映画「配達されない三通の手紙(1979年公開・原題The Three Undelivered Letters)」を観た。
【解説】美しい三姉妹の住む地方の上流家庭で起こった殺人事件を描く。エラリー・クイーンの小説「災厄の町」の映画化で脚本は「絞殺」の新藤兼人、監督は「鬼畜」の野村芳太郎、撮影は「俺は上野のプレスリー」の川又昂がそれぞれ担当。
小川真由美はいつもながらの艶っぽさで、豪華俳優陣たちの舞台芝居を観るような映画作品だった。厳格な父親に歯向かえない家族はこの時代ならではなのかも知れない。神崎愛と蟇目良が良い感じだった。ただミステリアスな展開であるものの、どうも腑に落ちない展開になり、ぼわっとした感じでエンディングを迎えるのは、物証がなくあくまでも想像・仮定に過ぎない結論だからかも知れない。どちらにせよ優柔不断な男はいつだって悲しい末路を迎えるものである。
ちなみに公開当時松坂慶子の裸体が話題となったことをよく覚えている。まだ幼かった私にはかなり衝撃だったな。「遂に脱いだ」ってコピーが微笑ましい・・・