第一条の天皇の象徴の地位は「主権の存する国民の総意に基く」とある。国民の主権を規定した条項はこの国の憲法の条文に一切無い。
憲法前文の最初の文章の結びに「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」と書かれている。つまり憲法前文の記載内容が国民主権の根拠となっている。
GHQから英文で書かれた憲法案を受け取った当時の政府は、前文はいらないから削除したい旨を申し出たが、憲法第一条の天皇象徴制を定める為には、前文は当然に必要と門前払いをされた。
この時、国民主権を避けようとしたのは誰であろうか?後年、安倍首相は「みっともない憲法」と評し、その例に「前文」をあげていた。その本意は何処にあるのか、…。
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