やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【敵論】時事 大田弘子氏は「敵」なのか? その1 ~「市場原理主義者」は?~

2012年06月28日 | ~h27 生き方/文明

◆「善き日本」=「善き日本人」が圧倒的多数を占めている日本。◆「善き日本人」=正義感を持ち、自分や家族のためだけでなく、みんなのためにもまじめに働く日本人。◆「日本人」=日本国籍を持つ、「日本民族系日本人」+「他民族・外国系日本人」+「前二者の混血」。
◆善き日本の敵=意図して日本人の身体や財産を害する行為をする者(企画者/指揮者/実行者/悪意のある不作為者)/擬似敵=無自覚の利敵行為者・不作為者。 ◆善き日本の味方=善き日本の敵と擬似敵を認識でき、戦う意思のある人々。

■日本内部での敵味方識別のむずかしさ

 《終戦後7年間にもわたってアメリカ占領軍に徹底的に支配・洗脳された》うえに、《日本人と区別のつかない外国人や帰化日本人が数百万も人り込んでしまっている》現代日本での「内部の」敵味方識別はかなりむずかしいようです。
 特に、「言論人」においては、敵対行為が《目に見える直接行動》ではなく、かなり複雑な言論でなされるため、いっそう識別がむずかしくなるようです。
 さらに「経済についての言論」になると、戦後日本の教育が《ほぼ経済知識抜き》で行われていることもあって、私たち一般日本人にはなおさらむずかしいと思います。

 しかし今回は、失敗を恐れず、経済学者:大田弘子氏を題材にして、日本内部での言論人についての敵味方識別について研究してみたいと思います。

■「市場原理主義者」:大田弘子・政策研究大学院大学教授の一貫した主張

大田氏の人物像・・・<ウィキペディア「大田弘子」>を参照してください。一部引用すると・・・

2002年には大学を離れ行政官に転進し、内閣府参事官
に就任。翌2003年には女性初、民間出身者としては2人目の内閣府政策統括官に昇格した。経済財政政策を担当した。」
2006年から2008年まで安倍内閣安倍内閣改造内閣及び福田康夫内閣民間人閣僚として経済財政政策担当大臣を務めた。政策は竹中平蔵のものをほぼ踏襲。」

 つまり、自民党小泉内閣の「経済構造改革」の推進者として学会から政界へ抜擢された人。
 したがって、大田氏の敵味方識別をするということは、小泉純一郎氏や竹中平蔵氏のそれも同時に行うということになります。とても重大な識別ということです。

・最近は
「消費税増税」「TPP参加推進」で一貫。
 
 
言論人の敵味方識別をするには、どうしても「言論の内容」の理解が必要です。
 
そこでまず、最新記事の<産経新聞2012.6.27「成長を通じて税収増やす発想を」>から、一部引用します。(※太字化は松永による)

成長を通じて税収増やす発想を(見出し) 

・消費税増税~~可決されたのは一歩前進だ。

 だが、~~成長戦略を通じて税収を増やそうという発想が欠けている。

・バブル崩壊以降、日本経済はダイナミズムを失った。
 ~~環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への交渉参加が遅れ、国内の規制緩和も進んでいない。~~ 
・日本には20年先を見通した「時間軸を持った議論」が欠けている。~~


・TPPの交渉参加について「農業が壊滅する」という反対意見がある。

 だが、それでは10年後の日本はどの分野で食べていくのか。
 将来の若者たちの雇用はどうやって守っていくのか。~~

・成長戦略には「スクラップ」と「ビルド」が必要だ。~~。誰がどういった理由で反対しているかという、問題の構図を国民にはっきりと示す政策決定のプロセスが大切だ。
・~~。「改革なくして成長なし」だ。
(談)


 「規制緩和」「スクラップ&ビルド」「改革なくして成長なし」・・・いつかどこかで、と思うような十年一日のような主張ですが、あいかわらず「一見、もっともらしい主張」に思えてしまいます。
 しかし、じっくり読むとどうやら《つっこみどころ満載》のようですから、ていねいに研究する必要があります。

●研究1 この人の小論文記事の場合、いつも、「用意周到な責任逃れ」なのか、「非論理的頭脳?」なのかよくわからないところがあります。
(なぜか「MSN産経」には、6月27日14時現在、上記の記事が載せられておらず、かつ、ここで全文引用をしていないので、読者諸氏のご判断がむずかしいと思いますが)

1. 記事:小論を読むと、氏が《TPPに加入すれば日本経済が成長する》と考えているようにしか読めませんが、そのような「明言」はしていない

2. 題(=大見出し)と、内容が一致しない。

 ※1 大見出しを見ると、当然「成長を通じて税収増やす発想」が書かれていると期待してしまいます。しかし、実際は《TPPに参加すべきだ》という内容が、非論理的:扇情的に書かれているだけ…。
 ※2 内容の非論理的表現は大田氏の責任だと思いますが、「見出しとの不一致」は産経新聞編集部の責任なのかもしれません…?

 はたして、大田氏は《自分の頭で考えて主張している》のか、《教えられたことを主張しているだけ》なのか?
 はたまた、大田氏は《自分の主張が及ぼす結果を論理的に推理して言っている、確信犯》なのか、《よく分からないで言っているだけの「利用されているだけの悪意のない人」》なのか?
~次回、記事をさらに徹底解剖して考えてみます~

※「経済学」についてはよくわかっていないので、とんちんかんなことを言っているときは、コメント欄で教えてください!

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