映画「曲がれ!スプーン(2009年公開)」を観た。
【解説】超常現象を取り上げるバラエティ番組「あすなろサイキック」のAD・桜井米(ヨネ)は、本気で超能力の存在を信じている天然少女。エスパーを探してカメラ片手に日本全国を歩き回る米は、なかなかネタをつかめずに路頭に迷っていたが、最後の取材で訪れた「カフェ・ド・念力」で本物のエスパーが集うパーティに遭遇する。原作は劇団「ヨーロッパ企画」の戯曲で、監督は「踊る大捜査線 THE MOVIE」シリーズの本広克行、主演に長澤まさみ。
映画と言うよりもスペシャルドラマのような作品で、各種エスパーを取り揃えている設定や喫茶店での会話も面白いもののラストが地味でファンタジー感も薄く、散りばめられたユーモア同様実に勿体無いほど残念。琴電(ことでん)が登場したので香川だと気が付いたが、香川県丸亀市出身の本広克行のさぬき三部作「サマータイムマシーン(2005年公開)」「UDON(2006年公開)」だとあとで知ったものの、香川の良さもいまひとつ伝わらなかった。
長澤まさみはどうしても映画「MOTHERマザー」のインパクトが強いのだが、本作品のような笑顔満載の彼女がやはり一番好きだ。