玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

戦争はある

2018-06-30 10:10:26 | 日記

先日読み終わった魚住昭『国家とメディア』で紹介されたジョエル・アンドレアス『戦争中毒』を読んでいたら、「朝鮮半島は二つに分断されたままで、約4万人のアメリカ兵が今も韓国に駐留している」とあった。

ふとネットで調べたら、4万人の米兵がいるのはわがニッポンだった。韓国は非公表のようだ。ドイツにも5万人とあった。まだ“冷戦”は続いているのか。

決して憲法凍結派ではない。かつての戦争も憲法を近代化できなかったことだと考えている。がしかし、この國から9条を変えたら、或いは消したら、何が残るのだろう。どの顔して東南アジアの諸国を訪ねることができるのだろう。

東京・神楽坂

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ABEは政治史に残るだろう

2018-06-27 11:28:39 | 政治

この國はグロバリゼーションにより、或いはゆとり教育によって、選別され、格差が顕在し、富が集中して、新たな特権階級が再び造られた。

がしかし、実は旧体制の特定の家系の者は、戦前・戦後を経ても、脈々と地下に流れている地下水のように、焼け跡闇市の地面の下にも流れていたのではないか。

辺見庸の「1937」では、「安倍という人には、とうしょから人質を何とか策を講じてたすけようという意思がなかったように見うけられる。・・・日本の古層がおびていたどこか凄惨な血が流れているようだ」と評している。

これは、2015年の後藤健二さんを見殺しにした彼の態度から感じたのだと思う。私も、その時から彼を一般庶民感覚を持たない階層だと疑いはじめている。

彼にとっては、拉致問題も、彼が政治的な頂点に立つための単なる手段・方策でしかなかったような気がしている。今また、それを押し入れから出して、リユースしようとしている。

日本の一般の人間と感情や感覚を異とする人間を宰相にしてしまうこの国の不運を嘆くとともに将来の暗雲を感じている。


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変な店を見つけました

2018-06-25 09:00:38 | 映画

また、ケイト・ブランシェットの映画を見ました。『ブルー・ジャスミン』題名が良くて観たのですが、内容は案外に深刻で、夫が詐欺師で、刑務所で自殺して、息子も居なくなって、一人精神を患いながら、貧乏な妹の家に身を寄せる物語なのです。

かつてのセレブで幸福な時のシーンは飛ばしました。まあ、さほどの感動はなかったのですが、後からネットで調べたら2013年の「アカデミー主演女優賞」貰っているんですねえ。まあ、こういうシリアスなのがまだ受賞するのだと感心しました。

『ベンジャミン・バトンの数奇な運命』以来、ケイト・ブランシェットは好きな女優です。演技は当然に上手いですが、まず存在感があって、実際の姿も骨太の女性で、私生活もきっと抜け目なくキッチリ生きている。こういう人は、いずれ迎える晩年はどうなるのだろう、と軽い嫉妬をもって追ってしまいます。

「ブルージャスミン」の画像検索結果

そういえば、先日鵠沼海岸に行ったときに、変な店を見つけました。

『シネコヤ』~映画と本とパンの店~

この頃、鵠沼あたりは爺さん婆さんの街になってしまいました。定員10人ほどの小さな映画館で街の雰囲気がちょっと変わるといいなあ。

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政治も世界基準かな

2018-06-22 10:11:49 | 映画

珍しく、コマ切れでなく、通しで150分の映画を見た。『TRUTH(日本名「ニュースの真相」)主演はケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォードだ。ブッシュの軍歴詐称のスクープが偽造文書ということでCBS側のジャーナリストが葬られていく内容であった。

2004年の大統領選挙時のことだが、まさにアメリカというできごとで面白かった。ブッシュの州兵の履歴を当時に疑問に思っていたが、映画の中では「ベトナム戦争逃れ」という理由が腑に落ちた。

アメリカの政治方式が日本に伝播するのは昔からだが、最近はほんの数年で伝播してくる。政治のグローバリゼーションかしら。日本は大統領制ではないが、近頃、政治権力が肥大化してるので、日常的な目線で、この映画を見ることができた。 

それにしても、題名が『TRUTH』とは皮肉だ。今のこの國では、何故か浮いてしまうほど軽い、滑ってしまう題名であった。

「truth 映画 2015」の画像検索結果

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今更気づいても、遅いかな

2018-06-20 23:47:30 | 近現代史

受験勉強で、1932年を<戦(いくさ)につながる515事件>と覚えたけれど、ふと違うものが見えてきた。「1935年の天皇機関説批判」という文部省の教科書の表現がおかしいことに気づいたのだ。実は「1935年の天皇神権説樹立」というのが事の本質なのだ。1935年を、<戦(いくさ)にGO>と暗記すればよかった。

戦争に負けても、尚且つ、国家という機構は国民の歴史の捉え方を邪魔しようとする。「天皇機関説批判」は、挙句の果ては、国会で「国体明徴宣言」を満場一致で決定し、天皇が現人神になり、国家総動員体制で戦争に突入して行ったのが、1935年の意味、捉えなのである。

翌年、あの226事件が起き、その翌年に、日中戦争が始まった。天皇が現人神なんていうことを国会で決議する、随分と神がかった変な國だったのです。この國は、イスラム国や北朝鮮を真っ向から批判できない歴史を持っていた訳です。だから、亡霊のように、「教育勅語」が良いなどと平気で言う、変な偉い人が居るのです。

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