カセットテープ

現在音楽を録音するにはパソコンからＭＰ３などに取り込む方法からＭＤに録音する方法や古くはカセットなど色々な方法がある。

私が中学生の頃はカセットテープだけだった。私は主に90分のカセットテープを使用しており、当時ＬＰが約46分だったので、収録時間を計算しながら片面45分の中に収まるようどの曲を削るのか？を考えたものだ。つまり一本のカセットで2枚のＬＰと言うのが私のスタイルだった。またテープにも種類があり、メタルテープが一番音が良かったが高価でなかなか買えなかったのでハイポジ(TYPEⅡ)を使用していた。音の違いがわかるほど繊細な耳ではなかったが安価なノーマルタイプ(TYPEⅠ)はほとんど使用しなかった。松竹梅で梅を注文しないような感覚だったのだろう？

またレコードは振動に弱いので録音中は静かにインデックスカードに曲名を書いたり、雑誌を切り抜いて独自にタイトルを作ったりしていた。そして録音が終了し確認してみると時々テープの伸び等の関係で音が歪んでいて再録音・・・と手間は掛ったこともあったがそれはそれで苦痛の時間ではなかった。

このように長年カセットを使用し続けてきた私には、録音した順番の変更や削除や残りの録音時間が表示されるＭＤの登場は、かなりのカルチャーショックであった。

そして現在、子供たちはとりあえずパソコンに入れるだけ入れて、不要になったら削除と非常に簡単に便利になったが、こうして段々と頭を使わなくなって行くのだろう・・・

ちなみにこのブログによく登場する友人が先日車を買い替えた時、オプションでわざわざカセットを付けたそうだ。何だか気持ちがよく分かった。（また灰皿も今やオプションだそうだ）

有限会社やな瀬不動産