玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

ヒステリックな隣人

2013-09-28 20:14:41 | 政治

よく痛いところを突くよね!9月15日、国民日報(電子版)は「バレンティン ホームラン2発 日本野球の自尊心を崩した56号、李承ヨプを超えた57号」とする見出しの記事で、この日にバレンティンが放った2本のホームランについて詳しく報じた。記事は、バレンティンが前日、阪神の投手陣から故意に近い四球を与えられたと指摘。そして過去、日本では近鉄のローズや西武のカブレラが、「王貞治氏の打ち立てた1シーズンのホームラン記録を外国人に超えられるわけにはいかないという、投手の集中的な牽制に遭い、新記録達成を目前であきらめることになった」と、王貞治氏の記録が日本プロ野球の“自尊心”だったとの解釈を加えた。

この記事はあまりに日本人の心のことを調べ過ぎていると思う。確かに、そういう考えの日本人がいることは承知をしている。ただ、ここまで隣国日本のことを解る韓国マスコミが、日本という国をひたすら誹謗し続けるのが悲しくもある。申し訳ないが、日本人は韓国国民が日本を注視するほど、実は隣国の韓国に注意を払っていない。これが多分事実だ。だからこそ、一方的に、救いようのない位の恨みと憎しみの川が竹島を挟んで流れているのだろう。

国家という像を求めるとき、隣国を貶める以外に自らの自立自尊を認識しえない、そんな自由のない、また誇りのないナショナリズムの発露だとしたら、これほど空しく、情けないことはない。そこに流れている国民感情は日本に対する内在的な劣等感による憎悪ではないだろうか。それは中国の日本排斥というのと異なる形成過程があったのではないだろうか。結果として、中国は日中戦争に最終的には勝利をした。少なくとも、戦勝国側にいたのだから。韓国は日本に併合されていた。朝鮮半島の日本への独立運動は、歴史上は北朝鮮の金日成がやったことになっている。したがって、彼らの誇りはいまだに伊藤博文の暗殺者安重根しかいない。

     

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ソウルの真顔

2013-09-24 14:12:12 | 旅行

数年前にソウルに行った。朝のお粥、露天でのトッポッキ、参鶏湯、美味であり、日本人観光客に対する韓国人の笑顔が印象的だった。ワールドカップ共同開催の後であるし、日本の景色に近いということもあって、隣町感覚の外国であった。外国旅行の初心者としては気の許せる隣国と思った。だがツアーコースからはずれて、普通の住宅街にある小洒落た喫茶店に入った。外も内も、まるで東京の原宿か青山にあるような若い人向きの喫茶店がそっくり移築されたような店づくりだった。そこに入って、若い店主にコーヒーを注文した。庭には猫が寝そべっていて、暫し時間は止まったような静寂な空間であった。しかし、今思うと、それは静寂でなく、観光コースを外れた迷い日本人に対する冷たい拒否の空間ではなかったのではないだろうか。あのときも、なにかスッと冷たいものが背中に張り付いたような感じも受けた。それが、観光以外の場での普通の韓国人の日本人に対する視線なのだと気が付くべきだったかもしれない。いくら旅行費が安くても、もうソウルにはいかないだろう。

 猫は関係ねえか。

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吉本的地方行政

2013-09-19 21:18:55 | 都市

政治家や行政の横暴や責任の追及をするのが本来の仕事である筈のマスコミは、最近はろくでもないことばかりに首を突っ込んで、弱い者いじめばかりしている。また、何が何でも改革という言葉大好きな政治屋さんは、「維新」とか言っていながら、妙に時代錯誤の権力志向で、自分の思うとおりに民間校長なるものを公募して、言うことを聞かない教職員組合の鼻をあかしたつもりでいる。ところが、この公募校長たちが次々と不祥事を起こせば、選考が間違えていたと開き直っている。何十年間も教育という現場に携わってきた教職員をまったく信用せず、教育なんて誰にでもできると言わんばかりに、民間の経営感覚の校長を選考する。一弁護士の御託を聞きたくないし、その膨らみ過ぎた自信とやらがどこからきているんだろうか。あの人物は魔訶不思議な存在である。彼の思考回路は、何でも、自分が正しくて、他人がみんな馬鹿だと思っているようだ。そんな奴だから、従軍慰安婦の問題も単なる性の実態論でしか語れないのに、あたかも誰も知らない真実をつかんだとばかりの得意顔で、でかい声を出す。声がでかいと間違えたときに訂正しづらいじゃないのかな、と思うのだが。

大阪人には、東京人と張り合いたいという意気込みは感じるが、反面、そのためにどんくさい努力をしているのかな。実はしていないのではないか。吉本的なお笑いで政治をするのが関西の粋だと勘違いしているような気がする。それは、ただ粋と洒落を混同しているだけじゃないのかな。過去の府知事だった横山ノックで十分に懲りたはずだろう。あのぐらいの首長しか選べないのなら、大阪都にならない方がいいとさえ思う。阿保な首長を選んで置いて、後で、阪神的な自虐ネタに変えてほしくない。

もっとも、東京でも、過去には、青島幸男に、石原慎太郎と、みんなタレント系で、橋下ほど独善的ではないにしろ、似たようなものなのかも。大都市というのは、選挙民が多いので、首長選挙が難しいのかな。結局のところ、地方の首長は、マスコミがいじりやすい人物が選ばれやすいのかな。かつての長野、宮崎、横浜、今の名古屋、千葉もそうだった。うーん、むずかしいね。

〇今年の自分勝手な「生麺」ランキング

第1位 第2位 

第3位 番外

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あいまいな国

2013-09-13 22:38:28 | 政治

国の政治や経済の転換点を造ったのは、結果として、いったい誰なのかを調べてみると、案外大政治家や首長ではなく、上級官僚のひとりに突き当たることがある。あのバブルの風船に無造作に針を刺したのは大蔵官僚で、あのゆとり教育への道に思い切りよく舵を切ったのは文部官僚だったりする。今不思議と思うのは、1992年の中国の領土法に対して、日本は口頭の抗議しかしなかったという、一説には、当時、天皇の訪中が計画されていたからだとも言われているが、真偽はわからない。歴史上の物事とは、必ずしも支配層や権力者が明確にかじ取りをするものばかりではないようだ。日本の戦争は東條英機が決めたのか、手続き的には最高会議が決定したのだろうが、実際は、そこ迄持ち込んだ中堅幕僚を始めとして、いろんな人たちの思惑が重なり合って、そうなったのではないかと思う。日本の政治を考えると、事を終わってからの、責任の追及が為されていないと思うことが多い。尖閣の帰属を明確に棚上げにしたのか、いつ、誰がしたのか、もしそうだとして、中国が棚上げの合意を破った時、誰がどういう理由で追及をしなかったのか。今これだけ騒いでいるのにどうもはっきりしない。藪から棒に、尖閣問題に火をつけたのは、最近のことなので、誰がやったか、みんなまだ頭の隅にあるが、だからと言って、その功罪を議論しない。不思議な国だよ、この国は。なんかみんな、うやむや、あいまいにして、水に流してしまう。

 ああ、湘南の空 

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怨恨の国

2013-09-09 22:07:55 | 近現代史

また、東京にオリンピックが来る。あと7年間の目標ができたような気がする。案外うれしい。しかし、世界にはこれを喜んでいるものばかりではない。今後、関係のこじれている隣国の二国はどういう反応になるのだろうか。

韓国は「恨の国」だという。日本は怨も恨もほぼ同じ意味だが、韓国はこの二つは区別されていて、恨は自分の内部に沈殿していく情の塊であり、怨は憤怒であり、熱ぽく、復讐で晴れるが、恨は冷たく、解くことができないという。(日経新聞2012・9・16版「恨の5百年」より引用)しかし、最近の韓国の反応を見てみると、どうもその区別は私には説得性がない。

かつて、西郷隆盛らが下野した「征韓論」というのがあった。その原因は明治政府が「王政復古」を朝鮮王朝に通知をしたときに、その国書の受け取りを拒否した。その理由は、中国しか使ってはならない「皇」の文字が使われていたからだという。彼らは自国と中国との冊封関係で、「王」に安住し、それに属していない日本(つまり、倭という夷国)を常に下に見ていたではないか。不思議に、今の韓国の中国へのすり寄り方が、いかにも自然で、慣れているように見える。

当時、日本は確かに朝鮮半島への領土欲求があったと思うが、反面、欧米列国へのコンプレックスに苦しんでいた。日本は隣国からの蔑視扱いに激怒して征韓論が生まれたとも言われている。その後、日本は朝鮮併合、満州国建国、日支戦争と膨張を続け、太平洋戦争によって敗戦をした。彼らは、日本が敗戦後に自分たち以下の劣等な国になることを望んでいたのではないか。ところが、朝鮮戦争が契機となって、日本経済は目覚ましい発展を遂げてしまった。そこに、日本への二重の怨恨が生まれたのではないか。 ソウルの路地裏

戦後、李承晩ラインによって、竹島が実行支配された。平和憲法で動けない日本の屈従や苦しみを見て、そこに日本に対する優越感を感じたのではないか。その快感を国の礎の証として、竹島や従軍慰安婦問題などを固守している怨恨の国としか、現在は見ることができない。

オリンピック招致という日本の幸運に対して、今後隣国としてどう行動するのかによって、韓国の真意を知ることができるだろう。韓国が実は信頼のできる大人の国であり、今の自分の考えが間違っていることを願う。 韓国の国立博物館の仏像

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