東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

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個人が組織を動かす時代…アメリカ大統領選挙に感じた

2008-02-16 20:43:07 | ミニ経営戦略・戦術論
個人が組織を動かす時代…アメリカ大統領選挙に感じた

アメリカ大統領選挙が世界中の耳目を集めている。中でも、ヒラリーVSオバマの戦い。劣勢と見られていたオバマ氏が“風に乗って”勝利しそうな按配になってきた。
 対決の構図は、オバマ氏の「変革、団結」に対し、ヒラリー氏は「政策、経験」というが、個人VS組織の違いを見せつけた「草の根献金」「インターネット」の、オバマ支持の個人パワーに目を見張った人も多いのではないか。改めて、個人が組織を動かす時代がきた事を強く印象づけた。
 
 経営に置ける組織に置き換えたらどうなるか。偽装事件だけでなく、いまや内部告発が端緒となってほころびを見せる事例が後を絶たない。中小企業に未だに多い同族支配意識が極めて危険を伴う時代でもあることを意識すべきだ。その根底に、組織に帰属しない個人意識の高まり、個人が組織を動かす時代が来たことがある。口先だけでない従業員満足の追求や価値観の共有集団が目指す根底だと思う。
 知り合いの経営者で、3年後現在の賃金水準を2割upする前提で目標を立てよ!と号令を掛けた方がいる。時代の空気を捉えた解りやすいコトバになっているのではないか。給料を人件費と捉えるコスト意識は、最早、固定観念ではないか!?
 小規模の商店、飲食店なども、パート、アルバイトで安く済まそうとする意識がある内は、とても「おもてなしの心」など根付かないと思う。
 一緒に働くスタッフには、「解りやすいメッセージ」、「個々人の声を聞く、生かす」を教訓にすべきと、アメリカ大統領選挙から感じた。
 
コメント
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