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玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

近現代史の裏側⒃ ―天皇と側近の別れ―

2023-12-12 10:35:42 | 近現代史

木下道雄侍従次長は、些か頑張りすぎたのか、約7か月後の昭和21年5月にはお役御免になってしまう。その時、彼は天皇からインクスタンドとペンを賜った。

【木下道雄『側近日誌』より】

これを読んでいて、ふと思うことがあった。

木戸幸一が戦犯で収監される前に天皇との別れの際に「聖上御手ずから硯を賜り」と昭和20年12月10日の件に記されている。

これでは、天皇は硯を木戸にあげて、ペンを木下にあげたら、書くモノがなくなってしまうと思うのは、要らぬお世話というモノなのかもしれない。

敗戦後の一年間に、天皇は二人の古い側近と別れた。天皇にとって「木戸はどういう存在だったのだろうか」と、ふと想った。【次週へ】

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