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龍体力学覚え書き

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「特攻大和艦隊」を読了・・・強運について考えさせられるエピソード

2025-04-25 23:37:34 | book
光人社NF文庫「特攻大和艦隊」(阿部三郎著)を読了。

昭和20年(1945年)4月6日に沖縄へと向かった10隻の日本海軍の艦艇のうち、戦艦大和を含む6隻が撃沈された。

残存の4隻の中には、強運艦として有名な駆逐艦の「雪風」が当然入っているとして、その「雪風」でも3名の戦死者を出したというのに、およそ200名の乗員のうちたったひとりの戦死者も出さずに駆逐艦「初霜」は佐世保に帰投出来たことを知る。

艦隊内で予め決められた位置により、敵の攻撃をもろに受けやすい場所、比較的マークが手薄になりやすい場所があり、最初の配置では見逃されやすいポジションに「初霜」は位置していたかもしれないが、再三の空襲により混乱をきたせばそうも言っていられない。

そんな中にあって、度重なる空襲と魚雷の攻撃を切り抜け、無事に一人の戦死者も出さずに戻れたのはやはり偉業。最終的には終戦直前の7月に京都の宮津湾内で受けた空襲と、その際にまかれていた機雷で「最期」を迎えたものの、意図的に座礁させて「機能停止」出来たのはまだ救いではなかったか?

外洋の海底で木っ端微塵になっているよりも・・・。

その「初霜」に関するエピソードのラストで当時の艦長氏が、大和が沈没したあと佐世保に帰投できた4隻の駆逐艦には「雪」「冬」「涼」「霜」と冬を象徴する名前が付いていたのが不思議だったと述懐している。

たまたまの偶然だったとしても、冬っぽい名前というか「言葉」には凛とした強さが宿っているのかも・・・。

理不尽な運命を前にすると、名前に宿っている言葉の強さがパワーを発揮してネガティヴな流れに時に抗えうるのではあるまいか?

今年の冬。霜月ステークスをはじめ「冬」っぽい文字が使われたレースの当たり馬券をゲットできたら、コピーして財布に入れてお守りにしようかしらん?

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