4月に入っていながら南関東は冬の寒さ。前日の天気予報よりも気温がなかなか上がらないでいる(12℃行くと言っていながら10℃行かなかったり)。
まるで皇室関係の誰かさんのとあるイベントに際しての記念撮影の背景に、是非とも桜の花がキレイに咲いていて欲しい!というオーダーに気象操作で応えているかのよう。茨城県中南部においてそのイベントが行われるのは今週土曜日らしい。この数日の寒さで一気に散ってしまい葉桜になる可能性がなくなったので、安心して明日からは気温が通常モードに戻るのではあるまいか?
それはさておき、せっかくの桜の季節。坂口安吾さんの「桜の森の満開の下」でも読み直そうかと、講談社学芸文庫から出ている坂口安吾の本を3〜4冊並べてある棚に目を向けると、なぜかその文庫本が無い。何年か前のこの時期に同じことを考えて本棚から出したまま、全部読み直すこともなくどこかに出しっぱなしなのだろう。たぶんカバーをかけたため、本を積んであるところに目を向けてもすぐに見つけられない。
仕方がないので、「そのうち読もう」と買ったまま放置してある本の中から桜に関連するタイトルの文庫本を手にとって、ささ〜っと読了したのは「醍醐の桜」(水上勉著)。
著者の水上勉さんは若い頃、陸軍の輜重兵でお馬さんの世話を京都でしていたそうで、その時のコトが京都の醍醐寺付近の描写とともに記述してあった(表題作)。
そしてこの短編集の冒頭作品において、実業家のS氏という人物との生前の交流と墓参のエピソードが書いてあるのだが、お墓のある寺院の名前についてどこかで読んだ記憶があって、イニシャルの人物が誰かだいたい見当がついた。
小説の中では架空の寺の名前になっているけれども(使われている漢字が上下入れ替わり、本来の「**院」が「**寺」となっている)、ウィキペディアで確かめてみたらビンゴ。その「S氏」の奥さんの本は何冊も読んでいるし、つい先月も一冊読んだばかり。坂口安吾さんの文庫本が入っている棚のすぐ近くに、講談社学芸文庫からリリースされているその人の本も4冊入れてある。何週間か前に読んだ「十一面観音巡礼」(白洲正子著)も当然そこに。
「桜」から始まって、坂口安吾さん、水上勉さん、白洲正子さんという流れが来ている気がする以上、「そのうち読もう」と買ってある文庫本の中に見つけた「S氏」の奥さんの本を読むべきかな・・・と新潮文庫から出ている「夕顔」をめくってみたら、一枚目がカラー写真のページになっていて、その中にS氏とその奥さんのお墓の写真も・・・・。
この偶然。次に読む本が決まった。
まるで皇室関係の誰かさんのとあるイベントに際しての記念撮影の背景に、是非とも桜の花がキレイに咲いていて欲しい!というオーダーに気象操作で応えているかのよう。茨城県中南部においてそのイベントが行われるのは今週土曜日らしい。この数日の寒さで一気に散ってしまい葉桜になる可能性がなくなったので、安心して明日からは気温が通常モードに戻るのではあるまいか?
それはさておき、せっかくの桜の季節。坂口安吾さんの「桜の森の満開の下」でも読み直そうかと、講談社学芸文庫から出ている坂口安吾の本を3〜4冊並べてある棚に目を向けると、なぜかその文庫本が無い。何年か前のこの時期に同じことを考えて本棚から出したまま、全部読み直すこともなくどこかに出しっぱなしなのだろう。たぶんカバーをかけたため、本を積んであるところに目を向けてもすぐに見つけられない。
仕方がないので、「そのうち読もう」と買ったまま放置してある本の中から桜に関連するタイトルの文庫本を手にとって、ささ〜っと読了したのは「醍醐の桜」(水上勉著)。
著者の水上勉さんは若い頃、陸軍の輜重兵でお馬さんの世話を京都でしていたそうで、その時のコトが京都の醍醐寺付近の描写とともに記述してあった(表題作)。
そしてこの短編集の冒頭作品において、実業家のS氏という人物との生前の交流と墓参のエピソードが書いてあるのだが、お墓のある寺院の名前についてどこかで読んだ記憶があって、イニシャルの人物が誰かだいたい見当がついた。
小説の中では架空の寺の名前になっているけれども(使われている漢字が上下入れ替わり、本来の「**院」が「**寺」となっている)、ウィキペディアで確かめてみたらビンゴ。その「S氏」の奥さんの本は何冊も読んでいるし、つい先月も一冊読んだばかり。坂口安吾さんの文庫本が入っている棚のすぐ近くに、講談社学芸文庫からリリースされているその人の本も4冊入れてある。何週間か前に読んだ「十一面観音巡礼」(白洲正子著)も当然そこに。
「桜」から始まって、坂口安吾さん、水上勉さん、白洲正子さんという流れが来ている気がする以上、「そのうち読もう」と買ってある文庫本の中に見つけた「S氏」の奥さんの本を読むべきかな・・・と新潮文庫から出ている「夕顔」をめくってみたら、一枚目がカラー写真のページになっていて、その中にS氏とその奥さんのお墓の写真も・・・・。
この偶然。次に読む本が決まった。