映画「長崎ぶらぶら節(2000年公開)」を観た。
【解説】異国情緒あふれる街、長崎。そこにはかつて江戸の吉原、京の島原と並び称された丸山という遊里があった。明治から昭和の初めにかけて、その丸山に三味線にかけては長崎一といわれた愛八(あいはち)という名の芸者がいた。ある日、愛八が町芸者・米吉と喧嘩を始めると一人の男が突然目の前に現れる。愛八にとってそれは運命的な出会いとなった。作詞家なかにし礼が実在の女性をモデルに書いた直木賞受賞作を深町幸男監督が、吉永小百合、渡哲也主演で映画化。
すでに2011年10月に観たし、DVDも持っているのに、放映されると知り、録画して大量の録り貯めリストには手を付けずに休日に観始める。5年前は長崎に出掛けたばかりだったので、「現場検証」ばかりに目がいってしまい、しっかりとじっくりと観たのは初めてかもしれない。
小百合ちゃん演ずる愛八が奏でる三味線の音色が実に良い。米吉役の高島礼子、原田知世が心地良い存在感で、彼女たちの発する「旦那しゃん」が何とも可愛らしい。やはり一度訪れた事のある街の話は感情移入の仕方がどこか違う。やはり大人の恋愛はこうじゃなくっちゃと思わせてくれる実に粋な作品であった。