夜はホテルのレストランで豪勢なシーフードディナーざんす。
このスナッパー、ものすごい巨大でビックリしたけどものすごい美味かった!

いやいや、幸せな週末でございました。

思いたったがメキシコ(3)

2009-07-05 11:37:28 | 旅のはなし
さて。

念願のセルビン焼きを大人買いし、大満足の私。
その道中、かなり長時間のドライブだったので、Y子ちゃんと思う存分だらだらと
しゃべくりたおすことができた。
修学旅行中の女子高生かと思うくらい語り合った気がする。
ある意味すごい。


最終日は近場でのーんびり過ごすことに決めていたので、朝からマニスを連れて
大きな公園に散歩に出かける。

メキシコシティは、私が予想していたよりもずーっと都会で、ずーっとお洒落で
ずーっと緑が多かったのだ。
しかも、今は雨季のせいか空気も澄んでいるようで、大変気持ちがよい。
大きな公園がそこかしこにあって、お行儀のいい犬たちが集っているのも楽しい。


そして、この最終日、なによりも私を感動させたもの。

なんとチャプルテペック公園の中にある動物園である。

入園無料と聞いて、岡崎の東公園動物園みたいな物悲しい雰囲気を想像していた
私の度肝を抜いたのが、この「Parque Zoologico」。

なにしろ規模がすごい。
なんでも250種類2000頭(匹?)の動物たちがいらっしゃるらしい。
全部見ようと思ったら、何時間かかるであろうか。

これが無料なんですよ、奥さん。

しかも、パンダが2頭もいるのに無料なんですよ!

平日とはいえ、広ーいパンダエリアの前は私たち以外誰もいない。
パンダたちも思いっきりくつろいでいる様子で、ぐでーっと昼寝をしている。
同じように、トラもレオパードも黒豹も、家猫のようにくつろぎまくっており、
サルたちは好奇心のおもむくままに駆けずりまわっている。

どうやら動物たちにとっても、ストレスの少ない良い環境のようだ。
素晴らしい・・・。

サンディエゴ時代、動物園の年間パスをフル活用し、
「一人でも動物園に行く女」として恐れられていた(?)私である。

その私を感動させるとは、やってくれるじゃないか、メキシコシティの動物園!
また絶対来るぞ!(疲れちゃって全部回りきれなかったから)


最後に。

食べましたよ、本場のタコス。



これがシンプルでほんっとに美味しかった! 
アメリカで食べるタコスとは、まずトルティーヤからして全然違う。
今回はビーフ2種類を試して満腹になってしまったが、次回はぜひ豚肉も食べて
みたい。
それに、ものすごく安くてビックリ。


次はいつ行こうかなー、メキシコ!
マイアミから近いし、まだまだ見所はたっくさんあるし、絶対再訪するぞー!

思いたったがメキシコ(2)

2009-07-02 13:24:19 | 旅のはなし
翌日は、いよいよメインイベントの<セルビンさんの工房を訪ねる旅>だ。

メキシコシティから車で3時間くらいかかるというので、朝早めに出発。
Y子ちゃんによると、その工房はそうとうな田舎にあるらしい。

そもそも、ハビエル・セルビン氏の陶器を知ったのは、つい最近のことだ。

マイアミで仲良くしている友人のお宅に招かれた際、「メキシコで買ってきた
セルビン焼きよ」と見せてもらった陶器にひと目ボレ。

「なにこれっ!チョー素敵なんですけどーーっ!」

焼き物好きな私にとって、それは衝撃の出会いだった。


車に揺られること3時間弱、途中からはまさに「田舎」としか表現できないような
単調な風景の中を走りに走り、とうとう<CERAMICA Javier Servin>という看板を
見つけた。

細長いエントランスから先に続く2部屋ほどが店舗で、その奥が工房のようだ。
味のある田舎の一軒家といった雰囲気の外観に違わず、店内もとても可愛らしい。


(なんてフォトジェニックなお店でしょう。。。うっとり。。。)

ところ狭しと並べられた商品に、もはや私の頭の中を占めるのは
「なにをどれだけ買って、どうやって持って帰ろうか」
ということのみである。

さんざんっぱら店内をウロウロした挙句、最終的に購入を決定したのはお手頃価格
だったこのシリーズの食器。



セルビン焼きは、模様が繊細なら繊細なほどお値段がはるのだが、私はむしろ
このくらいの素朴なデザインのほうに魅かれたのだ。

・コーヒーカップ&ソーサー 4点セット
・シリアルボウル 4点
・テキーラボトル&おちょこ(?)の7点セット
・ナプキンスタンド 1点

と、思い切って大人買いですよ。
帰りのフライト、手荷物で持ち込めるギリギリの量ですよ。

いやー、満足っ!!!

顔中ホックホクにしながら車に乗り込む私に、Y子ちゃんも「遠くまで連れてきた
甲斐があったのう。。。」と思ってくれたことであろう。

ね?


さて、決して広くはないセルビン氏の店に1時間半も滞在した私たちは、
やや空腹をおぼえつつ、次の目的地サンミゲル・デ・アジェンデを目指した。

いやー、そこまでもまた遠かった!
出発前に地図でチラ見した際には「隣り町」くらいに見えたのに、まったくもって
メキシコの国土の広さを侮ってました、私。

到着したのは3時半くらいだっただろうか。
空腹の絶頂で垣間見たマクドナルドの看板がどれほど魅力的に見えたことか・・。
もう少しで「お願い、マック寄ってけれ」と頼んでしまうところであった。
危ない危ない。

遅ランチはサンミゲル・デ・アジェンデの町外れに建つ美術学校にて。

どうやらここは芸術家が集う町らしく、言われてみればそこかしこに美術品を売る
おシャレな店が並び、町並みもムチャクチャ風情があって素敵なのである。

が、空腹を抱える私たちはそんな素敵な景色を完全スルーし、目指すレストランに
一目散だった。
町を愛でる余裕を持てたのは食後のことだ。




この小さな町のランドマーク、サンミゲル教区教会はピンクの外観が独特の美しい
教会だ。
この教会のデザインもそうだが、ちまちました町並みの雰囲気もヨーロッパ的で、
昔旅行で訪れたスペインのコルドバという町にとてもよく似ている気がした。

こじんまりした可愛い店が軒を連ねて、散策していてホントに飽きない。

遠かったけど、連れてきてもらってよかった!



(大変美味しくて泣きそうになったQuesadilla・・・もちろん完食)


思いたったがメキシコ(1)

2009-06-30 03:47:26 | 旅のはなし
6月下旬のこと、夫が丸1週間出張に出てる間に、思いたって一人でメキシコに
行ってきました。

メキシコシティにSD時代の大親友が住んでいて、かねてより「いつでも遊びに
おいで」と言ってくれていたので、お言葉に甘えることにしたのだ。
もちろんエアチケットは夫の貯めたマイレージで・・・すまんねえ、ほんと。


突然決めた旅ゆえ、ほとんど予備知識がないままの出発である。

マイアミからたった3時間、
しかも聞こえてくる言葉はスペイン語、
そして横には気心の知れた数年来の友達・・・・
これでアウェー感を持てというほうが無理な話だ。
海外旅行にのぞむというより、「ちょっとそこまで」な感覚の私であった。
財布も持たずに町まで出かけるサザエさん並である。

旅の目的も
1.友達Y子ちゃんと思いっきりしゃべりたおす
2.本場のタコスを食べる
3.陶芸家ハビエル・セルビン氏の工房に行く(そして絶対に買う)
というシンプルな3点。

1と2に関しては、そんな鼻息を荒くしなくても容易に達成できるであろう。
しかも同時に。
問題は3だったが、これもY子ちゃんが「一度行ってみたかったから行こう!」
と快く予定を組んでくれたので、難なく実現できた。
ありがとう、Y子ちゃん!


そんなわけで、初めてのメキシコシティは観光客らしからぬ適当なカンジの
テンションで、Y子ちゃんに甘えっぱなしの5日間でありました。




Y子ちゃん宅でお出迎えのマニス。
3年ぶりくらいだけど覚えててくれてたようだ。(ちょっと願望?)
SD時代よりも更にネコっぽく、アンニュイな姉さんになってた。
イメージは小林麻美。 古っ!


-*-*-*-*-*-*-*-*-

メキシコシティに到着したのは日曜日の夕方。

なにしろ標高2000m以上の土地である。
高山病の心配があったので、当日はできるかぎり動かず早めに休むことにする。
何を隠そう、私は高山病経験者。
同じくらいの標高にあるグランドキャニオンで死にそうな目にあっているのだ。
大はしゃぎは禁物だ。

ゆっくり休んだおかげか、翌朝はスッキリな気分で起床。
フルーツイーターの私のために、Y子ちゃんがどっさり美味しいフルーツを用意
してくれた。
メキシコのフルーツはほんとに美味しい!
特にマンゴーは絶品です。


さて、今日のお出かけ。

観光について深く考えていなかった私だが、「地球の歩き方」を見て気になった
<ディエゴ・リベラ作の最大の壁画>とやらがソカロという所で見れるらしい。
実は結構な壁画フェチ(?)なのだ。

歴史地区であるソカロ(中央広場)に着くと、観光客やら物売りやらハトやらで
大にぎわいの様子。
いかにも「歴史背負ってます」といわんばかりの重厚な建造物が広場を取り囲み
アメリカにはない雰囲気である。



中でもとりわけ美しいメトロポリタン・カテドラル。
ため息がでるほど素晴らしい内部は無料で観覧できるのだが、あまりにも威厳に
満ちた空気ゆえ、クリスチャンでもない一般ピーポーは非常に気後れする。
なにもしてないのに「悔い改めます」と言いたくなるのだ。
悪事を働いた人が懺悔したくなる気持ちがわかる。




カテドラルの隣りに建つ国立宮殿。
そして、ここにメキシコの歴史が描かれた待望の壁画があるのだ。
(写真はほんの一部)

ただただ圧倒。

ボー然と眺めているだけでも十分満足できる。
が、今回はY子ちゃんが詳しい説明の書かれた小冊子を購入して、すべての壁画に
ついて細かく解説してくれたのだ。
感謝しきりである。

リベラという画家の壁画は初めて見たが、私の好きなタイプ直球ど真ん中。
ところどころに「なにこれ、ぷっ」と笑いを誘うようなキャラが描かれているのも
楽しい。


ソカロ地区の最も驚くべきところは、こんなに歴史ある素晴らしい建造物のその下
に、実はアステカ時代の遺跡が眠っているということであろう。
400年以上も昔、スペインの侵略によって当時の神殿は徹底的に破壊され、
その上にスペイン風の建造物やキリスト教会が新しく建てられたのだそうだ。

カテドラルの脇に、地下の遺跡の様子が少しだけ覗けるようになっている場所が
ある。
アステカ人の怨念がこもってそうで、ちょっと怖かった。


その後、民芸品市場に連れてってもらう。
SD時代のお友達S子ちゃんと合流し、大はしゃぎで民芸品の店をハシゴ。
こういう市場は女同士で歩くにかぎるなー、やっぱり。
あまりの楽しさに、写真を撮るのを忘れる。
そしてもちろん、旅先ならではのしょーもない民芸品を購入して喜ぶ私である。


ランチはお洒落なスパニッシュレストランにて。
ディナーがメインのアメリカと違い、メキシコでは遅い時間から食べるランチ
(comida)が1日の食事の中心になるらしい。
だから、通常レストランも1時を過ぎないとオープンしないのだ。
私ゃもうハラペコですよ。

そんなわけで、2時過ぎからガツガツ食べはじめ、5時くらいには満腹で死にそう
な自分がそこにいた。
まったく、いい年して加減というものを知らない人間である。

5時に満腹。。。
Y子ちゃんが「メキシコに来てから夕食を抜くことが多くなった」と話していたが
さもありなんだ。

もちろん私も夕食はいりません。
というか、苦しくて考えたくもありません。

ゲプー・・・。