6年間入居された20代の男性が退去された。ふと・・・あれから4年なんだな~と思い出す。
今から4年前の春・・・直接家賃を集金されていたオーナーさんから報告があった時にはすでに3ヶ月以上も家賃が滞納の状態だった。絶望的な金額でオーナーさんもすでに回収は諦めており、その時点から当社で集金代行が始まった。まず最初に来社して貰い、事情を確認した上で、返済計画を一緒に立てた。ちょうど契約満了の時期であったが、更新料は賃料正常化まで猶予して頂き、その後何度か遅れたものの一年近く掛けて、更新料の支払い及び賃料もどうにか「当月払い」まで追い付くことが出来た。そしてそれから半年近く掛けて正常通りの「前月払い」になり、その次の更新料も並行して積立し、2年前の更新時にはきっちりと「前月払い翌月分」支払いの状態で2回目の更新契約を行い、すっかり優良入居者さんへと生まれ変わった。
そして今回の退去立会いで部屋を訪れた。六年の入居期間を感じさせない綺麗な室内で、確認の後にあれこれと話をした。その気になれば逃げる事も可能だっただろう絶望的な状況にも関わらず、返済を続けた彼に「偉いとは言わないけど、よく頑張ったね」と言って別れた。
彼にとってこの六年間で一番得たものは「逃げなかった」と言う事だろう。この誠意があればきっとこれからもどこへ行っても大丈夫だろう。頑張れ~
指折りあと7本