やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【エネルギー】  国産エネルギーの種類と現状 ~(5) 風力~

2011年08月16日 | ~h27 政治経済

[検討順] 1:非化石エネルギー・・・地熱:とても有望、陽熱:日本では小規模が有望、太陽光:小規模発電に便利。大規模には(まだ?)高コストで不向き、おおまさガス(極めて有望!)/風力、水力、バイオマス、大気中の熱、原子力エネルギーなど。2:メタンハイドレード、化石燃料・・・石油、石炭、、天然ガス、LPガスなど(古代地質時代の動植物の死骸が化石化し、燃料となったもの)。
エネルギー自立への道 ■現状認識 4 国産エネルギー資源の種類と現状 

(4) 風力  

<ウィキペディア「風力発電」より引用・要約 (写真も)

 ←北海道に多くみられる風力発電用風車

・長所・・・主に環境負荷の小ささ、化石燃料の使用量削減、エネルギー安全保障、産業振興・雇用創出など。
・短所・・・主に出力電力の不安定・不確実性と、周辺の環境への悪影響の問題がある。

・資源量
・・・日本では35GW(ギガワット)程度の資源量が開発可能であると推定されている。
 筆者注) 35GW=3500万KW。100万KW原発の35基分。ちなみに日本全体の最大電力需要は約1億8千万kWh

・日本最大・・・郡山布引高原風力発電所。33基を備え、出力65,980キロワット。電源開発株式会社により建設。平成19年2月運転開始。

・コスト・・・日本における単純な(温暖化対策費などの費用を含めない)単位発電量あたりの費用は、平成13年の時点で10~24円/kWhとされ、国内でも条件が良ければ実用水準に達する施設もいくつかある。

・世界では・・・2010年末実績で、中国42.3GW、米国40.2、ドイツ27.2、スペイン20.7、インド13.1、イタリア5.8、以下仏、英、カナダ、デンマーク3.8までで上位10カ国。/日本は2010年末の目標で3GW。
 ~以上引用終~

 ~以下、2011.9.24、内容更新~

 いろいろと調べてみると、現状の技術レベルでは、《陸地では、立地条件や、不安定な風の状況からみて、日本全体としてはあまり適していない》 というのが実情ではないだろうか?  もちろん、採算・コストを無視すればいくらでも無人の山地などに作れるだろうが、電気料金がどんどん高くなってしまう。 経済性を無視しては成り立たない。(世界では、風力発電開発がすすんでいる。日本は今は10位以下の発電量。)

 洋上では大きな可能性があるようだ。陸地よりも風が吹く、住民への悪影響が少ないなどの利点がある。今後の発電技術の進展によっては、10年もたたないうちに、日本の一定割合の発電量を担う存在になるかもしれない。
 ただし、受け入れ側の電力会社の安定供給技術などの進展が必要らしい。現在の風力発電の受け入れ割合は5%ほど。(※スペインでは20%ほど受け入れているそうだから、現在の日本の状況は技術上の問題ではなく、経営上の問題なのかもしれないが…?)

 洋上風力発電には、着床方式と浮体方式があるが、遠浅海岸が少ない日本では浮体方式が適していると言われている。すでに実験が始まっている浮体方式の発電が成功(=火力発電と同等程度のコスト実現)すれば、それこそ前途洋々となるかもしれない。

まとめ・・・陸上では今以上の進展はないだろう。しかし、技術的進展があれば、海上での発電はかなり有望のようだ。


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