松任谷由実の「TIME MACHINE TOUR Traveling through 45years」を観に行った。
デビュー45周年を記念して2018年9月より2019年4月まで、全国14会場32公演にて開催されているツアーで、「今ツアーのコンセプトはタイムマシーン!数々の伝説の名場面が蘇る、まるでタイムマシーンに乗ったようなステージ」の東京公演初日に妻と武道館へ向かった。
武道館は昨夏の聖子ちゃん以来で、会場周辺には少し先輩(と思われる)観客が溢れていた。
ユーミンについては過去にも数えきれないほど本ブログで書いてきたが、よくよく考えると2010年6月に書いたように彼女のライブは高校時代の1982年11月29日八王子市民会館で観たREINCARNATIONツアー以来で、あとは1982年8月渋谷公会堂での杉真理・須藤薫とのWONDERFUL MOONと1985年国立競技場でのALL TOGETHER NOWだったことに気が付く。つまり単独ライブとしては37年ぶりとなったのだが、まずは会場に入って度肝を抜かれた。
360℃のステージが薄暗い館内で広がっていた。ユーミンのライブと言えばド派手な演出とイリュージョンが有名だが、八王子で観た時はごくごく普通のライブだったので、私にとって初めてのユーミンイリュージョンに期待が膨らむ。武道館では28年ぶりの自身のツアーとのことで、以前歌舞伎でも体験した座席に置かれた光る腕輪を装着したまま、開演を待つ。
(これから観られる方に配慮)「おぉ~まさかの」オープニング曲から始まり、「懐かしい曲」「代表的な曲」と共に、ド派手で幻想的で神秘的な演出が次から次へと畳みかけるかのように続く。特に「ダイヤモンドダストが消えぬまに」ではまるで海中にいるかのような美しい演出だった。今回の席は(聖子ちゃん同様)2階席であったが、もしかするとアリーナ席よりも全体を楽しめたかも知れない。そしてアンコールを含め全27曲、約3時間のライブが終了。私の好きな曲は少なめであったが、ユーミンイリュージョンにただただ酔いしれた夜だった。